雑草はなぜ生える?
暖かい季節を迎えると共に、雑草は次々と生えてきます。雑草は種も撒いていないのにどんどん増えて、頭を悩ませる人も多いでしょう。雑草が生える理由は主に3つあります。
種が飛んでくる
雑草が生える1つめの理由は、種が飛んできたからです。雑草は繁殖するために種を作り、その種は風で飛んだり動物や人間に付着したりして移動し、新たな場所に根を張り芽を出します。
根っこや球根が残っている
2つめは、地下に根っこや球根が残っていた場合です。草刈りや草引き後、見た目にはきれいになっていても地下に残った根っこや球根から雑草は再生します。
地下茎が伸びてくる
3つめは、地下茎が伸びてくる場合です。地下茎のある雑草は見えない地下で茎を横に伸ばしていき、地上に芽を出し、次々と生えてくるのです。
雑草の草刈りのポイント3つ
草刈りをする時期は、1年の半分以上を占めます。雑草は春~秋にかけて活発になり、冬にやっと休眠期に入るからです。草刈りはとても体力が必要な作業なので、できるだけ効率よく、雑草がこれ以上に増えないやり方で処理しておきたいところでしょう。
雑草の草刈りのポイント①草刈りの時期
春と梅雨明けに草刈り
5月~6月は田畑の始まる時期でもあり、雑草が増えると作物に虫がついてしまいます。そのため、まず5月頃に1回目の草刈りをしましょう。6月~7月は雨が多く降るため、草が旺盛に生えます。この時期の雑草は、放っておくとあっという間に成長してしまいます。梅雨明けに、2回目の草刈りをしましょう。
秋と冬に2回の草刈り
3回目の草刈りをするのは、9月頃です。この時期の草刈りには、成長のスピードが落ちている雑草にダメージを与える効果があります。最後の草刈りは11月~12月頃です。春に出る芽の予防と、春までの景観を保つ効果があります。
雑草の草刈りのポイント②道具と使い方
刈払い機の使い方と注意点
刈払い機は正しく装着し、刈るときはすり足で進みながら右から左に一定して振ります。刈刃の左側1/3で刈るのが安全なやり方です。一般的な刈払い機は反時計回りに回転しています。そのため、刈刃の先端部と右側90度の範囲に障害物が当たると、刈刃の回転方向とは反対側に跳ね返る「キックバック」という現象が起こり、事故につながる可能性があるのです。
刈払い機のコツ
刈払い機で草を刈るときは刈刃を左側に少し傾けて刈るのがコツです。刈った草が左に寄り、作業がしやすくなります。刈る場所や草によって刃にも種類があるので、使い分けるのもコツです。刈る草が柔らかい場合や構造物のある場所では、キックバックが生じないナイロンコードカッターがおすすめです。
草刈り鎌の使い方と注意点
右利きの人が草刈り鎌を使う場合、刃が左に向くようにして、柄の下のほうを右手でしっかりと握りましょう。草の取り方は、片手で握れる量を左手で取り、根元のほうに刃をかけて手前に刈ります。早くしようと慌てたり堅い草を刈るために力が入ったりすると、反対側の手や体に刃が当たってしまい怪我をすることがあります。刈るときは刃から目を離さないでください。
草刈り鎌のコツ
鎌で刈るとき、手前に引くように刈るのがコツです。右から左に向かって刈り、刈り終わった後に草を集めずに済むように、刈り取った草を一輪車やバケツに入れていくのが効率のよいやり方です。
雑草の草刈りのポイント③草刈り後の草の処理
乾燥させて体積を減らす
刈った後の草の処分も大切です。刈った範囲が広ければ広いほど、大きな草の山がいくつもできるでしょう。この草を燃えるゴミとして処理する場合、そのままゴミ袋に詰めるとゴミ袋が何枚も必要になってしまいます。そのまま捨てず、丸一日は天日干しをしましょう。水分を失った草は体積が減るので、ゴミ袋の節約になります。
堆肥にして畑の栄養に
雑草にある栄養も、堆肥にして活用できます。地下茎があるものは分解しづらいので、取り除いてから1カ所に集めます。そこに米ぬかを混ぜて畑の土でふたをし、1カ月に1回混ぜ合わせます。途中カビ臭いにおいがしますが、臭いのは分解の途中で未完成なためです。土の匂いがしたら、栄養たっぷりの堆肥の完成です。これを畑に撒いたり混ぜ合わせたりすることで畑の栄養になります。
草刈り後の草を放置すると起こる問題
刈った草は放置せず、集めて処分しましょう。たい肥にする予定がなければ、天日干しなどしてすぐに処分してください。刈った草を水はけの悪い土地で放置すると、腐った草が悪臭を放ち、虫が湧く原因にもなります。また草の層になった間から生えてくる雑草を根元から刈るのも、枯れた草が邪魔をして難しくなります。