ガーベラとは
ガーベラは切り花、鉢花ともに人気が高い花のひとつです。愛らしい花顔、はっきりした花色が親しみやすく、フラワーショップの店頭をにぎわせています。一輪でも花束を華やがることができるため、さまざまな場面での花束によく使われるガーベラですが、どのような花言葉を持っているのでしょうか。ここでは、ガーベラの基本情報から種類、色別の花言葉までご紹介させていただきます。
ガーベラの基本情報
分類 | キク科ガーベラ属 |
学名 | Gerbera jamesonii Hybrid |
英名 | Gerbera |
和名 | 花車、花千本槍 |
原産 | 南アフリカ |
開花時期 | 4月~6月、10月~11月 |
ガーベラはキク科の多年草で、主に熱帯アジアやアフリカなどの温暖な場所に分布しています。19世紀末に南アフリカでガーベラを発見した、ドイツ人の医師および植物学者だったゲルバー(Traugott Gerber)の名前に由来しています。日本には大正初期に渡来し、当時その花姿から「花車」「花千本槍」と呼ばれていました。開花時期は春や秋ですが、現在では年間を通して楽しめる花となっています。
ボタニ子
イメージ通り、ガーベラは外国産のお花だったんですね。
ボタ爺
現在でも、ガーベラはオランダなどから輸入されたものが中心になっとるぞ
ガーベラの種類
ガーベラの原種は約40種類とされておりますが、学名にHybridが含まれているように、ガーベラは多数の品種改良を重ねられてきた花です。色や咲き方が豊富で、品種は約2,000種ほどといわれます。花の直径が10cm以上を大輪、8cm以下を中輪~小輪となります。咲き方は他の花に比べて非常に豊富で、一重咲き・半一重咲き・八重咲・スパイダー咲き・カール咲きとあり、一見では同じガーベラの種類には見えないものもあります。以下で、咲き方をご紹介いたします。
一重咲き
一般的なガーベラの咲き方です。中央から同じ大きさの花びらが伸びているのが特徴で、ガーベラといえばこの形をイメージする方が多いのではないでしょうか。
半一重咲き
中心部分に八重咲きのような細かい花びらがつく咲き方です。半八重咲き、セミダブル咲きとも呼ばれます。八重咲きほどではありませんが、立体感のある華やかな咲き方です。
八重咲
花全体の花びらが細かく、立体感が特徴的な咲き方です。ガーベラがキク科であることを強く表しています。ボリューム感があるため、一輪であっても非常に存在感を持ちます。
スパイダー咲き
針のように細い花びらが無数につき、花火を彷彿とさせる咲き方です。花弁の先が尖っているのが特徴で、花屋でも見かける機会は少ないのではないでしょうか。『トマホーク』などの品種がこの咲き方をします。
カール咲き
花びらの先端がくるっと巻くのが特徴的な咲き方です。こちらもスパイダー咲き同様、花屋でも見かける機会の少ない花です。『パスタ』などの品種がこの咲き方をします。
ガーベラの特徴
万人受けするクセのない花の形と、アレンジしやすい適度な花の大きさが好まれて、鉢花や切花、ブーケなどによく用いられます。しかし、ガーベラは花もちが悪い、すぐ花首がたれるという印象を持たれる方が多いように、ガーベラの茎は腐りやすいのが特徴です。ガーベラを長く楽しむには、活ける水と、茎の切り口を清潔に保つことが重要となります。2~3センチの深さのお水で活け、活ける度に茎をカットして新しい切り口から水を吸わせてあげることが、ガーベラを長持ちさせる秘訣です。
ボタニ子
こまめなお手入れが重要なんですね。他のお花とは別に活けた方が長持ちさせられそうですね。
ボタ爺
気温が高いところ、エアコンの風が当たるところも花が乾燥する原因になるので、避けたほうが花もちがよくなるぞ。
ガーベラ花言葉
ガーベラ全般の花言葉は「希望」「常に前進」
