レモンの保存方法<冷凍>
レモンを冷凍で保存するにはいくつかの方法があります。丸ごと冷凍するほか、輪切りやスライスなどカットレモンにすれば料理にあわせて使えるので便利です。
冷凍保存①輪切り
レモンは塩でよく洗い、水分をふき取ります。ラップを広げて輪切りにしたレモンを重ならないように並べ、空気が入らないようにきっちり包み、さらに保存袋にいれます。輪切りにした場合の冷凍なら約1カ月間保存できます。
使い方
冷凍保存した輪切りのレモンはそのまま飲み物に使えます。自然解凍すれば料理の飾りとして使うのもおすすめです。煮物やオーブン焼きなどには凍ったまま使いましょう。
冷凍保存②くし形
塩で洗ったレモンをくし形に切ります。ひろげたラップにくし形のレモンをきれいに並べます。空気を抜くようにぴったりとラップで包むのがポイントです。保存袋にいれ冷凍庫で保存します。日持ちは冷凍後約1カ月です。
使い方
冷凍したくし形のカットレモンは、10~15分ほど自然解凍して使いましょう。揚げ物の付け合わせや飲み物に添えるなど、果汁をしぼって使うならくし形に切ったレモンが便利です。
冷凍保存③丸ごと
レモンは丸ごと冷凍保存すれば日持ちします。上手な保存の仕方は空気に触れないようにすることです。塩できれいに洗ったレモンの水分をふきとり、空気を抜くように丁寧にラップで包みます。さらに保存袋にいれて冷凍したら、約1カ月日持ちします。
使い方
レモンを丸ごと冷凍保存すれば、香りと風味をそのまま閉じ込められます。凍ったまま皮の部分をおろし金ですりおろし、うどんやパスタなどの麺類に和える、薬味として使うなど使い方はさまざまです。自然解凍すればカットレモンにする、果汁をしぼる、皮を砂糖漬けにするなど生のレモンと同様に使えます。
冷凍保存④レモン汁
製氷皿でレモン汁を保存する冷凍の仕方です。レモンは半分に切り果汁を搾ります。このときレモンを約30秒ほどレンジであたためると、果汁がしぼりやすくなります。果汁を製氷に注ぎいれて冷凍庫で保存しましょう。
使い方
冷凍保存したレモン汁は、自然解凍して使います。調理するなら凍ったままでも大丈夫です。凍ったままミキサーやフードプロセッサーにかければ、ジュースやスムージー作りにも役立つでしょう。鍋や酢の物の風味づけや薬味にもおすすめです。
レモンの保存方法<冷蔵>
レモンを丸ごと冷蔵で保存する場合は、キッチンペーパーで包み、さらにポリ袋にいれて冷蔵庫(できれば野菜室)にいれます。保存期間は約1カ月です。カットレモンなら、空気が入らないようにラップでしっかり包み、4~5日以内に食べきります。
レモンの保存方法<調理>
レモンを砂糖、塩、酢、ハチミツなどで調理するという保存の仕方も覚えておくと便利です。保存方法によっては冷凍より長持ちしますので、旬の時期にまとめて作り置けば、年中おいしいレモンが楽しめます。
調理保存①砂糖漬け
作り方
- 保存瓶を消毒する
- レモンを塩でよく洗いヘタを切り落とす
- レモンを厚さ5mm程度の輪切りにする
- 保存瓶にレモンとレモンと同量の氷砂糖を何層かにわけて積み重ねる
- ふたをして氷砂糖が溶けるまで日に1度瓶ごとふる
- 砂糖がすっかり溶けたら冷蔵庫で保存する
使い方
レモンの砂糖漬けはそのままでもおいしいものですが、紅茶などの飲み物に浮かべたり、ケーキなどのデザート作りに活用したりしてみましょう。レモンを砂糖で漬け込むとレモンのシロップができるので、お湯で割ればホットレモン、炭酸水やお酒で割ればレモネードやカクテルが簡単にできます。
調理保存②塩レモン
ブームになったこともある塩レモンは万能な調味料だけでなく、レモンの保存のひとつとしておすすめです。塩の濃度や保存場所の温度に気をつければ、冷凍保存より長く日持ちさせられます。カビを発生させないよう保存するのがポイントです。
作り方
- レモンは塩できれいに洗い水気をふき取る
