DIYでできる敷石の置き方
一般的に敷石の敷き方は踏み石のように間隔をあけて置く場合と、ある程度の範囲一面に敷き詰める場合があります。どちらもただ地面に置くのではなく、敷石の表面が地面に出るよう高さを調節して、地面に埋め込みます。作業する前にどのように石を置くのかレイアウトを考え、紙にデザイン画を描いておきましょう。
用意する道具
スコップ
DIYで敷石を敷くときに、大小大きさの異なるスコップがあると便利な道具になります。広い範囲を掘るときは大きいスコップ、手元の土を少しずつ掘るときや埋め戻すときは小さいスコップを使うなど、大きさによって使い分けることができます。
レーキ
レーキは地面を平らにならす道具です。敷石を歪みなく設置するために地面を平らにならす必要があるのですが、レーキを使うと凸凹した地面を手軽にならすことができます。
水平器
水平器は水平かどうかを計るための道具です。水平に置いたつもりでも意外とズレてしまい、仕上がりがガタガタになることがあります。水平器があると、きちんと水平をとることができます。DIYで敷石設置の仕上がりを上げるための便利な道具です。
ゴムハンマー
ゴムハンマーはハンマーの頭の部分がゴム製になっており、叩く対象物が傷つきにくいようになったハンマーで、家具の組み立てなどでよく使われます。敷石を安定させるために上から叩いて使います。ゴム製なので石を傷つけにくいですが、力をこめすぎて割ってしまわないように気をつけてください。
①地面を掘り平らにならす
まず敷石の高さに合わせて地面を掘ります。掘る深さは敷石の高さに、地面の上に敷く砂(珪砂)の分を足した深さになります。均等に平たく掘り、敷石が地面に沈むのを防ぐため、足で踏み固めましょう。凹んでしまった場合は掘った土を埋め戻して、できる限り平らにならすことが重要です。
スコップで地面を掘り、レーキで平らにならした後、足でよく踏み固めます。さらに水平器を使って水平かどうかを計りましょう。水平でなければスコップで掘るか元の土を足すなどして、よく踏み固めた後、再度レーキで平らにならすという作業を繰り返します。
②砂を敷きながら敷石を置く
敷石を仮置きして、バランス良く配置できているか確認し調整します。確認が終わったら、敷石を置いていきましょう。この時少しずつ砂を撒いて水平にならしながら、敷石を砂の上に置いていきます。砂を撒き、レーキでならし、足で踏み固めて再度レーキでならしてから、一つずつ敷石を置いていきます。
③水平をとる
一つ一つ敷石を置いていきながら、それぞれ水平に置けているか水平器を置いて確認します。水平でない場合やグラつく場合は砂を足して安定させましょう。置いた敷石の上からゴムハンマーで軽く叩いて落ち着かせます。あまり強い力で叩くと敷石が割れてしまうので、気をつけましょう。
④目地材などを撒き仕上げる
すべての敷石を置いて水平も取れたら、目地材(珪砂や目地砂利など)をまき、箒を使って隙間を埋めます。上から水を撒いて敷石を安定させ、乾いた後に砂が沈んでしまったら再度足してください。セメントで敷石を固定させる方法もありますが、難易度が高くなるため、難しい作業や広い庭の場合は、DIYよりも専門業者に頼むのをおすすめします。
まとめ
敷石は庭を美しく、足元を歩きやすくしてくれます。平坦な面白みのない土地でも、敷石や庭木などを利用すると立体感や遠近感を出して魅力的な空間デザインをすることができます。お洒落でクールにしたり、ホッとするようなくつろいだ景色にしたりと、敷石の選び方配置の仕方によってさまざまな空間をつくることができます。ぜひ素敵な庭づくりに敷石を利用してみてください。
地面を掘る深さは敷石の高さ+下に敷く砂の分ですから、敷石5cm、砂3cmの場合、合計8cmの深さに地面を掘ります