蛇口と散水ホースをつなぐ方法
園芸に欠かせない日々の水やり、どうしてますか?水道から離れた場所や広い敷地への散水はホースやノズルを使うとより快適になります。また、散水ホースはガーデニングだけでなく、洗車や家周りの掃除などの場面にも役立ちますよ。散水ホースを使うにはまず蛇口とホースを接続しなければなりません。蛇口とホースを接続する方法は大きく分けて2つあります。メリットとデメリットを見て、より適した方法を選びましょう。
ホースバンドで留める
蛇口に直接ホースを通し、バンドで留めてつなぐという一番簡単で誰でも実践できる方法です。しかし、バンドで留めてしまうと付け外しが面倒ですし、最近のホースリールは細いホースが使われていることも多く、直接蛇口に接続できません。また、角蛇口や混合栓など特殊な蛇口にはホースが差し込めないので、この方法が実践できる蛇口は限られたタイプのみとなります。
ホースバンドのメリット
- ホースとバンドだけなのであまりお金がかからない。
- 単純で分かりやすい。
ホースバンドのデメリット
- 付け外しが面倒。
- サイズの異なるホースは入らない。
- 角蛇口などの特殊な蛇口にはつけられない。
蛇口ニップルを取り付ける
蛇口とホースを接続する際の蛇口側に付けるパーツはメーカーによりさまざまな呼び方がありますが、当記事では蛇口ニップルと呼びます。蛇口にニップルを取り付けることによってコネクターのついたホースをワンタッチで接続できます。蛇口ニップルを使えばホースが直接差し込めない形状の蛇口にもホースを接続できるようになります。しかし、ニップルは蛇口の規格を見極め、適したものを選ぶ必要があります。
蛇口ニップルのメリット
- さまざまな蛇口にホースがつけられる。
- ワンタッチホースの付け外しが可能になる。
- 蛇口と異なる太さのホースがつけられる。
蛇口ニップルのデメリット
- ホースバンドよりお金がかかる。
- 蛇口の規格に合ったものを選ばなければならない。
蛇口の種類とニップルの選び方
蛇口にニップルを取り付けることで、ホースの付け替えや取り外しが楽になります。また、屋外に水道がないお家でも、ニップルを使えば室内から簡単に水を引けるようになりますよ。それでは蛇口の形状とニップルの種類を見ていきましょう。
丸蛇口
丸蛇口にはタカギ「蛇口ニップル(FJ)」
これら3種類の丸蛇口に合うニップルがタカギの「蛇口ニップル(FJ)」です。ねじが3本ついているオーソドックスなタイプです。大きい蛇口用の「蛇口ニップルL(FJ)」もあるので購入の際は気をつけましょう。
角蛇口
角蛇口にはタカギ「カクマル蛇口ニップル(FJ)」
角蛇口に取り付けられるニップルはタカギ「カクマル蛇口ニップル(FJ)」です。名前の通り、角蛇口と丸蛇口に取り付け可能です。見た目が丸蛇口用のニップルに似ているので購入の際は気をつけましょう。
ねじ付き蛇口
カップリング付横水栓
屋外の壁や柱に取り付けられているタイプです。先端にはホースを直接差し込むための段々になったカップリングがついています。
カップリング付横水栓にはタカギ「ネジ付蛇口ニップル(FJ)」
タカギ「ネジ付蛇口ニップル(FJ)」はカップリングを取り外すだけで簡単に付けられる画期的なニップルです。こちらのニップルは大きいサイズの「ネジ付蛇口ニップルL(FJ)」があります。購入前に必ずサイズを確認しましょう。
地下散水栓
このタイプの散水栓は、多くの場合は地中の散水栓ボックスの中に設置されています。こちらにも先端にホースを直接差し込むための段々になったカップリングがついています。
地中の散水栓にはタカギ「地下散水栓ニップル」
散水栓ボックス内の蛇口にはタカギ「地下散水栓ニップル」がおすすめです。前述のニップルとの違いは、万能ホーム水栓のように方向が変えられるところです。また、カップリングにホースを直接つなぐとボックスの蓋の開閉に手間がかかりますが、こちらを使用すればワンタッチホースを外すだけで蓋の開閉が簡単にできます。
泡沫蛇口
混合栓
お風呂や台所でよく見る、泡沫キャップがついたタイプの混合栓です。ベランダや屋外に水道が無い、または特殊なタイプで上記のニップルがどれも付けられない場合は台所やお風呂から水を引く方法があります。
台所やお風呂の混合栓にはタカギ「泡沫蛇口用ニップル」
泡沫蛇口用ニップルは、泡沫キャップをはずして写真の左下のニップルを取り付けるだけでワンタッチホースをつけられるようになります。メーカーにより規格の違いがありますが、付属のアダプターを使用することによって対応できます。
ニップルを選ぶ際は蛇口の形状だけでなく、先端のサイズ(外径)を知る必要があります。形状を確認した後は必ずサイズを測りましょう。