ふきのとうの生息地はどこ?
ふきのとうは、北海道から沖縄まで、日本のあちこちで見ることができます。しかし、日本全国が生息地とはいえ、開発が進んだ都市部などではあまり見ることができないかもしれません。土手や山林、土が残っているような庭であれば、出会える可能性は高いでしょう。
適度な日光と水分が大切
ふきのとうの生息地は日本全国ですが、土手など斜面になっている場所では特によく見ることができます。なぜなら、ふきのとうは、少し日陰になるような場所や、水気がある場所を好むからです。日当たりがよすぎて、乾燥するような場所ではあまり見られません。
ふきのとうは食べられる!
ふきのとうを食べたことはあるでしょうか?少し苦みがあって、ついつい食べ過ぎてしまいそうな、春のおいしさがたっぷりつまった山菜です。野山へ行くとたくさんの春の幸がありますが、ふきのとうはその中でも、とても身近で食べやすい山菜のひとつです。
豊富な栄養!
実はふきのとうには、カリウムやビタミン、食物繊維など、たくさんの栄養が含まれていることがわかっています。スプラウトと同じように、これから花が咲き大きくなる植物なので、たくさんの栄養を含んでいるのかもしれませんね。
フキノール酸
ふきのとうにはたくさんの栄養が含まれていますが、その中のひとつ、フキノール酸をご紹介します。とてもかわいらしい名前ですね。フキノール酸は、苦みのもととなるポリフェノールですが、近年、花粉症予防として注目されてます。
ふきのとうは野菜の仲間?
ときどき、野菜コーナーではふきが売られていますね。ふきも、ふきのとうも、立派な野菜です。ふきのとうはそのままの状態で保存することが難しいので、出回るのは春の一時期だけです。身近でふきのとうやふきが取れないときは、野菜コーナーをぜひ探してみてくださいね。
花が咲いても食べられるの?
ふきのとうは地域によって、花が咲く前のつぼみの状態で食べたり、花が咲いているときに食べたりします。「花が咲いたら食べられない」というわけではありません。また、花の部分を取って調理する方法もあります。
花が咲くと苦みが増す
実は、ふきのとうは花が咲くと苦みが増します。まだ花が見えないくらいの小さなつぼみの状態は、苦みが少なくて食べやすいです。苦みが苦手な方は、花が咲く前に食べるのがよいでしょう。
ふきのとうの生息地と栄養
- 適度な日光と水分がある場所を好む
- 栄養がたくさん含まれている
- 花も食べられる
食べ過ぎに注意⁉
ふきのとうは、なんともいえない苦さがあって、たくさん食べたくなってしまう方も多いのではないでしょうか。ふきのとうには多くの栄養が含まれていますが、実は、毒といわれる物質も含まれていることがわかっています。
あくぬきが大切
「毒が入っているの!たくさん食べちゃった!」と心配になりますが、ふきのとうの毒は、あくぬきをしっかりとすることでかなり抜くことができます。水にさらす時間を長くすると、より、あくを抜くことができます。しかし、あく抜きをしたとしても、食べ過ぎには注意した方がよいでしょう。
一番毒があるのは「根」
ふきのとうを採取するときは、つぼみの下あたりから折るようにして取ります。根は取りません。昔の人は、ふきのとうの根には毒があるということを知っていたのかもしれませんね。毒は根に一番たくさんあるのです。間違って根を食べないようにしてくださいね。
ふきのとうアレルギーの人も!
また、人によっては、ふきのとうに対するアレルギーを持っている方もいらっしゃいます。ほかのアレルギーと同様に、それまで大丈夫だったのに突然発症した!なんてこともありますので、おかしいと感じたときはお医者さんの指示に従ってくださいね。
ばっけ?ばんけ?ふきのとうのおもしろい方言
「ばっけ」や「ばんけ」ということばを聞いたことはあるでしょうか?これらはどちらも、ふきのとうを意味する方言です。ばっけやばんけは、東北地方で使われています。
ふきのとうを、青森の津軽弁では「ばっけ」、秋田弁では「ばっけ」「ばんけ」「ばっきゃ」、山形の庄内弁では「ばんけ」、アイヌ語「マカヨ」と言う。
昔から親しまれてきたふきのとう
ばっけやばんけという方言は、若い方や都市部の方だと使わない方もいらっしゃいます。「ばっけみそ」などと言うこともあります。ふきのとうが昔から人々に親しまれてきたことが、方言からうかがえますね。
ふきのとうの注意点と方言
- 食べ過ぎやアレルギーに注意
- 「ばっけ」「ばんけ」という呼び方もある
まとめ
ふきのとうはとても身近で採取しやすい山菜です。春の味覚としてふきのとうを味わった後は、ふきを楽しむこともできます。ぜひ、春はふきのとうを探してみてくださいね。
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出典:写真AC