マニキュアフラワーとは
マニキュアフラワーはワイヤーで花の輪郭を作り、マニキュアの膜で色付けして作ります。その姿は、ディップアートで作るアメリカンフラワーを思わせるかもしれません。つややかで繊細な細工ですが、初心者でも身近な材料で簡単にできます。アクセサリーやインテリアに取り入れても素敵です。
ボタニ子
余ったマニキュアを利用するのもおすすめよ。
マニキュアフラワーの材料と道具
マニキュアフラワーに必要な材料
材料 | 選ぶ際のコツ |
ワイヤー | #34~#28(0.23~0.35mm)程度のもの。作品の色やアクセサリーパーツの色に合わせて色を選び、作品の大きさによって太さを選ぶ。 |
マニキュア | お好みの色を選ぶ。開封後時間が経って、とろみがついたくらいが使いやすい。 |
トップコート またはレジン液 |
マニキュアの膜の上からコーティングし、艶や強度を増す。 トップコートよりもレジンのほうが丈夫に仕上がる。レジンのにおいが気になる方は、においの少ないものがおすすめ。 |
除光液 | マニキュアを除去する。アセトンフリーのものがよい。 |
ビーズなど | 花芯などにする。 |
ボタニ子
必要に応じてアクセサリーパーツ、接着剤、ブラシクリーナーなどを用意するといいわよ。
マニキュアフラワーに必要な道具
道具 | 用途 |
ペン、鉛筆、箸、 竹ひごなど棒状のもの |
ワイヤーの花びらを作る際に軸として使用。作りたい花びらの大きさに応じて選ぶ。花びらの幅が1cm以上になると膜が張りにくく、細いと作業が細かくなるため、初心者は8mm程度(鉛筆くらい)がおすすめ。 |
先細平ペンチ | ワイヤーの細工に使用。アクセサリーでOリングを使う場合は2本必要。 |
ニッパー | ワイヤーを切るために使用。 |
スポンジ 洗濯ばさみ など |
マニキュアの乾燥やレジンの硬化の際に、ワイヤーで作った花を立てるために使用。 |
UVライト | レジンを硬化する際に使用。 |
アルコール除菌シート | レジンのべたつきを取る際に使用。エタノールや除光液をキッチンペーパーにつけてもよい。 |
ボタニ子
ほかにも、必要に応じて千枚通し、丸ペンチ、ピンセット、マニキュア用ブラシ、シリコンカップも使えるわ。
材料や道具のほとんどは100均で手に入れられそうだし、初心者でも手軽に始められるわね。
ボタニ子
まずはマニキュアフラワーの基本の作り方からご紹介します。
マニキュアフラワーの作り方(基本)
ワイヤーの枠の作り方
まず、ワイヤーで花びらの枠を作ります。ワイヤーの端を最低5~6cm残して軸に1周巻き、2~3回ねじってください。きつく縛り過ぎると軸から抜けにくくなるため、力加減に注意します。ねじり目を軸に沿わせてからワイヤーをもう1周巻き、最初のワイヤーとねじり合わせましょう。これを花びらの数だけ繰り返します。初心者は3~5枚が作りやすいですよ。できたらワイヤーを切り、軸から抜きます。
ボタニ子
ワイヤーを花の茎にする場合や、何かに巻き付けて飾りたい場合は、ワイヤーの端を長めに残してくださいね。
花びらを扇子を広げるように横にスライドさせて、1枚ずつに開きます。ワイヤーの片方を、最初の花びらの根元にひっかけてください。花びらが輪になったら、ワイヤーを根元で最低2~3回ねじり合わせます。花びらの形が崩れても、もう一度軸を通して整えれば大丈夫です。初心者は花びらを少し引き伸ばし、お互いが重ならないように整えると、マニキュアが塗りやすくなります。
ボタニ子
ワイヤーで枠を作るには、もうひとつやり方があるわ。作りやすいほうのやり方で作ってみましょう。
もうひとつの作り方
花びらの輪を1つ作ったら軸から外し、そのすぐ隣に軸を当ててください。ワイヤーを軸に1周させ、2つ目の花びらが始まる部分のワイヤーとねじり合わせます。ワイヤーをねじっても、軸を回してねじっても結構です。同じ要領で花びらを連続して作り、ワイヤーを切ります。端を最初の花びらの根元にかけ、最初に残したワイヤーと一緒に根元でねじり合わせてください。
ボタニ子
次はワイヤーの枠にマニキュアの膜を張るやり方をご説明します。初心者の方でもコツをつかめば簡単よ。
マニキュアって、においが結構きついのよね…。気分が悪くなりそう…。
ボタニ子
それは大変!マニキュアフラワーの作製には時間がかかるから、しっかり換気をしましょう!
マニキュアの膜の張り方
マニキュアを塗る際には液が垂れることがあるため、いらない紙などを敷いておきましょう。マニキュアをブラシにたっぷりとつけ、水平にした花びらの端からワイヤーの上をすべらせます。1回で膜が張れないこともありますが、ワイヤー全体をマニキュアで濡らし、もう一度液をつけ直してトライしてください。どうしても破れてしまうときは、花びらを引き伸ばして細長くすると張りやすいです。
ボタニ子
マニキュアブラシが、枠のこちら側と向こう側に接している状態で動かすのがコツよ。どちらか片方が浮くと破れてしまうわ。
花びら1枚に膜が張れたら、軽く回すように傾きを変え、液が枠全体に同じ厚さに広がるようにします。液が動かなくなったら次の花びらに移ってください。全部の花びらに膜ができたら、スポンジに刺したり洗濯ばさみにはさんだりして立て、よく乾燥させます。完全に乾いたら表裏ともに2度塗りをしましょう。乾燥が不完全だと1回目の膜が破れたりよれたりします。
ボタニ子
乾燥時間は花びらの大きさ、マニキュアの膜の厚さ、環境などによって変わります。
枠のワイヤーの色がマニキュアで隠れてしまうわ。ワイヤーの色をはっきり出す方法はないのかしら?
ボタニ子
除光液を綿棒などにしみ込ませて枠をそっと拭くと、ワイヤーの色が出てくるわ。リムーバーシートを使うのもいいわね。
仕上げのやり方
レジン液を表裏に塗って硬化させます。ぷっくりと仕上げたい場合は、レジン液が盛り上がるくらいにたっぷりと塗ってください。レジンを薄く塗る場合は、花びらを反らせたり曲げたりする作業はその後でもできます。レジンを厚く塗る場合は曲げにくくなるため、先に形をつけておくのがおすすめです。形や仕上がりのイメージによって、臨機応変に対応しましょう。ビーズなどはレジンや接着剤でつけます。
ボタニ子
仕上げにトップコートを使用しても結構ですが、レジンのほうが丈夫に仕上がるといわれています。
もっといろいろなタイプの花を作ってみたいわ!初心者でも簡単にできるやり方を教えて!
出典:筆者撮影(本記事掲載の全画像)