コナジラミを確実に駆除する方法を紹介！薬剤による防除が効果的？

コナジラミが発生したら農薬など速やかな駆除対策が必要です。コナジラミを駆除する方法を3つご紹介します。駆除剤、資材や天敵などの特徴を生かして使用しましょう。コナジラミの発生環境による使い分けや併用がポイントです。

最も一般的な駆除方法です。卵、幼虫、蛹、成虫へと姿を変えるコナジラミを1回の農薬使用で確実に駆除するのは困難です。植物体へ浸透して効き目が持続するタイプの農薬がおすすめです。他に粒剤やスプレータイプ、乳剤などが販売されています。コナジラミを確実に駆除するためには、農薬に他の駆除方法を組み合わせることが有効です。

コナジラミが黄色を好む性質を利用した黄色粘着シートやテープ商品での捕獲駆除、ビニールハウスへのコナジラミ侵入防止ネット（編み目サイズ0.2～0.3mm）設置が効果的です。また銀色のマルチングシートで土を覆い、太陽の光を背に受けて飛ぶコナジラミを下からの反射光で混乱させる防除方法もあります。

コナジラミの天敵製剤を活用して駆除する方法です。天敵製剤は毒性がより低く、コナジラミの薬剤への感受性低下の心配がありません。コナジラミの天敵はダニやタバコカスミガメ、オンシツツヤコバチのマミー（蛹）です。これらはいずれも製剤として商品化されていますので、ガーデニング初心者の方でも安心して使用できます。

コナジラミの早期発見を心がけていたのに、小さな白い虫が農作物から飛び立ったり、卵を発見したりするとがっかりしますね。卵は25℃なら24日で幼虫になりますから、発生したら一刻も早い対策が必要です。効果的な防除剤をご紹介します。

コナジラミ対策定番の乳化剤です。有効成分はMEPで、農作物、樹木、牧草などに適しています。特徴は物理的に働く効果の高さと安全性で、殺卵から成虫退治まで幅広く使用できます。趣味でガーデニングを楽しむ方にもおすすめです。

オルトラン粒剤の有効成分はアセフェートで、トマト、キュウリなど野菜類から花、観葉植物まで広く使用できます。オルトランはゆっくり浸透し、効き目が継続します。匂いの少ない粒状で、散布を目で確認できるのがメリットです。アブラナ科の白菜などには「アディオン乳剤」が適しています。

ベニカXネクストスプレーは5つの成分を配合して、即効性と持続性の両方を備えています。物理的防除成分と科学的防除成分を組み合わせている点が特徴です。幅広い用途に向き、使いやすい構造とデザイン性のある容器を採用しています。

ツヤトップはコナジラミの天敵オンシツツヤコバチを製剤化しました。オンシツツヤコバチの雌がコナジラミ幼虫を捕食します。粘着性黄色シートでコナジラミ発生予想を行い、早期に天敵製剤を吊り下げるだけで防除作業の省力化が図れます。

コナジラミの生態や種類、確実に駆除する方法をご紹介しました。手ごわい害虫ですが日々の観察や防除対策をして、被害を最小限に食い止めることがポイントです。お店で手に入る害虫防除剤は適切に使用することで効果を発揮します。ガーデニングをいつまでも楽しんでくださいね。