初心者向けギャザリングのやり方【作る工程】
やり方①花束を作る
メインにする花を決め、その苗を中心に花束を作っていきます。メインになる花の苗を手に持ち、サブになる花の苗を間に入れ込んでいきましょう。その周りに、花束を作るような要領で草や小花の苗を入れていきます。根の高さはすべて揃うように、しっかりと手で固定しながら組み合わせていくようにしてください。
やり方②水苔で花束を固定する
花束ができたら、茎や葉に当たらないように気をつけながら、根の半分~上の部分に水苔を巻いていきます。一周巻き終わったら、ギャザリング水苔を3~4周ほど巻き付けてください。ギャザリング水苔は苔どうしがくっつきあうため、縛る必要はありません。
やり方③必要な分だけ花束を作る
やり方①~③を繰り返し、用意した鉢などの入れ物にあわせて必要な分だけ花束を作りましょう。初心者の方は、すべて同じ内容での花束作りがおすすめです。慣れてきたら、さまざまなデザインの花束を作って組み合わせ、よりデザイン性の高い作品を作ってみてください。
やり方④鉢に植え付ける
花束を作り終わったら、用意していた鉢などの入れ物に植えていきます。ベラボンは柔軟性があるため、上に花束を置いてギュッと押し込めるだけで簡単に植え付けられます。準備した花束がバランスよく整うように、配置に気をつけながら押し込んでいきましょう。
やり方⑤形を整え水苔を詰める
植え付けが終わったら、バランスを見ながら花や草の位置を調整していきます。このとき少し大きめの隙間ができるようであれば、余った草や小花の苗に水苔を巻いて差し込んでもかまいません。残りの隙間に、水苔を水気を絞らずに詰めていきます。あまりギュウギュウに詰めすぎると、水やりがしにくくなるので、ふんわりと置くように入れましょう。
初心者向けのギャザリングに向いている花
向いている花①ビオラ
ビオラは品種が多くカラーバリエーションが豊富で、一重咲きや八重咲きなど咲き方もさまざまです。ほかの植物との相性がよく、メインとしてもサブとしても大活躍します。異なる品種を集めてギャザリングすると、ビオラのみのかわいらしいブーケを楽しめます。
向いている花②ペチュニア
ペチュニアは大輪や小輪、一重咲きや八重咲、下垂するものやこんもりと茂るものなど、非常に多くの園芸品種がある植物です。品種によっては多年草のものもあり、成長が早く丈夫なことから、ギャザリングにもよく使用されます。花に存在感があるので、主にメインとして活躍します。
向いている花③アリッサム
アリッサムは小花が集まってこんもりと丸く咲くのが特徴で、生育がよく安価で手に入れやすいことから、ギャザリングやガーデニングにとても人気があります。小さくてほかの植物を邪魔しないのにきちんと存在感があるため、主にサブとして活躍します。品種が多く、花色が豊富です。
向いている花④ナデシコ
ナデシコは、可憐でかわいらしい花を咲かせる多年草植物です。丈夫で育てやすく、毎年花を咲かせることから、ギャザリングの材料に好んで使われています。暑さにも寒さにも強いため、鉢植えだけでなく、ガーデニングでギャザリングを楽しみたいときにもおすすめです。
向いている花⑤ガーデンシクラメン
ガーデンシクラメンは、寒さに弱いシクラメンを品種改良して作られました。耐寒性を持たせたことによって丈夫さもアップしたため、ギャザリングやガーデニングに向いている花として好んでよく使われます。冬~春にかけて次々に開花するので、花の少ない季節に特におすすめです。
ギャザリングを楽しもう!
ギャザリングは、根鉢を崩したり苗を切り分けたりとやり方が斬新です。初めは戸惑うかもしれませんが、実はそれほど難しくはありません。ただし扱うのは植物なので、枯らさないためにも、材料や道具などの必要なものや知識などの事前準備が必要です。一度植えたら長く楽しめる魅力的なギャザリングに、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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出典:写真AC