いちごの発芽方法!温度・湿度など種から上手に育てるためのポイントを解説!

いちごの発芽方法!温度・湿度など種から上手に育てるためのポイントを解説!

いちごは種から育てると、発芽までに手間も日数もかかります。しかし、種から発芽させて育てたいちごの味は格別でしょう。いちごの種の採取の方法や種のまき方、苗に育つまでに何日ぐらいかかるのかなど、上手に育てる方法について紹介します。

記事の目次

  1. 1.いちごを種から育てる
  2. 2.いちごの発芽方法【準備】
  3. 3.いちごの発芽方法【種まき】
  4. 4.いちごの発芽方法【発芽】
  5. 5.いちごの発芽方法【育苗】
  6. 6.いちごを種から育てよう!

いちごの発芽方法【発芽】

Photo by つくる暮らし

いちごは、種から苗に成長するまでに1カ月~2カ月ほどかかります。濃度の薄い液肥を上手に使うと、植え替えに強い苗に育ちます。

発芽の様子

発芽日数①10日後(発芽促進していない場合:20日~30日後)

Photo by 丹波写眞 Tamba photo

冷蔵庫に入れた種を使うと10日後ほどで発芽します。なにもせずに常温で保管した種は、20日~30日後ほどかかります。発芽したら、液肥を1日に3回~4回、霧吹きを使って吹きかけましょう。濃度は、500ccの水に液肥を1滴の割合です。濃度が高いと枯れる原因になります。

発芽日数②20日後に双葉と本葉

Photo by 丹波写眞 Tamba photo

発芽から10日~14日ほどで、双葉と本葉が2枚出ます。毎日、霧吹きで薄めた液肥で水やりすると、苗がよく育ちます。

発芽日数③30日後にギザギザの葉

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双葉と本葉が出た10日後くらいに、いちごの葉の特徴的なギザギザの葉が数枚出ます。苗がまだ小さいため、そのままの状態でもうしばらく育てましょう。

発芽後のポイント①触らない

発芽初期で気を付けたいことは、いちごに触らないということです。いちごの根は糸のように細く傷がつきやすいため、触らないように気をつけましょう。いちごの根は土の表面近くに根を張るため、触ってしまうとすぐに枯れてしまいます。 

発芽後のポイント②水やりの量

土の表面は、常に湿らせた状態を保たなければいけません。しかし、水分が多いとすぐに枯れてしまいます。加湿にならないよう、土の様子を見て水を与えましょう。

いちごの発芽方法【育苗】

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いちごは発芽すると、急速に成長する植物です。しかし、とても繊細な植物で、丁寧に扱わないと枯れてしまいます。特に植え替えるときは、根を傷めないよう気を付けましょう。また、いちごの甘さや美味しさは土と肥料で変わります。

植え替え

Photo bystux

いちごを枯らさずに植え替えるタイミングは、たくさんの本葉と丈夫な根に育っている状態のときがベストです。深さ20cm前後で、幅が65cmのプランターならば、3株ほど植えられます。6号~7号の鉢ならば1株です。鉢は、カビ予防に通気性のよい素焼きがおすすめです。植え替え後は、日当たりのよい場所で管理しましょう。

用土

植え替えに使う土は、配合の必要がない市販のいちご栽培用のものがおすすめです。いちごの栽培に向いている土の酸度はpH6.0~6.5のため、土が酸性に傾いている場合は苦土石灰を混ぜましょう。

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「お家で育てるイチゴの土」は、いちごの全種類の苗に適用します。土には有機質が多く含まれ、土壌酸度がpH6.5~7.5と調整されていて便利です。ふかふかとしたやわらかい土で、水はけがよく保湿性があります。

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肥料

いちごは葉がつき始めると成長が早く、大きくなるにつれて栄養がより必要となります。植え替えてから1カ月後、緩効性の肥料を追肥しましょう。もしくは、液体肥料を1週間に1回施します。いちごの根は敏感なため、根に濃い肥料がつくと枯れてしまうため気をつけましょう。

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「甘みいっぱいイチゴの肥料」には、リン酸系が多く含まれているため、花や実のつきがよくなります。また、アミノ酸効果に甘みを与えます。ペレットタイプの肥料でまきやすく、有機質の肥料のため土が傷みません。

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育苗中のポイント①水溜まり

いちごの苗の中心部分は、水が溜まりやすいです。水が溜まってしまうと、枯れる原因となります。そのため、植え替えをするときは、苗の中心部分が土で覆われないように注意しましょう。

育苗中のポイント②ランナーの整理

Photo bykeem1201

いちごの特徴は、ランナーを伸ばす点です。ランナーはつるのようなもので、近くの土に新しい子株を複数つくります。プランターに植えた場合、1年もすると親株と子株で隙間なくびっしりと茂ります。密集をさけるため、余分なランナーは切り落としましょう。このとき、親株の横にいる1番目の子株を取り除きます。

育苗中のポイント③イチゴうどんこ病

いちごがかかりやすい病気が、イチゴうどんこ病です。イチゴうどんこ病は、50%ほどの湿度でも発病します。気温は20℃になると発生しやすく、5℃以下もしくは35℃以上になると発病しません。湿度と温度の管理が病気予防に欠かせないため、日当たりのよい場所で育てましょう。また、病気は苗の密集や過繁茂も原因のひとつです。余分な部分は取り除き風通しをよくします。

いちごを種から育てよう!

Photo by 丹波写眞 Tamba photo

いちごを種から育てるには、何日もの期間が必要です。また、いちごは繊細でカビやイチゴうどんこ病に弱いため、温度と湿度の管理も大切です。風通しがよく、日光がよく当たる場所で育てましょう。いちごは親の遺伝を引き継がない一代交配種のため、土や肥料を工夫して美味しい実ができるよう挑戦してみてください。

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Toyosho
ライター

Toyosho

バラの花束よりも、スイトピーの花束の方が好きです。

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