イノコヅチとは?見分け方や利用法を紹介!ひっつき虫といわれる由来は?

イノコヅチとは?見分け方や利用法を紹介!ひっつき虫といわれる由来は?

野山に行くと、衣類にたくさん小さな種のようなものを付けて帰ってきたという経験があるはずです。それはイノコズチです。ちょっと面倒な雑草というイメージのイノコズチには、様々な効能や利用価値があります。今回はイノコズチの特徴をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.イノコズチとは?
  2. 2.イノコズチの特徴
  3. 3.イノコズチの種類と見分け方
  4. 4.イノコズチの利用方法
  5. 5.まとめ

イノコズチの利用方法

Photo by Starr Environmental

イノコズチはどこにでも群生している雑草という扱いにされがちです。それに、果実がまとわりつくひっつき虫として衣類やペットの被毛にくっつくので、とてもやっかいな植物に思われています。ところが、イノコズチという植物には、健康にもよいとされる成分が含まれています。実は食用としての利用価値もあります。ここではイノコズチの利用方法、食べ方、その効能などについてご紹介します。

イノコズチの持つ効能

イノコズチには薬用効果が期待される成分が含まれています。根を乾燥させて漢方薬にもしていて、それを「牛膝(ごしつ)」と呼んでいます。牛膝は、利尿、浄血、月経不順、浮腫、リューマチ、脚気などに効果的だとされています。牛膝を漢方薬として用いる際は、煎じたものを服用します。また関節痛や腰痛、神経痛にも効き目が期待されています。またイノコヅチの葉っぱは虫刺されの際の応急手当に効くといわれ、生の葉をよく揉んで汁を直接患部に塗布する方法が用いられてきました。

漢方処方用薬:通経、利尿、筋骨を強める作用があり、婦人科疾患、関節痛、神経痛、足腰の筋肉の萎弱や疼痛、化膿性のはれものなどを治療する薬方に配合される。

引用元:東京生薬協会 新常用和漢薬集

イノコズチの中の成分

イノコズチの中に含まれている主な成分は、サポニン、カリウム塩、エクジステロン、アキランテステロン、イノコステロンといったものがあげられます。これらはあらゆる薬品の成分としても知られています。イノコズチは万能薬に近い成分を持っています。

イノコズチの食べ方

イノコズチは調理をして食べることができます。その食べ方は様々で茹でても炒めても、あるいは揚げても美味しくいただけます。とくに若葉やつぼみの部分は、茹でて水に晒したら、おひたし、和え物、炒め物にするとおいしくいただけます。他にもてんぷらも美味しいと評判です。また、イノコズチの葉は、刻んで乾燥させたものを「イノコズチ茶」として飲むことができます。イノコズチはヘルシーな健康茶としても効果が期待できます。

まとめ

Photo by Starr Environmental

イノコズチは種が動物の被毛や衣類にくっつきやすく、くっつき虫という別名がありとてもしつこいという印象の草です。また根もしっかりと地に這っているので、引き抜こうとしても途中の茎で折れてしまいます。種類の見分け方も難しい厄介な雑草として扱われています。ところがイノコズチには健康に効果が期待できる成分が含まれ、漢方薬としても重宝され、食用にもなることがわかっています。もし見かけたら、調理していただいてみてはいかがでしょうか?

kuritch
ライター

kuritch

オールマイティに書いております。

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