ガーベラ全般の花言葉は、「希望」「常に前進」と非常に前向きな花言葉となっています。見た目の華やかさは勿論、前向きな花言葉からも人生の新たな門出を祝うに相応しい花です。また、色によってはネガティブな花言葉をもつ花が多い中で、ガーベラはどの色をとっても素敵な花言葉となっております。
ガーベラ花言葉①ピンク
ピンクのガーベラの花言葉は「崇高美」
可愛らしいピンクのガーベラ花言葉は「崇高美」です。崇高美とは、高嶺の花と同じ意味を持ちます。理想に近い人だけど、あまりにも美しく、雲の上のような存在で手が届かない。そんな片思い中の気になるお相手に贈ってみると遠回しにアピール出来るかもしれません。英語での花言葉は「appreciation(感謝)」「compassion(思いやり)」。いつもありがとうという感謝の想いを乗せて母の日に、カーネーションの代わりとして贈るにも最適なお花です。
ガーベラ花言葉②オレンジ
オレンジのガーベラの花言葉は「我慢強さ」
オレンジのガーベラ花言葉は「我慢強さ」。また英語の花言葉も「You are my sunshine(あなたは私の輝く太陽)」「patience(忍耐)」といつも頑張っているあの人へ、頑張れという応援やねぎらいの気持ちを表したいときに贈るとよいでしょう。
ガーベラ花言葉③赤
赤のガーベラ花言葉は「神秘」
ガーベラで最も目にすることが多い、情熱的な真っ赤なガーベラの花言葉は「神秘」。また、前向きで常に挑戦する姿も表す花です。これから目標に向かって頑張る人に贈るのに最適な花言葉といえます。また、英語での花言葉は「passion(情熱)」「love(愛情)」「romance(ロマンス)」。赤バラと同じ花言葉を持っています。赤バラは気障な感じがして贈りにくい…というときには赤ガーベラを贈ってみるのもよさそうです。
ガーベラ花言葉④黄色
黄色のガーベラ花言葉は「究極美」「親しみやすさ」
黄色のお花は、明るいイメージに反してネガティブな花言葉を持つお花が多くありますが、黄色のガーベラ花言葉はポジティブな「究極美」「親しみやすさ」。英語での花言葉は「warmth(優しさ、暖かさ)」「sunshine(日光)」「friendliness(親しみやすい)」と心温まる花言葉が並んでいます。飾り気のない自然な愛を究極の愛として、仲のよいご夫婦に贈るほか、銀婚式・金婚式を迎える両親や友人などへのプレゼントとしてもぴったりです。
ガーベラ花言葉⑤白
白のガーベラ花言葉は「希望」「律儀」
清楚で美しいイメージを持つ白のガーベラの花言葉は「希望」「律儀」。また、英語での花言葉は「purity(純粋)」「innocence(純潔)」と色のイメージに合う花言葉を持っています。もうすぐ夢が叶いそうな人、これから結婚を迎える友人など、明るい未来をこれから迎えるであろう方に贈るお花としてピッタリです。
ガーベラ花言葉⑥緑色、青色、紫色
緑色・青色・紫色のガーベラ花言葉はない
ガーベラはお花には珍しい緑色の花があります。しかし、まだ緑色のガーベラは一般的ではないため花言葉がありません。同様に、紫色のガーベラもガーベラの中では比較的珍しい色のため花言葉がありません。また、青色のガーベラは自然に咲いたものではなく、白いガーベラに人工的に着色したもののため花言葉がありません。花言葉はありませんが、とても綺麗なお花なので贈り物にされてはいかがでしょうか。
まとめ
ガーベラはどの色も素敵な花言葉を持っている花です。青や紫、緑などのガーベラはまだ花言葉がありませんが、一般的な色になった際には他の色と同様に素敵な花言葉となるでしょう。ガーベラはピンクやオレンジなどの明るい色が多く、花束を贈る機会の多い春に咲く花なので、今までありがとうという感謝の想いや未来を願って贈られてはいかがでしょうか。
出典:写真AC