デコポンの食べ方!食べ頃の見分け方から上手な剥き方・切り方を解説!

デコポンの食べ方!食べ頃の見分け方から上手な剥き方・切り方を解説!

デコポンはユニークな見た目と名前が特徴の柑橘です。デコポンには出荷基準があり、甘くて酸味が少ないものでなければいけないため、とても美味しいです。食べ方も簡単で気軽に楽しめます。本記事ではデコポンについて食べ方や剥き方、切り方についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.デコポンの紹介
  2. 2.美味しいデコポンの選び方・見分け方
  3. 3.デコポンの食べ頃
  4. 4.デコポンの上手な剥き方・切り方
  5. 5.デコポンの美味しい食べ方
  6. 6.デコポンの保存方法
  7. 7.まとめ

デコポンの紹介

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デコポンは、ヘタの周りの皮がぽこっと盛り上がっているのが特徴の柑橘です。「デコポン」というユニークな名前は、でっぱり(デコ)のある見た目とポンカンの交配種であることから付けられました。皮が剥きやすく種がほとんど無いうえに、糖度も高くてとても美味しいです。そんなデコポンについて食べ頃や美味しいものの見分け方、上手な剥き方や保存方法についてご紹介していきます。

デコポンの基本情報

果重 200g~280g
分類 ミカン科ミカン属
おもな生産地 熊本県、愛媛県
原種 清見/ポンカン(中野3号)
出回り期 ハウス栽培:12月~2月 露地栽培:3月~5月

デコポンの歴史

もともとは長崎県で清見とポンカンの交配種として誕生しました。当初はデコ(へたの周りのでっぱり)やボコボコした外皮のせいで見た目が悪いとされ、新しい品種として認められませんでした。しかし見た目はよくなくとも味がよいことから熊本県の不知火町(現在の宇城市)で本格的に栽培されるようになり、徐々に浸透していきました。今では熊本県だけでなく多くの地域で栽培されています。

デコポンは品種の名前ではない

出典:写真AC

実は「デコポン」は品種の名前ではありません。清見とポンカンを交配した柑橘は、正式には「不知火(シラヌヒ)」という名前です。不知火町で生産が始まったことが名前の由来です。「デコポン」は登録商標で、JA熊本果実連が定めたブランド名なのです。デコポンを名乗るにはいくつかの条件があり、すべての不知火がデコポンとして販売できるわけではありません。

デコポンを名乗る条件

デコポンという商品名を使用するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 全国のJAを通して出荷すること
  • 糖度13度以上、酸度1度以下であること
一般的にみかんと呼ばれる温州みかんの平均的な糖度は11度くらいです。13度とういと、だいたい桃やぶどうと同じ糖度です。柑橘としてはかなり高い糖度が設定されています。甘みの基準をクリアしても酸味が強すぎるものもいけません。デコポンを名乗るには非常に厳しい条件があるのです。

不知火はデコポン以外のブランドも

不知火はJAを経由しないで出荷された場合、糖度と酸度の基準を満たしていても「デコポン」の名称で販売できません。そのためデコポン以外の名称で流通している美味しい不知火もたくさんあります。また、独自性のために敢えてデコポン以外の名称で販売しているデコポンもあります。一例をご紹介します。

  • キヨポン(広島県)
  • ひめぽん(愛媛県)
  • ポンダリン(徳島県)
それぞれデコポンのような基準は設けられていないようですが、美味しさではきちんと評価されています。

デコポンのおもな栄養素

出典:写真AC

ビタミンC コラーゲン生成・風邪の予防・抗ストレス作用
クエン酸 疲労回復・抗酸化作用
βキチンキトサン 抗酸化作用
ペクチン(薄皮部) 整腸作用
デコポンに多く含まれるビタミンCは風邪予防に効果的です。デコポンが出回るのは冬~春先で風邪が流行しやすい季節なので積極的に食べたい果物のひとつです。抗酸化作用のある栄養素も複数含まれているので生活習慣病の予防やエイジングケアなどの効果が期待できます。じょうのう(薄皮の部分)には水溶性・不溶性食物繊維が豊富で整腸作用があります。

