オオスカシバの育て方②飼育箱の準備
オオスカシバを育てる場合は、飼育箱の中で飼育するのが基本です。飼育箱にこだわる必要はないため100均ショップの昆虫ケースでもよいですし、使っていない水槽でもOKです。どの成長段階でも飼育は可能ですが、いずれの場合も必ず必要な3つのアイテムがあります。
土
オオスカシバの幼虫は蛹のままで冬越しすることもあるため、飼育箱の底には必ず土を入れます。土にこだわらなくてもよいのですが、コバエなどが気になる場合はカブトムシなどの幼虫マットを使ってもOKです。
おすすめの土①バイオ育成幼虫マット
バイオ育成幼虫マット
参考価格: 425円
バイオ育成幼虫マットは、主にクワガタやカブトムシの幼虫を育てる際に使う土です。柔らかい有機質の土で、オオスカシバだけでなく昆虫全般の飼育に使えます。
おすすめ度 | ★★★ |
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主な材料 | 広葉樹 |
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おすすめの土②コバエがいやがる昆虫マット
コバエがいやがる昆虫マット
参考価格: 568円
コバエが嫌がる昆虫マットは、飼育することでコバエが発生するのを避けたい人におすすめの飼育用土です。天然ヒノキ成分を使用した幼虫マットなので、菌の発生を抑えコバエが寄り付かないようにします。
おすすめ度 | ★★ |
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主な材料 | 天然ヒノキ |
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エサ
卵または幼虫の段階で飼育を始める場合は、オオスカシバを入手する前に必ずエサであるクチナシの葉を準備してください。孵化した瞬間からオオスカシバの幼虫はエサを食べ始め、大きくなるにつれて食べる量・スピードがアップします。時期を問わず常にストックしておきましょう。
成虫になったら飼育箱から出そう
オオスカシバの幼虫はクチナシの葉をエサにしますが、成虫は花の蜜を食べるため、自由に蜜が吸える外に出してやりましょう。花を飼育箱に入れることもできますが、オオスカシバの成虫は自分の口吻が届く花からしか蜜を吸えないため、せっかく準備してもオオスカシバのエサにならないこともあります。
ボタニ子
オオスカシバの育て方②入手方法
卵を採取
オオスカシバの産卵時期は6~10月と長いため、クチナシの葉に産み付けられた卵を採取する方法がおすすめです。見つけるのは難しいかもしれませんが、根気よく探してみましょう。なお採取した時期によって羽化するタイミングが変わるため、採取した年に羽化させたい場合は、夏前の卵を採取します。
幼虫を採取
比較的簡単に採取できるのが、オオスカシバの幼虫です。クチナシの葉に虫で食べられた跡があったら、高確率でオオスカシバの幼虫が住みついています。ただし体が大きくなるほどエサの消費量が増えるため、クチナシの葉を安定して確保できるかをチェックしましょう。
蛹を採取
蛹を採取して羽化するまで飼育する方法もあります。しかし、土の中に隠れているオオスカシバの蛹を探し出すのは相当難しいことです。すでにオオスカシバを飼育している人から蛹を譲ってもらえば、探す手間もはぶけるでしょう。
まとめ
クチナシを栽培する人にとっては厄介な存在のオオスカシバですが、見た目や動きの特徴が人気を集め、少しずつ飼育する人が増えています。愛情をかけた分かわいい表情を見せてくれるでしょう。興味のある方は飼育してみてはいかがですか?
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飼育箱から出したら、自然に返してあげようね!