はじめに
みなさんは、美容や健康に効果があると人気のココナッツオイルをどのように活用していますか?今回は、ココナッツオイルを効果的に摂取したり利用する方法やレシピ、人気の商品を選抜してみました。ココナッツオイルの種類や選び方についてもご紹介していきます。まずは概要についてご紹介しましょう。
ココナッツオイルの概要
ココナッツオイルは別名「ヤシ油」とも呼ばれます。ココヤシの果実であるココナッツの種子内部の白い胚乳(はいにゅう)を乾燥させ、圧搾や溶剤抽出し、精製したものを「ココナッツオイル」といいます。日本でも健康や美容に効果がある植物油として、スーパーの売り場や雑貨店などに並ぶほど、近年では身近になりました。
ココナッツオイルの成分
ラウリン酸 | 47g | ステアリン酸 | 1.6g |
ミリスチン酸 | 17g | オレイン酸 | 7g |
パルミチン酸 | 8.7g | リノール酸 | 2g |
カプリル酸 | 8g | 鉄 | 0.05mg |
カプリン酸 | 7g | 亜鉛 | 0.02mg |
ココナッツオイルの主成分は飽和脂肪酸です。上記の白い部分はすべて飽和脂肪酸に該当します。飽和脂肪酸は、牛乳や卵、チョコ、ココナッツなどに多く含まれる成分です。緑色のオレイン酸はオリーブオイルに多く含まれる成分で、血中のコレステロール値を減らし、生活習慣病を予防するはたらきがあります。青色のリノール酸は人の体内で合成されない必須脂肪酸の一種です。オレンジ色の「鉄」「亜鉛」はミネラルやビタミン類に該当します。
ボタニ子
飽和脂肪酸って体にいいのかな?ミネラルやビタミンも含まれているんだね~!
ボタ爺
過剰に摂取すると高血圧や心疾患に悪いようじゃが、使用量を適切に守れば体にいいんじゃぞ。
ココナッツオイルの保存方法
ココナッツオイルは、傷みにくく酸化・劣化しにくいオイルといわれています。夏など暑い時期には液体になり、冬など寒い時期には白く凝固するのが特徴です。冷蔵保存が必須なオイルではありませんが、直射日光が当たる場所や、高温多湿の場所での保管は避けましょう。食用に使う場合、季節問わず冷蔵保存をするのもいいですが、使用する際カチコチに固まってしまうことがあるため、使いやすいように工夫するといいですよ。
ココナッツオイルの種類
ココナッツオイルという名前の商品は数え切れないほどありますが、大まかに分類すると
- エキストラ・ヴァージンオイルのもの
- 有機(オーガニック)のもの
- RBD製法のもの
①エキストラ・ヴァージンココナッツオイル
「エキストラ・ヴァージンオイル」はココナッツオイルだけに限定されるものではありません。「エキストラ・ヴァージンオイル」とは、一番搾りで無精製・無添加・非加熱抽出の条件が揃ったオイルのことをいいます。ココナッツオイルで「エキストラ・ヴァージン・ココナッツオイル」と記載のものは
- 一番搾りである
- 無精製・無添加である
- 非加熱抽出である
②オーガニックココナッツオイル
「有機エキストラ・ヴァージンオイル」や、「有機ココナッツオイル」など記載はさまざまありますが、「有機」という記載があるものはオーガニック商品であることを指します。有機JASは日本のオーガニックの基準を指しますが、国によってオーガニック基準は異なり、有機JAS・USDAオーガニックなど表記がたくさんあるものは、さまざまな国のオーガニック認証基準を満たしていることになります。遺伝子組み換えではない、安心安全の栽培法で栽培されたココナッツを使用している証明になるので、選ぶ基準にしておくと良いでしょう。
認定・認証の一覧(抜粋)
- 有機JAS認定・・・日本
- USDA認証・・・アメリカ
- EUオーガニック認証・・・ヨーロッパ
ボタニ子
オーガニックや有機栽培の細かい情報は、下のリンクを是非参考にしてみて!
③RBDココナッツオイル
「RBDココナッツオイル」とは、高温で圧搾し、化学処理をしたココナッツオイルのことを指します。ココナッツオイル独自の香りが苦手な方は、ほとんど匂いのないRBDココナッツオイルがいいでしょう。低温で圧搾しただけのヴァージンオイルに比べてフレッシュさがなくなるため、栄養や美容効果を高めたい場合はおすすめしません。マッサージオイルなどの用途に用いるといいでしょう。
ボタ爺
この次は、ココナッツオイルの選び方・使い方を紹介するぞ!
ココナッツオイルの選び方
選び方①「産地」をチェック
ココナッツオイルは、「フィリピン」「インドネシア」「タイ」などの産地が有名です。これらの産地の中で、フィリピンはココナッツ庁という機関を設け、生産技術や品質の管理を徹底して行っているため、安定した良質のココナッツオイルが作られています。食用に摂取したいが心配という場合は、産地は「フィリピン」のものを選ぶといいでしょう。
選び方②「種類・製法」をチェック
さきほど紹介したように、ココナッツオイルには種類があります。利用用途によって使い分けてもいいですが、食用の場合、「製法」は大事で「低温圧搾(コールドプレス製法)」のものを選ぶと良いでしょう。ココナッツオイルは圧搾する際に熱をかけると栄養素が損なわれるといわれているため、熱を加えずにじっくり抽出するコールドプレス製法記載のものがおすすめです。
選び方③「認定・認証マーク」をチェック
こちらもさきほど紹介しましたが、ココナッツオイルには有機JASなど認定・認証を受けているものはラベルに記載があります。添加物などが入っていない証なので、認定・認証マークをチェックし選ぶといいでしょう。
出典:写真AC