鉈とは
鉈(なた)とは、キャンプなどのアウトドアの際に使用する刃物の一種です。山林から薪にする木を採取したり、取った薪をさらに割ったり、木の皮を剥ぐといった木材用に使用するタイプ、他に狩猟用タイプがあります。両刃や片刃も含め種類は多くとても便利なツールです。今回は鉈の特集として、刃こぼれしたときの直し方、研ぎ方を中心に手入れ方法をご紹介します。まずは鉈にはどのような種類があるのかを見ていきましょう。
主な鉈の種類について
鉈を大別した場合には、山林などで薪を扱う木材用と、狩猟用で獲物を解体するときなどに使うものに区分され、さらに刃の形状や付き方として、両刃式かそれとも片方だけかによっても分類できます。以下、鉈の刃の形状ごとにその特徴をご紹介しましょう。
①剣鉈
剣鉈とは剣のような形状をした刃を持つ鉈のことです。特に狩猟用として使用されます。狩った獲物や魚を捌く際に活用できる鉈です。もちろん狩猟だけではなく草などをはらったり、ロープを切るなどの用途もあるので、登山ナイフを大きくした感覚だと思えばよいでしょう。
②腰鉈
腰鉈は、刃が四角形になった包丁に似た形をしているのが特徴です。木材を扱う際に使える鉈として知られています。薪を割るときや枝を打ち切るなどが主な活用方法です。どちらかといえば斧の用途としての鉈と思えばよいでしょう。
③両刃
両刃の鉈は、その名の通り両面での用途があり刃先に向かうほど左右の面が斜めに角度がついています。両刃は特に木を縦に裂くような作業で扱いやすいのがメリットです。両刃の用途は主に木材用として適しています。
④片刃
片刃の鉈は、片面だけが斜めに鋭くなっているタイプです。木の枝や草を払うときや、ロープを切るときに使います。切った断面を見ると「レ」の字になるのが特徴的です。ものを切るというときに役立ちます。