はじめに
植物を育てるなら、育てる植物の種類や栽培スタイルの違いにかかわらず、水やりはかならず行わなければなりません。その水やりに使う道具といえばじょうろです。頻繁に使う道具だからこそ使いやすくおしゃれなものを選びましょう。この記事ではじょうろの選び方のポイントや、通販で購入できるおすすめのじょうろをご紹介します。
じょうろの選び方のポイント①サイズ
じょうろには200ccくらいの小型のものから、10Lほどの大型のものまでさまざまな大きさがあり、だいたい4~6Lくらいが標準的なサイズです。必要な水の量と水を入れた時の重さを考えて、最適なサイズを選びましょう。特に8L以上の大型じょうろは、自分や家族が無理なく扱えるかどうかをよく考えて購入してください。
じょうろの選び方のポイント②タイプ
水やりの方法は育てる植物の種類によって変える必要があります。株全体に水をかけるもの、用土だけに水やりをするものなど、それぞれの水やり方法に最適なタイプのじょうろを選びましょう。また水やりだけでなく液体肥料や農薬を使う際にもじょうろを使います。これらの目的では一般的なじょうろよりポンプ式や電動のタイプが便利かもしれません。
タイプ①ハス口
ハス口とはじょうろの先端についているシャワーヘッドのようなもののことです。じょうろといえばこのハス口のついたタイプを思い浮かべる人が多いでしょう。ハス口は水をシャワー状にすることで水圧を抑え、植物や土が痛むのを防いでくれますが、水やりの方法によってはないほうがいい場合もあるので、ヘッドが取り外せるタイプを使うと便利です。
タイプ②水差し
水差しとはハス口のついていないタイプのじょうろのことで、室内で栽培している多肉植物など、葉に水をかけたくない場合に使います。やや小さなサイズのほうが使いやすいでしょう。また注ぎ口の細さや形状によって、出る水の量や水の勢いが違うので注意してください。横に葉を広げるものや鋭いトゲのある植物には、注ぎ口が長いタイプを選ぶとよいでしょう。
タイプ③ポンプ
ポンプとはいわゆるハンドスプレー型のもので、じょうろというより「霧吹き」といったほうがピンとくるかもしれません。霧吹きメインで管理するチランジアや、頻繁に葉水を行う植物の栽培に適しています。また葉の活力剤や農薬を散布する目的でも使用するでしょう。霧や直射など、水の出方を切り替えられるタイプがおすすめです。
タイプ④電動
大型のポンプタイプで「噴霧器」と呼ばれます。噴霧器には手動式と電動式がありますが、電動式のほうがより大規模な作業向けです。ある程度大きな庭や畑の農薬散布などに使うことが多く、一般家庭でのガーデニングにはあまり必要ないかもしれません。また残念ながらおしゃれなデザインの商品を見つけるのは困難です。
ボタニ子
次のページではじょうろの素材やその他のポイントについて解説します。