マニキュアフラワーの作り方(応用)
グラデーションのある花びらの作り方
グラデーションのつけ方には、2通りの方法があります。1つ目のやり方は、マニキュアの膜の厚さで濃淡をつける方法です。マニキュアに膜を張ったら、すぐに色を濃くしたい側(画像では花びらの外側)を下に傾けて固めます。手軽にグラデーションがつけられるやり方ですが、色が薄い部分はマニキュアの膜も薄いため、強度が心配な方もいるかもしれません。
もうひとつのやり方は、2色のマニキュアを重ねてグラデーションを表現する方法です。画像では、まず半透明のラメで膜を作っています。ここに水色を薄く重ね塗りしていきますが、1回目に塗るのは外側から3/4、2回目は外側から半分、3回目は外側から1/4です。重ねた回数が多いほど色が濃くなります。初心者は、上に重ねるマニキュアに透明感があるものを選ぶのがコツです。
ボタニ子
先のとがった花びらの作り方
まずは、先がとがった花びらを作るやり方です。基本の花の枠ができたら、花びらに先細平ペンチをかけて外へ向けて引っ張ります(画像左上)。花びらの先端のワイヤーを平ペンチでつぶし、角を作ってください(画像右上)。千枚通しなどを花びらに通し、つぶれたワイヤーを広げます(画像左下)。指や平ペンチで形を整えて完成です(画像右下)。
細長い花びらの作り方
細長い花びらはマニキュアの膜が簡単に張れるため、初心者でも大きめの花が作りやすいです。花びらが重なりにくいため、花びらが多い花も簡単に作れます。先をとがらせる場合のやり方は前項と同様ですが、花びらを広げ過ぎないように気をつけます。先が丸い花びらにしたい場合は、千枚通しなどを花びらにかけて引き伸ばしてください。
ハート型の花びらの作り方
次は、優しい雰囲気のハート型の花びらの作り方です。花びらの輪の中に並べて入る太さの棒を2本用意します。画像では花びらを丸型鉛筆(直径8mm)で作り、直径3mmの竹ひごを2本用意しました。2本の棒を花びらに挿し込んで外側に当てて揃え、ワイヤーを爪などで押してくぼみに合わせてへこませます。
桜の花びらの作り方
桜の花びらを作るときには、まず先がとがった花びらを作ります。その先端を平ペンチで内側に折り曲げ(画像左上)、平らに押さえてください(画像右上)。画像左下の矢印部分に、とがった花びらを作ったときの要領で角を作ってとがらせます。1枚の花びらが平面になるように形を整えましょう。
ボタニ子
花びらが重なる花も作れるわよ。初心者でも難しいことはないから挑戦してみてね。
花びらが重なり合う花の作り方
今度はチューリップを例にとって、花びらが重なり合う花を作ってみましょう。内側の花びら3枚と外側の花びら3枚に分け、内側の花びらは外側より1~2mm細い軸を使って作ります。花びらのカーブは、ペンなどを当てて形作りましょう。外側の花に内側の花を挿し込み、ワイヤーを一緒にねじり合わせて茎にすれば完成です。
ボタニ子
画像の葉は幅8mm程度、長さは3~5cmです。基本通りの方法でマニキュアを張っています。
八重の花の作り方
八重の花も同じ要領で作れます。今回は蓮の花を作ってみましょう。内側の花びらは直径8mm、真ん中の花びらは10mm、外側の花びらは12mmの軸を使いました。花びらの枚数は、内側と真ん中が5枚、外側は8~10枚です。花びらが重なり合わないように調整すると、マニキュアの膜を張るのが楽になります。
マニキュアを張ってレジンで仕上げをした花びらをカーブさせます。内側の花びらは花芯を抱き込むように強めに、外側の花びらは緩やかにカーブさせてください。花びらが互い違いになるように花を重ね、レジンか接着剤で固定します。ワイヤーをまとめてねじり合わせ、形を整えて蓮の花の完成です。
ボタニ子
完成したマニキュアフラワーは、アクセサリーやインテリアに取り入れてみましょう。おしゃれなデザインをご紹介します。
アクセサリーパーツも100均に豊富にそろっているわよね。何を作るか、ワクワクするわ!
マニキュアフラワーのおすすめアイデア7選
おすすめデザイン①ペンダント
ミール皿を使う場合
ペンダントでは、アジサイの花をミール皿にレジンで固定しました。バチカン(Aカン)でチェーンをつけます。このようにマニキュアフラワーをパーツとして使う場合は、ワイヤーのねじり目をレジンで固定し、ほどけにくくしてから短く切って使うとよいでしょう。
ミール皿を使わない場合
ミール皿を使わず、マニキュアフラワーをそのままペンダントにすることも可能です。まとめてねじったワイヤーを根元で直角に曲げ、輪を作りたい場所を丸ペンチではさみます(画像左上)。残りのワイヤーを根元にきっちりと巻き付けてください(画像右上)。余ったワイヤーを切り、端を平ペンチで押さえます(画像左下)。必要に応じてバチカン(Aカン)を使い、チェーンをつけましょう。
おすすめデザイン②ピアス(イヤリング)
マニキュアフラワーはピアスやイヤリングにもぴったりです。画像上段のノンホールピアスの花は、直径3mmの竹ひごを軸にして作っています。台座部分にレジンで固定しました。画像下段のイヤリングタイプの花びらは直径4mmです。ミール皿を使わないペンダントと同じやり方で輪を作り、Oリングを介して接続しています。
おすすめデザイン③ブーケ
マニキュアフラワーでコサージュやブローチを作るのも素敵です。画像は、マニキュアフラワーのワイヤーをコサージュピンの穴に巻き付けて固定しています。100均には台座付きのコサージュピンもあるため、お好みの形のものを使ってください。
おすすめデザイン④ヘアピン
ヘアピンにもアレンジ可能です。画像上段はごく普通のヘアピンに桜の花をワイヤーで巻きつけました。舞い散る桜の花びらをイメージして、チェーンで揺れる花びらを添えています。画像下段は台座付きのヘアピンを使用した例です。蓮の花と葉を、水をイメージした青のレジンで固定しました。葉にはレジンを水滴のようにつけています。
おすすめデザイン⑤花瓶に飾る
マニキュアフラワーを作る際に、最初と最後に残すワイヤーを長くして茎にすると、小さな花瓶に飾れます。茎のワイヤーを曲げたりひねったり垂らしたりできるため、動きのある飾り方も可能です。
おすすめデザイン⑥鏡に飾る
マニキュアフラワーを鏡の隅に飾っても素敵です。鏡の裏のわずかな隙間に、ワイヤーをひっかけるだけです。鏡に映るマニキュアフラワーが独特な雰囲気をかもし出します。
おすすめデザイン⑦照明に飾る
マニキュアフラワーは巻き付けて飾るのも簡単です。こちらは照明に組み合わせました。ライトには透明感のあるマニキュアフラワーが似合うかもしれません。灯りが灯ったときと消えたときで、違った魅力を楽しめます。
マニキュアフラワーで華やかに
マニキュアフラワーは細やかで美しく、光がよく似合う手工芸品です。コツさえつかめば安価な材料で簡単にできるため、初心者でも気軽に挑戦できます。使い残したマニキュアを無駄なく使えて、身の回りを華やかに飾れる点も魅力です。マニキュアフラワーを、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
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花びらの形もいろいろ変えてみましょう!ちょっとしたコツで花びらが変化するわよ。