イノコズチの種類と見分け方
イノコズチという名称がつけられている植物は、大別すると2つあります。各々「ヒナタイノコヅチ」「ヒカゲイノコヅチ」といいます。なぜ、日向と日蔭という言葉が付いているのでしょうか?ここでは、この代表的な2つの種類のイノコズチについてさらに詳しく探っていきましょう。
ヒナタイノコヅチとは?
ヒナタイノコヅチは、ヒユ科イノコヅチ属の多年草です。比較的に陽のあたる場所で自生することを好むことからこの名称になりました。ヒカゲイノコヅチとの見分け方が難しいのですが、よく観察すると茎が太くややがっちりして毛が多く、花も太くて短いことで識別できます。陽の光を浴びて群生している光景は、よく野山など自然の中に行くと見ることができます。
ヒカゲイノコヅチとは?
ヒカゲイノコヅチは、ヒナタイノコヅチとは逆に陽のあまり当たらないところに生えることが多い植物です。半日向もしくは半日蔭くらいの場所が好みです。どちらかといえばこのヒナタイノコヅチのほうが、一般的なイノコズチの代表格として選ばれています。やや茎や葉が小さめで華奢なタイプです。先述しているように、一目ではこの2つの種類の見分け方は難しいものです。
その他のイノコズチの種類
ヒナタイノコヅチとヒカゲイノコヅチとも類似している他の種類もいくつかあります。中でも「ヤナギイノコズチ」が最も似通っています。この名前の由来は、ちょうど葉が柳のように細めということからです。ヤナギイノコヅチは葉っぱの形や感触も他とは違って、無毛で光沢があり先細っているので、他の2つのイノコズチとの見分けがしやすい種類です。
次のページでは、イノコズチの利用法を紹介します。