花の香りのお香の楽しみ方
①香皿で焚く
香皿はコンパクトで場所を取らず、気軽にお香を楽しみたい方におすすめです。香皿にお香を安定させる香立てをのせ、お香をセットして先端に火をつけます。赤く燃焼しているのを確認したら、手で軽くあおいで火を消し、くゆらせて楽しみましょう。部屋の隅や棚の上などで焚くことで、香りがゆっくりと部屋全体に広がります。優しい残り香が楽しめる点も魅力です。
香皿を使う際のポイント
- お香が香皿からはみ出ないように調整する
- 灰が散らないように風のない場所で焚く
- 途中で日が消えてしまわないためにも香立てを使用する
ボタニ子
②香炉を使う
香炉とはお香を焚くために使う容器のことで、香皿よりも安定性が高くさまざまな使い方ができる点が魅力です。お香が燃えた後の灰も香炉内に落ちるため掃除が楽で、デザイン性に優れたものが多く部屋のおしゃれ度を高めてくれます。香炉を使う際には、お香を立てるのに「香炉灰」と呼ばれる白い灰の準備が必要です。
一般的な使い方
まずは香炉に香炉灰を八分目まで入れましょう。お香の先端に火をつけ燃焼させ、火を消してくゆらせます。スティック型であれば、煙が出るほうを上にして、香炉灰に5mmほどの深さまで挿して安定させます。コーン型や渦巻き型タイプは、挿さずに香炉灰の上にそっと置くだけで大丈夫です。
香炉を使う際のポイント
- 香炉灰は乾燥しているものを使う
- 香炉はフタを開けて使用する
- スティック型のお香を挿すときは、まっすぐに立てる
空薫(そらだき)のやり方
煙を立てたくない人におすすめなのが「空薫」です。空薫に使うお香は練香や印香で、そのほかに香炉灰と香炭が必要です。香炉に8割ほど香炉灰を入れてかき混ぜほぐします。香炭に火をつけたらそっと香炉灰の上に置き、香炭全体に火が回るのを待ちましょう。火が回ったら香炭の上に香炉灰を軽くかけます。香炭から少し離れたところに練香や高木を置いたら完了です。
空薫する際のポイント
- 香炭に火をつけるときは、火ばさみなどを使って火傷に気をつける
- お香から煙が出るときは、香炭からお香をさらに離して置く
- 練香や印香は使用後、冷ましてから廃棄する
③常温で楽しむ
小さな子どもやペットがいて火を扱うのが不安な方には、常温で楽しむ方法がおすすめです。代表的なものは匂袋で、かわいらしい小袋タイプやマスコットの形をしたものなどがあり、カバンに入れたり部屋に置いたりするだけで気軽に香りを楽しめます。また見た目のかわいらしい印香は通常温めて使いますが、香りが強いためそのまま置いておくだけでも十分楽しめます。
花の香りのお香を焚いてリラックスしよう!
花の香りのお香はバラやユリなどの馴染みのある香りから、あじさいやハスなどの珍しい香りまで、実に種類が豊富です。形も基本の3タイプだけでなく、マッチ型や紙タイプなど、用途にあわせた選び方ができるのも嬉しいポイントです。お気に入りの花の香りのお香を見つけて、ぜひリラックスタイムを楽しんでみてくださいね。
香立てはお香に付属しているもので十分だよ!付属してなければ、別で用意してね!