美味しいデコポンの選び方・見分け方

出典:写真AC

美味しいデコポンの選び方・見分け方をご紹介します。デコの有無は美味しさには影響しません。デコポンを選ぶ際はぜひ下記の選び方4点を参考にしてください。

美味しいデコポンの選び方・見分け方①外皮の色を見る

外皮のオレンジ色が濃く、色ムラのないものを選びましょう。色が濃いのはしっかり熟し、食べ頃になっているサインです。ただしデコポンには黄デコポンという種類もあります。めったに出回っていない希少なもので、通常のデコポンと違い熟しても黄色のままです。

美味しいデコポンの選び方・見分け方②重さをみる

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手に取ってみて重さをみてみましょう。ずっしりとした重みを感じるものは果汁がたっぷりです。同じ大きさでも手に取ってみて重く感じるもののほうがみずみずしく美味しいデコポンです。

美味しいデコポンの選び方・見分け方③皮の質感を見る

外皮がシワっぽいものや、実から浮いてフカフカした感触のものは水分が減ってしまっている可能性があるので避けたほうがよいでしょう。触れてみてしなやかな感触がするのは食べ頃です。触れた感じがちょっと硬いかな、という感じのするものは熟成が足りず酸味が強い可能性があります。

おいしいデコポンの選び方・見分け方④ヘタの色を見る

ヘタや軸が緑色のものを選びましょう。色が抜けてしまっているものは鮮度が落ちてしまっています。

デコポンの食べ頃

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デコポンの旬(食べ頃)は、一般的にハウス栽培のもので12月~2月、露地栽培のもので3月~5月ごろといわれています。先にご紹介した通りデコポンの名称で販売するには条件をクリアしていなければならないので、きちんと食べ頃の美味しい状態になったものが出荷されています。

もぎたてのデコポンはすっぱい?

露地栽培のデコポンが食べごろを迎えるのは3月以降ですが、収穫自体は12月頃から行われています。この時差が生まれる理由は、柑橘の果実の特性によるものです。柑橘類は甘み・酸味ともに収穫時が1番強い状態です。もぎたてはクエン酸の含有量が多く、とてもすっぱいのです。もちろん甘みも強いのですが、人間の味覚は甘みよりも酸味を強く感じるようにできているためすっぱさが勝ってしまうのです。

酸味を和らげるために

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デコポンは収穫後、酸味を和らげるために温度と湿度を管理した貯蔵庫で保存されます。クエン酸・糖類はともに収穫時が一番多く、その後は徐々に減少してゆきます。クエン酸は糖類よりも分解が早いため、先に酸味が減り甘みが残ります。甘みと酸味のバランスがちょうどよい食べ頃になるタイミングを見て出荷されているため、収穫期と出回り期に時差が発生するのです。

ボタニ子

ボタニ子

早めに収穫した果実を貯蔵庫で保存し酸味抜き・熟成をする方法は貯蔵と呼ばれており、デコポンだけでなく温州みかんなど多くの柑橘類で同じ方法がとられています。

ハウス栽培と露地栽培の違い

ハウス栽培のデコポン

ハウス栽培には加温ハウス栽培と無加温ハウス栽培があります。加温は暖房を使って育てる方法で成長も早く、一番早い時期から出回ります。無加温は暖房を使わずハウスで栽培する方法です。ハウス栽培は水やりや温度調節などの管理の手間がかかりますが品質が安定し、傷や色ムラがないため贈答品に向いています。

露地栽培のデコポン

露地栽培のデコポンはハウス栽培と違い天候の影響を受けたり、鳥や虫などによって小さな傷がつけられてしまったりして見た目が不揃いになってしまいがちです。しかし、それは外見だけの話で中身は全く問題なく美味しいデコポンです。ハウスものと比べて買いやすい価格なので、自宅用で楽しむには露地デコポンはうってつけです。

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デコポンの上手な剥き方・切り方

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