山菜ウドとは
山菜ウドはシャキシャキの食感と風味が特徴の野草です。旬はタラノメと同時期の5~6月で、春~初夏にかけて店頭に並びます。ややあくが強いので、えぐみなどを感じる場合がありますが、酢味噌和えや天ぷらなどいろいろな食べ方が楽しめます。
山菜ウドの基本情報
科目 | ウコギ科タラノキ属 |
原産地 | 東アジア |
開花時期 | 8~9月 |
収穫時期 | 5~6月 |
山菜ウドの特徴
山菜ウドは、日本や中国など東アジアが原産の山菜です。やわらかい産毛に覆われていて、葉のふちはギザギザしています。夏頃に小さな花を咲かせますが、普段私たちが食材として楽しんでいるものは、花が咲く前の新芽です。店頭に並んでいるものは、葉がついていない状態のものが多いですが、余すところなく食べられるウドは、万能食材といえるでしょう。
ボタニ子
山菜ウドは、俳句の季語でもあるんだよ。それだけ日本人になじみ深い山菜なんだね。
ウドの旬
山菜ウドは、春~初夏にかけて採取のシーズンを迎えます。ウドの採取もかねて、登山を楽しむ人も多いのではないでしょうか。食材としての旬も同時期です。地域によって若干の差はありますが、本格的な夏がくる前に旬が終わります。
時期を過ぎると固くなる
採取時期を過ぎた山菜ウドは、葉が大きく茂り茎は固くなります。食べることはできますが、食感が悪くおいしいとはいえないでしょう。遅れないように、時期を見極めて採取を楽しみましょう。
ウドの種類
ウドと名前がつく植物には、いくつかの種類があります。よく間違いやすい種類は、シシウドやハマウドです。山菜ウドを間違いなく採取するためにも、それぞれの違いを確認しておきましょう。
シシウド
シシウドは、セリ科の植物です。花や葉の形状などが山菜ウドとよく似ているため、間違えて採取する人が多いといわれていますが、シシウドには産毛は生えていません。シシウドはにおいが少なく、強烈な苦みがあります。食べるのはせいぜいイノシシくらいだといわれていることから、シシウドと呼ばれるようになりました。
ハマウド
ハマウドはセリ科の植物です。東海地方より南に多く分布しており、海岸の近くに生息しています。ウドと名前についていますが、アシタバに近い特徴を持っています。山菜ウドとは生息環境が違うので、間違うことは少ないでしょう。
次ページにて、山菜ウドの見分け方を紹介します。
出展:写真AC