アーティフィシャルフラワーとは?生花・造花との違いや使い方を紹介

アーティフィシャルフラワーとは?生花・造花との違いや使い方を紹介

アーティフィシャルフラワーは、生花に似せて精巧につくられた造花です。近年では商業施設やオフィス、病院などにも飾られ、目にする機会も増えてきました。この記事ではアーティフィシャルフラワーの特徴や利点を中心に、生花・造花との違いや使い方、入手方法を紹介します。

記事の目次

  1. 1.アーティフィシャルフラワーとは
  2. 2.アーティフィシャルフラワーの特徴と利点
  3. 3.アーティフィシャルフラワーの種類
  4. 4.アーティフィシャルフラワーの使い方
  5. 5.アーティフィシャルフラワーの購入方法
  6. 6.アーティフィシャルフラワーを身近なものに

アーティフィシャルフラワーとは

Photo byPeggychoucair

アーティフィシャルフラワー(Artificial flowers)は、日本語に訳すと造花を意味します。シルクフラワーやアートフラワーなどと呼ばれる造花には安価なイメージを持つ人も少なくありません。近年では花粉や花弁の筋など、細部にわたって丁寧に作り込まれており、生花に見劣りしないことから人気が高まっています。

名称

Photo byPublicDomainPictures

造花には、過去にシルクフラワーや香港フラワー、アートフラワーと呼ばれていた歴史があります。これらの名前の違いを統一するため、2002年に日本アーティフィシャルフラワー協会によって、造花に「アーティフィシャルフラワー」という名称がつけられました。

ボタニ子

ボタニ子

なるほど。アーティフィシャルフラワーは造花の総称ってわけか。

ボタ爺

ボタ爺

フラワースクールなどでは、生花そっくりに作られたものをアーティフィシャルフラワーと呼んで、100均などで買える従来の造花とは区別しているようじゃな。

ボタニ子

ボタニ子

名称は統一されたけど、実際はリアルで比較的高価な造花を「アーティフィシャルフラワー」、それ以外の造りが単純で安価なものを「造花」と呼び分けてるってことね。

素材

出典:写真AC

過去には、絹の生地を使うことからシルクフラワーという名称でよばれたこともある造花ですが、アーティフィシャルフラワーの素材には、ポリエステルやポリエチレン、ウレタンといった樹脂が使われています。よりリアルな花に似せるために、これらの素材に生花の色彩をそのまま転写する「生花転写」という印刷技術が使われることもあります。

ポリエステル 主に花弁に使用
ポリエチレン 茎の部分に使用、芯にワイヤーが埋め込んであるため曲げ伸ばしが可能
ポリウレタン 多肉植物に使用、厚いゴムのような素材
EVA(エチレンビニールアセテート) 筋のある大きな花弁などに使用
発泡スチロール 実や蕾の芯などに使用

価格

Photo bynattanan23

アーティフィシャルフラワーは、素材や大きさにもよりますが、精巧であればあるほど高価です。100円台の小から3000円を超える大ぶりな枝ものまで、豊富な種類に驚かされることでしょう。同じ花でも、つくりが繊細だったり特殊な印刷技術を使ったりしているメーカーのものは、生花より高価な場合もあります。

アーティフィシャルフラワーの特徴と利点

Photo byThaizeal

アーティシャルフラワーと生花の違いや素材の利点をふまえたうえで、生活にアーティフィシャルフラワーを取り入れてみてはいかがでしょうか。また商業施設のディスプレイなどに注意してみると、今まで生花だと思っていた植物たちの多くが、アーティフィシャルフラワーだったことに驚かされることでしょう。

特徴

①生花に近いリアルさ

出典;写真AC

アーティフィシャルフラワーの大きな特徴は、光沢やブルームがかった毛羽立ちのある繊細な質感など、細部にわたってリアルに表現されていることです。なかには手に取ってみるまで生花との区別がむずかしいものもあります。多肉植物には、作り物と気づかずに長期にわたって水を与えていたというエピソードがよくきかれます。

②色褪せない

出典:写真AC

色褪せしやすい従来の造花とは違い、アーティフィシャルフラワーには退色しにくく色褪せないという特徴があります。生花転写の技術で印刷された花色が、長期間美しい状態を保てるのは嬉しいですね。ただ全く退色しないわけではないため、直射日光の当たる場所などに飾るのは控えましょう。

③再利用できる

出典:写真AC

アーティフィシャルフラワーと生花の大きな違いは、再利用ができるという点です。丈の高さのあるアレンジで使用した花を、小ぶりなアレンジやブーケに作り替えたり、小さなパーツにしてリースに加工したりすることも可能です。アーティフィシャルフラワーには捨てる部分がないといってもよいでしょう。

利点

①水やり不要

Photo bycongerdesign

造花であるアーティフィシャルフラワーには、当然のことながら水を与える必要がありません。水の交換の手間や衛生面を気にする必要がないことから、生花以上にあらゆる場面で利用しやすいといえるでしょう。ガラスの容器に水の質感が欲しい場合は、マジカルウォーターと呼ばれる樹脂製の擬似水を使うとよりリアルに演出できます。

ボタニ子

ボタニ子

マジカルウォーターはアーティフィシャルフラワーを取り扱っている店舗や通販で買えるよ。

②管理が簡単

出典:写真AC

アーティフィシャルフラワーの素材の利点は、枯れた花の廃棄の必要がないことと手入れが簡単ということです。通常はほこりを払う程度で、光沢のある大きな葉などは汚れに気が付いたときに水拭きする程度でよいでしょう。また生花との大きな違いとして、花粉が出ないため花器の周辺を汚す心配もありません。

③長期保存可能

まとめ買いできるアーティフィシャルフラワーは、買い足しや長期保存が可能です。気に入った花を見つけたら買っておいて、余裕のあるときに作品に取り掛かったり、日数をかけてブーケやアレンジメントといった大作を仕上げたりすることも、生花ではできないメリットです。通信販売を利用して少しずつお気に入りの花を増やすのもよいかもしれませんね。

⓸飾る場所を選ばない

出典:写真AC

香りや花粉がなく、枯れた花弁や水の交換といった衛生面を考慮する必要がない利点から、アーティフィシャルフラワーは、病院や老人施設といった場所でも利用されています。受付や待合室にアレンジやインテリアグリーンがあることで、潤いのある空間を演出できることから人気が高まっています。

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アーティフィシャルフラワーの種類

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