さまざまなシーンを彩るコサージュ
フォーマルな催しに出席するとき、ファッションを華やかに彩るのがコサージュです。入学式、卒業式、卒園式、結婚式やパーティなど、コサージュが活躍するシーンはいろいろありますね。また、日常使いできるカジュアルでかわいいコサージュも人気です。TPOにあわせてコサージュのおしゃれを楽しみましょう。
コサージュの作り方は難しくない!
コサージュは手作りできます。市販のパーツなどを利用すれば、意外にかんたんですよ。手持ちの洋服にあわせて、オリジナリティあふれるデザインのコサージュを手作りすれば、特別感もアップします。セレモニーの子どもとお揃いにするのもよいアイデアですよ。
ボタニ子
シンプルなデザインなら、子どもと一緒に作るのも楽しいよ!
コサージュの作り方【準備】
手作りコサージュの基本材料
今回は造花など市販の材料を使った、かんたんなコサージュの作り方の手順を紹介します。まずは、基本の材料をそろえましょう。デザインにあわせて用意し、手持ちの素材もどんどん活用してください。コサージュ作りが初めての人は、シンプルなデザインからトライするとよいでしょう。
造花・フェイクグリーン
造花やフェイクグリーンを用意します。中心となる花には、大きめのものを選ぶと華やかになり、全体のバランスもとりやすいのでおすすめです。バラやガーベラなどの造花は、100均でも手に入ります。花にあわせて、あしらいとなるフェイクグリーンも用意します。
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そのまますぐに使える「フラワーピック」という花や葉物もあるので、チェックしてみて。
コサージュピン
コサージュピンは素材を留めつけるピンで、ブローチピンともいいます。台座のついたものとピンだけのもの、また台座にピンとクリップの両方がついているタイプもあるため、デザインにあわせて選びましょう。今回は、台座つきのタイプを使った作り方を紹介します。
ワイヤー
造花や葉物などのパーツを束ね、まとめやすくするためにワイヤーを使用します。太さは「#22」「#24」などと表示されています。数字が小さいほど太くなると覚えておいてください。大きな花の場合は「#22」、葉物や小さい花には「#26」、両用なら「#24」を目安にするとよいでしょう。
フローラルテープ
フローラルテープは、素材を束ねたワイヤーを目立たなくしたり、茎らしく見せたりするために使用します。伸縮性と粘着性があり、色やサイズも豊富です。自然な印象に見せるにはグリーン系が無難ですが、ブラウン系やホワイトなど、花や全体のデザインにあわせて選ぶのもおしゃれですよ。
リボン
華やかな雰囲気を演出するために、リボンを使いましょう。太いものから細いものまで、素材もさまざまなデザインリボンが市販されています。幅広のタイプでボリュームを出したり、細いタイプを何本かまとめて使ったりと、工夫しましょう。手持ちのリボンも、もちろん活用できます。また、同じリボンや色違いのリボンで子ども用とペアにしてもかわいいですね。
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レースやチュール、フェザーも使うとセンスアップするよ。
そのほかの素材
あれば便利な素材として、フェルト、ビーズ、ビジュー、ボールチェーン、グリッター、ラメ入りのマニキュアなどがあります。さりげなくあしらうだけでキラキラ感がアップしますよ。コサージュ作りに慣れてきたら取り入れるのもおすすめです。
コサージュ作りに必要な道具
はさみ・ニッパー
はさみは造花やリボンなどの素材を切るのに必要です。クラフト用はさみがありますが、一般的なはさみでもかまいません。ニッパーは、ワイヤーやプラスチックなどを切るのに利用します。
接着剤
素材を台座に留めつけるためには、グルーガンがベストです。ボンドは水分を含んでいるため、台座の金属を劣化させる恐れがあります。また、パーツ同士を留める場合は、乾くと透明になるタイプのボンドや瞬間接着剤が適しています。
ピンセット
ビーズやビジューなどの細かいパーツを扱う場合は、ピンセットを用意しましょう。先端が細いクラフト用もありますが、普通のもので代用できます。
コサージュの作り方【実践】
今回は中心となる大きな花と、周りに添える小さめの花、葉物を用意しました。華やかにボリュームを出すため、リボンも使います。レースやビーズなども、デザインを考えながら好みで使いましょう。
手順①ワイヤリング
花や葉物の茎を作るため、1つずつワイヤーを巻きつけていきます。造花の茎がプラスチックのものは、まず花や葉に近い部分からカットするか抜き取ってしまいましょう。花はがくの間にワイヤーを通し、葉は枝分かれしている部分などにワイヤーをかけて抜けないようにしたうえで、ワイヤーをねじっておきます。
手順②テーピング
ワイヤーの上からフローラルテープを巻きつけていきます。テープを引っ張りながら巻きつけるのがコツです。引っ張ることで粘着力が強くなります。花はがくのすぐ下の部分を太めにテーピングする、と自然な印象に仕上がります。リボンは蝶結びにするか折りたたんで形を整え、真ん中をワイヤーでくくってテーピングしましょう。
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あらかじめテーピングされたパーツも市販されていますよ。難しそうな場合は、それらを利用するのもOK!
手順③パーツを組み合わせる
全体のバランスを見ながらパーツをまとめます。最初に葉物や小花などをまとめ、最後にメインの大きい花を配置する手順で進めるとバランスがとりやすいでしょう。リボンの位置は、幅の広いものは一番後ろに配置するのが基本です。細いタイプの場合は、花の間に差し込むような使い方もできます。
手順④パーツをまとめてテーピング
全体の配置が決まったら、パーツをまとめてテーピングしていきます。バランスを見たときと同じように、まずは葉物や小花をひとまとめにしましょう。茎は短めに切り揃えておきます。大きい花やリボンは別にしておくほうが次の作業がしやすくなります。
手順⑤コサージュピンに接着する
コサージュピンの台座にグルーガンでパーツを接着していきます。パーツを直接、台座に留めつけることもできますが形状によっては不安定になる場合もあります。そんなときはフェルトを用意しましょう。台座より少し大きめの円形に切ったフェルトを用意し、接着剤を塗り、リボン、葉物・小花類、メインの花を接着します。次に台座に接着剤をたっぷりつけ、フェルトを接着してください。
ボタニ子
グルーを使うときは、熱くなっているので気をつけて。手袋をすると安心よ。
手順➅仕上げのひと工夫
最後に、花びらの先にラメ入りのマニキュアをつけたり、グリッターを散らしたりするなどのアレンジをすると、おしゃれ感もアップします。子ども用にはかわいいビーズやスパンコールを留めつけてもよいですね。
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花芯の部分を外して、パール系のビーズなどに付け替えると高級感が出るわね。
コサージュづくりの3つのポイント
- 100均の素材をうまく利用してなるべく手間がかからないようにする
- いきなり凝ったデザインにせず、シンプルなものからチャレンジ
- いきなり台座に素材を留めつけるのではなく、バランスを見ながらパーツをまとめて接着する
コサージュの作り方のまとめ
コサージュ作りも慣れてくると、さまざまなイベントシーンにあわせたものが作成できます。まずは100均の素材で作ってみましょう。失敗したとしてもコストがそれほどかかっていないため、安心して作業に取り掛かれますよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
出典:筆者撮影