光るキノコって知ってる?光るキノコの種類や見られる場所を紹介!

光るキノコって知ってる?光るキノコの種類や見られる場所を紹介!

キノコの世界はとても奥が深く、解明されていな不思議がたくさんあります。光るキノコも、その一つです。キノコのどの部分が光るのか、なぜ光るキノコが存在するのか謎は尽きません。光るキノコの特徴や、種類、観察できる場所を見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.光るキノコが存在する
  2. 2.光るキノコの種類①~⑥
  3. 3.光るキノコの種類⑦~⑪
  4. 4.キノコが光る理由
  5. 5.光るキノコを観察しよう

光るキノコの種類⑦~⑪

光るキノコを観察するときに、注意点があります。光るキノコの好む環境は湿度が高く雨が降っていることもあり、生息地は森林の奥深く観察は夜間が多いです。初心者は単独ではなく、地理に詳しい人との同行をおすすめします。光るキノコが好む環境はヒルやムカデなどの害虫や、ハブやマムシと遭遇する可能性があるため、長袖や長ズボン、帽子やすべりにくい長靴などを着用しましょう。

光るキノコ⑦シロヒカリタケ

シロヒカリタケは縁にヒダのある、うちわのような形の白いキノコで、中央部分が淡い褐色になっている個体もあります。柄が短くて太く、傘、ヒダ、柄が明るく光るのが特徴です。オキナワウラジロガシやスダジイなどのカシやシイの木に生えます。シロヒカリタケの発生箇所は、立ち木の樹皮や枯れ木、根が露出して枯れている場所です。

よく見られる場所

シロヒカリタケの生息地は、八重山諸島の石垣島や西表島です。そこから東南アジアの方まで分布しています。石垣島では於茂登岳やバンナ岳で、よく見られます。シロヒカリタケは1960年代に発見され、以降石垣島や西表島では普通に見られるキノコです。

光るキノコ⑧スズメタケ

スズメタケには、ヤミスズメタケとコノハスズメタケという仲間がおり、スズメタケとコノハスズメタケだけが発光します。スズメタケはとても小さく、5mm~10mmです。スズメタケは半円形で色はクリーム色、傘の裏にヒダはなく管孔が密集してるのが特徴です。ヤブニッケイやスダジイ、タブノキなどの枯れ木に発生します。

ボタニ子

ボタニ子

キノコって寿命はあまり長くないんだけれど、スズメタケは1カ月~数カ月同じ形を保てるの。

よく見られる場所

Photo by i-saint

スズメタケは小笠原諸島、伊豆諸島、九州、沖縄などで見られる発光キノコです。伊豆諸島の八丈島では、八丈富士でよく見られます。鹿児島県久志にある玉川学園の南さつまキャンパスにはポンカン畑があり、そこでもスズメタケの群生が見られるようです。

光るキノコ⑨ツキヨタケ

ツキヨタケはキシメジ科の大型のキノコで、褐色の半円形で、茎が短く太いのが特徴です。傘の裏のヒダは白く、弱いですが発光します。傘のサイズは10cm~25cmと手のひらサイズで、大きいものでは30cmにもなります。茎の太さは、1cm~3cmです。

ボタニ子

ボタニ子

ツキヨタケは傘が十分に開いてから、傘の裏のヒダが発光するのよ。発光がピークになるのは、2日~3日ね。

よく見られる場所と注意点

ツキヨタケは北海道から九州までほぼ日本全国に発生するキノコで、標高が高いほうが発生しやすいようです。広葉樹であるブナの枯れた木や倒木に、重なるように群生します。ツキヨタケは食用のムキタケやシイタケ、ヒラタケに似ていますが毒キノコです。食用キノコと誤って食べると、激しい下痢、嘔吐、腹痛が起こることがあります。

ボタニ子

ボタニ子

ツキヨタケと食用のキノコの見分け方もあるけれど、しろうとが判断するのは危険だわ。専門家に見てもらうのがよいわね。

ボタ爺

ボタ爺

ツキヨタケの食中毒事故はとても多いんだよ。1年で200件以上起こったこともあるから、本当に注意が必要だの。

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間違いやすい毒キノコ7選!特徴や食用キノコとの見分け方は?
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光るキノコ⑩ホシノヒカリタケ

ホシノヒカリタケは、傘の直径が3mm~8mmのキノコで、色は白ですがやや透明感があります。傘の裏のヒダは間隔が広く、よく目立ちます。群生すると星空のように見えるのが名前の由来です。発光はやや強く、春~秋のまとまった雨のあとに発生します。広葉樹であれば枯れていても生きていても発生するのが特徴です。

よく見られる場所

ホシノヒカリタケは、八重山諸島から沖縄本島で見られるキノコです。石垣島の中心にあるバンナ岳や、於茂登岳でよく見られます。沖縄本島でよく見られるのは、山原(やんばる)と呼ばれる島北部です。東村、大宜味村、国頭村など広範囲ですが、国頭村での発見報告が多いです。

光るキノコ⑪ヤコウタケ

ヤコウタケはシンノウヤシやビロウなどのヤシ科の植物の葉柄や枯れた木、広葉樹や竹が朽ちたものから発生します。白いお椀型のキノコは1cm~3cmで、傘の上部にはゼリー状のものがかかっています。柄は光らずに傘全体が発光し、その光はとても強く、ヤコウタケが集まっている場所では文字が読めるほどです。5月の梅雨時~10月の秋の長雨のころまで発生します。

ボタニ子

ボタニ子

ヤコウタケって栽培キットがあるんですって。自分で光るキノコを育てられるなんて、魅力的ね。

ボタ爺

ボタ爺

栽培キットは人気があるのか、売り切れていることがあるぞ。育ててみたい場合は、気長に探すとよいの。

よく見られる場所

ヤコウタケは小笠原列島の父島の長谷、伊豆諸島の八丈島のほかに、九州、トカラ列島、沖縄本島でも生息しています。九州での生息は福岡県、大分県の由布市などです。ヤコウタケは光が強いキノコとして知られていますが、地域によっては光らない個体もあるようです。

ボタニ子

ボタニ子

ヤコウタケは小笠原諸島では、グリーンペペという愛称があるよ。

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キノコが光る理由

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