アシナガバチの巣の特徴
巣の形
アシナガバチの巣は多くの場合、木の枝や軒下からぶらさがったような形をしていて、幼虫を育てる穴の部分がむき出しになっているのが特徴です。
ミツバチの巣との見分け方
ミツバチの巣の場合、木のうろのような大きな穴の中に巣を作るので、アシナガバチのようなぶら下がる形の巣にはなりません。巣の構造も何層にも重なるように作られるので、アシナガバチよりはるかに大きい巣になります。
スズメバチの巣との見分け方
スズメバチの巣の場合、種類によって土の中、木のうろ、軒下などに巣を作ります。いずれの場合もアシナガバチの巣よりもはるかに大きく、外から見るとボール型の形状をしているのがポイントです。
巣を作る場所
アシナガバチは直射日光や雨風をしのげる場所に巣を作ります。民家は巣をつくるのにぴったりな場所なので、軒下や屋根のある玄関、ベランダなどに巣が作られることが多いです。そのほかにも放置された物置の中や、使っていないエアコンの室外機、庭の木の枝など、条件がよければどこにでも巣を作ります。
巣の駆除に必要な道具・服装
服装
服装は市販の防護服が一番理想的ですが、用意できない場合はそれにならった服装をしましょう。基本的には「肌を露出しない」「白っぽい色を避ける」「袖やズボンなどに隙間をつくらない」「厚手のものを選ぶ」というところに気をつけるとよいです。
殺虫剤
殺虫剤は市販のもので大丈夫です。巣に近づきすぎると危険なので、ジェットタイプの遠くまで届くものを使うようにしましょう。噴射すると殺虫成分に反応してハチが動き出しますが、基本的に遠くにいれば襲われることはあまりないので大丈夫です。
刺されたときの応急処置
万が一刺されたときのために、ポイズンリムーバーや抗ヒスタミン剤を用意しておくようにしましょう。もし用意のない状態で刺された場合は、焦らずに水道で刺された針を強く押し出すように洗い流すようにしてください。刺されてから時間が経つと、毒が広い部分に回ってしまうので、なるべく早く行うようにします。
駆除前にチェックしたいポイント
チェック①本当に駆除が必要?
アシナガバチは毒性や攻撃性も弱く、誤って体や巣を触ったりしない限りは人を襲うことはありません。むしろ庭の植物につくイモムシなどを食べてくれるので、場合によっては益虫となることもあります。庭を常に十数匹のハチが飛び回っているような状態でなければ、本当に駆除が必要なのか考えてみましょう。
チェック②巣の場所はどこか
駆除する際には、まず蜂の巣がどの場所にあるのかを探す必要があります。それによって駆除の必要性や、駆除の難易度が変わってくるからです。アシナガバチがどこからやってくるのかを追ってみて、蜂の巣がどこにあるのかきちんと把握するようにしましょう。
巣が見つからない場合の探し方
巣が見つからない場合は、人が入りづらい場所や、見えづらい部分を探してみましょう。建物を通るコードの下や換気扇の排出口、場合によっては敷地外の植え込みや隣の家にあるというケースもあります。ただ、毎日庭に2~3匹のアシナガバチが来るか、それくらいであれば、家の近くには蜂の巣がない可能性も高いので、放置しておいても問題はありません。
ボタニ子
次は巣を駆除する際の注意点を紹介するわ!