毒を持つ毛虫を触ってしまったら
マイマイガの幼虫を触ってしまったら
マイマイガの幼虫は、とげを触ると皮膚の弱い人は赤く腫れたりかゆみを伴ったりすることがあります。対策として、触れてしまった部分を流水で充分洗い流します。皮膚炎が起きたら、市販されている医薬品で痒みや炎症を軽減することもできますが、症状が強い場合は病院を受診しましょう。
ドクガの幼虫を触ってしまったら
ドクガの毒針
ドクガの幼虫に触ったらすぐに毒針毛が刺さるのではなく、まず毒針毛が抜けて皮膚に付着し、その部分を手で擦るなどしたときに、皮膚に刺さるようになっています。一度皮膚に刺さってしまうと、毒針の先はモリのような形状をしており、簡単には抜けない構造になっています。
皮膚炎の症状
ドクガの幼虫に触って、しばらくすると少しむずがゆくなり、掻いたり衣類などでこすれたりすると、多数の小さな赤い皮疹ができて急にかゆさが増すようです。しばらく経つとそれぞれの皮疹は大きくなり、隣の皮疹とつながって皮膚全体が赤く腫れ、耐えがたいかゆみに襲われます。
触ってしまったときの対策①
もし、ドクガの幼虫や成虫に触ってしまったら、絶対に掻いたりこすったりしてはいけません。毒針毛を取り除くため、シャワーや 水道などの流水で洗います。 しばらく水でそのまま洗い流しましょう。もし石けんがあるなら泡立てて、その泡を使って触った場所を静かになでます。
触ってしまったときの対策②
水で洗い流したらそのまま乾かし、触った部分にガムテープを貼り、引きはがすと効果的とされています。衣類などにも毒針毛が付いていますので、速やかにシャワーを浴びて着替えるようにしましょう。この方法で被害を最小限に食い止められます。着ていた衣類は処分してください。
触ってしまったときの対策③
ドクガに触ってしまったら、応急処置をしても多少の被害は避けられません。かゆみが一週間以上続き、夜眠れないくらい痒いこともあるので、早急に皮膚科を受診されることを強くおすすめします。 症状に応じた治療をしてくれるので、市販の抗ヒスタミン剤などを塗るよりも安心です。
イラガの幼虫を触ってしまったら
イラガの幼虫を触ってしまったら、その瞬間にピリピリした電気が走ったような、激しい痛みと発赤が出現し、1~2時間で一旦治まります。しかし、その翌日に同部が赤く腫れてかゆみを生じることがあります。応急処置の方法はドクガの幼虫を触ってしまったときの対策と同じです。
食用としての毛虫
昆虫を食べる文化
食文化として世界では約500種類以上の昆虫が食べられています。近代まで日本も、蜂類(幼虫)、蛾類(幼虫)、バッタ類を動物性タンパク質の一つとして、普通に食用としていました。特に海から遠い、内陸部の地方では貴重なタンパク源でした。現在も信州では食用の昆虫が売られています。
食べる毛虫
食べる毛虫として有名なのがモンクロシャチホコになります。食用にするには抵抗がある姿をしていますが、見かけによらず美味しいとの評判です。モンクロシャチホコの調理法は、唐揚げ、油炒め、ボイルをして食べます。味は蟹の体液が固まった感じで、桜の香りが口に広がるといわれています。
まとめ
桜につく毛虫の予防対策で重要なことは、毛虫が発生する環境を作らないようにすることだとわかりました。そのためには樹木や樹木周りを、明るく清潔にし、風通しをよくすることが大切です。樹木周りの環境がよくなれば、自然に毛虫の天敵が増えるはずです。
出典:筆者作成