- レモンを少量ずつフードプロセッサーにかけて細かくする
- 細かくしたレモンをミキサーに移し、レモンの約10%の塩を加えてジュース状にする
- 消毒した瓶につめる
使い方
塩レモンは魚や鳥を焼くときにもみ込んだり、ドレッシングやソースの具材に使ったり、炒めものの調味料にしたりさまざまな料理に使えるのでおすすめです。とくに肉料理との相性がよく、唐揚げなどの揚げ物の下味のための調味料として活躍します。
レモンのおいしい食べ方
冷凍レモンは保存形態によって適した使い方や食べ方があります。用途にあった使い方をすることで、冷凍保存後もおいしく食べられますよ。
食べ方①冷凍レモンのはちみつ漬け
材料(冷凍レモン5個分)
- レモン:5個
- ショウガ(すりおろす):小さじ2
- ハチミツ:適量
作り方
- 丸ごと冷凍したレモンを室温において半解凍する
- レモンを輪切りにする厚さ5mmほどにスライスする
- 消毒した保存瓶にショウガ、レモンをいれハチミツをひたひたに注ぐ
- 冷蔵庫にいれ、翌日から食べられる
食べ方①バターレモンパスタ
材料(1人分)
- スパゲティ:約100g
- ニンニク:100g
- 冷凍レモン汁:1/2個
- イタリアンパセリ:適量
- オリーブ油:大さじ1
- 粉チーズ:適量
- 塩:適量
- 黒コショウ:適量
- バター:10g
- 冷凍レモンの皮(おろし金ですりおろす):適量
作り方
- 冷凍レモン汁は室温で解凍、ニンニクは皮をむいてスライス、イタリアンパセリは細かく刻む
- 鍋に湯をわかし、2%の塩水でスパゲティをゆでる
- フライパンにオリーブ油、ニンニクを入れ火にかける
- 香りがでたらスパゲティ、ゆで汁大さじ2程度、レモン汁、バターを加えて弱火であえる
- ソースが乳化してとろりとしたら塩・黒コショウで味をととのえて器にもる
- イタリアンパセリ、粉チーズ、レモンのすりおろしをトッピングする
食べ方①はちみつレモン生プリン
材料(2人分)
- 牛乳:200mL
- 生クリーム:100mL
- グラニュー糖:50g
- 卵:2個
- ハチミツ:20g
- レモン汁:大さじ2
- 冷凍レモンのすりおろし:適量
- 粉ゼラチン:5g
作り方
- 鍋に牛乳、生クリーム、グラニュー糖、ハチミツを入れて火にかける
- 1が沸騰しない程度にあたたまったら卵をほぐして加える
- 粉ゼラチンを加え、混ぜて溶かす3を裏ごしし粗熱をとる
- レモン汁とレモンの皮のすりおろしを加える
- カップに注ぎ分けて冷蔵庫で冷やし固める
レモンの選び方と洗い方
レモンは大きく国産のものと海外から輸入されたものがあります。国産のレモンには防カビ剤は使用されませんが、輸入レモンには輸送時の傷みを防ぎ日持ちさせるため、防カビ剤や農薬がかかっていることがあります。農薬は洗えばとれるものもありますが、防カビ剤は水洗いでは落ちません。
レモンの選び方
皮ごと使うなら国産レモン
レモンは1年中流通していますが、多くが海外から運ばれてきた輸入レモンです。皮ごと冷凍して使うなら国産レモンまたは防カビ剤、農薬フリーの表示がある輸入レモンを選びましょう。果汁だけを使うなら輸入レモンでも問題はありません。
国産レモンの旬の時期
国産のレモンの収穫が始まるのは10月頃です。この頃のレモンは黄色く色づく前の緑色なので、グリーンレモンとも呼ばれます。黄色くなったレモンが出まわるのは12月~3月頃です。
レモンの洗い方
塩で洗う
国産レモンや防カビ剤不使用の表示がある輸入レモンは、レモンの皮に塩をまぶし、表面を手でしっかりとこすります。しっかりこすったら丁寧に水洗いでして塩を落とします。
まとめ
さわやかなレモンを長期間日持ちさせる方法はいろいろあります。なかでも冷凍保存はレモンそのものの風味を保つため、用途も広くおすすめです。使い道に応じて何種類かを冷凍庫に保存しておけば、いつでも使えて重宝します。