パパイヤとは
パパイヤは、パパイア科パパイア属の常緑樹になる果実のことです。世界の熱帯地域でひろく栽培されています。日本では、沖縄県や鹿児島県が生産地です。果実を切ると白い汁がでてくるので、「乳瓜(ちちうり)」や「木瓜(もっか)」という別名があります。
花・茎
パパイヤの開花時期は6月~7月と11月で、白い花を咲かせます。とても小さいので、花はあまり目立ちません。樹高は10mと大きめで、茎が柔らかいことが特徴です。茎が折れて倒れると、すぐに腐るので草花として扱われることがありますが、正式には樹木に分類されます。
花言葉
パパイヤの花言葉は「同期」「同情」です。「同期」の花言葉は、たくさんの果実が寄り添っている様子からつけられました。「同情」は、重い実がしがみついているようにみえることが由来です。どちらの花言葉も、実の様子をあらわしています。
味・食感・におい
パパイヤの味は、甘みが強く酸味はほとんどありません。口のなかにねっとりと残るような食感です。種類によりますが、未熟なパパイヤはにおいがほとんどなく、成熟してくると独特なにおいを発します。
種類
ソロ
日本で食べられているパパイヤは、ほとんどがソロという種類です。果実が発色のいい黄色をしています。ソロは熱帯地域では1年中収穫できるので、輸入物はいつでも購入できる果物です。国産のソロは、5月~9月に旬をむかえます。
青パパイヤ
青パパイヤとは、一般的に売られている黄色いパパイヤが熟す前の果実です。甘みがほんのりあり、野菜として扱われることから「調理用パパイヤ」や、緑色をしているので「グリーンパパイヤ」と呼ばれます。胃の食べ物の消化を助けたり代謝を高めたりする効果があります。
石垣珊瑚(いしがきさんご)
石垣珊瑚は石垣島で作られているパパイヤです。種がないので食べやすいことが特徴で、ほかの品種とくらべてにおいが少ないので人気があります。実が大きく皮と果実は赤色で、贈り物やお土産に選ばれる人気の種類です。
おいしいパパイヤの見分け方
おいしいパパイヤの見分け方は「皮にハリとツヤがある」「重みがある」です。表面の皮にしわや傷があるパパイヤは避けましょう。また、手に持ったときに重みがあるものは果実や果汁がぎっしりはいっている証拠です。店に売られているパパイヤの成熟具合はさまざまなので、食べごろを考慮して選びましょう。