マンゴーを種から育てられる?成長過程や栽培方法を画像で解説!

マンゴーを種から育てられる?成長過程や栽培方法を画像で解説!

買ってきたマンゴーを食べたあと、残った種を育てられないかと思う方は少なくないでしょう。マンゴーといえば苗が一般的ですが、家庭菜園でも種を植えるマンゴー栽培は可能です。タネの位置や種の取り方、種まきから育て方、挿し木の方法まで画像つきで解説しましょう。

記事の目次

  1. 1.家庭菜園でマンゴーを種から育てられる?
  2. 2.マンゴーの種を植える準備
  3. 3.種から育てるマンゴーの栽培方法【栽培スケジュール】
  4. 4.種から育てるマンゴーの栽培方法【土作り〜種の植え方】
  5. 5.種から育てるマンゴーの栽培方法【日常管理】
  6. 6.種から育てるマンゴーの栽培方法【開花〜収穫】
  7. 7.種から育てるマンゴーの栽培方法【病害虫対策】
  8. 8.種から育てるマンゴーの栽培方法【増やし方】
  9. 9.マンゴーの育て方Q &A
  10. 10.種から育てるマンゴー栽培に挑戦してみよう!

種から育てるマンゴーの栽培方法【開花〜収穫】

マンゴーの開花

マンゴーの開花時期は1〜3月で、秋までに十分成長した枝に花がつきます。種からマンゴーを育てると開花まで約7〜8年かかるため、気長に待ちましょう。マンゴーの花は小さな花がふさのように数百個以上つき、2〜3週間咲き続けます。花は腐ったような強いにおいがあり、受粉に必要なハエを誘き寄せる効果があるといわれています。

人工授粉と摘果

マンゴーは複数の木がなくても実がなるため、1本植えるだけで収穫できる可能性があります。しかし、人工授粉を行うと実がなる可能性をさらに高められます。人工授粉の方法は花を揺らして花粉を飛ばすか、花粉を清潔な筆に取り柱頭に付着させます。おいしいマンゴーを収穫したいなら実を間引いて、数を絞るのも重要です。成長が悪いマンゴーを摘果し、1本あたり3〜5個になるよう調整しましょう。

収穫のタイミング

Photo bysarangib

マンゴーの収穫時期は、開花から3〜4カ月後の6〜8月ごろが目安です。実が熟すと木から落ちて割れることもあるため、実がなったらネットをかけて保護すると安心です。実がつき始めたことら青く、やがて熟すと黄色や赤に変化します。皮にツヤが出て触ると柔らかくなったら十分熟しており、食べごろのタイミングです。

種から育てるマンゴーの栽培方法【病害虫対策】

カイガラムシ

出典:写真AC

カイガラムシはマンゴーに限らず、家庭菜園でよくみられる害虫です。マンゴーの葉っぱや混み合った枝の間などに発生します。放っておくと、葉っぱや茎から栄養を吸い取られて枯れることもあります。また、カイガラムシの排泄物がほかの病気を引き起こす原因になるため、見つけたら駆除しましょう。

カイガラムシの成虫には薬剤が効かない

カイガラムシは、幼虫と成虫で対策方法が変わります。幼虫には駆除剤が効果的ですが、成虫になると体が硬い殻でおおわれるため薬剤が効きにくくなります。成虫の場合は、歯ブラシやつまようじで払い落として駆除してください。

ハダニ

ハダニは乾燥した環境や、春先から秋ごろの暖かい時期に発生する害虫です。葉っぱの裏側につき、カイガラムシと同様に植物の栄養を吸収します。株が弱っているときにハダニが発生すると、光合成ができず枯れることもあります。ハダニ対策に薬剤を使うなら、即効性があるスプレータイプが効果的です。また、重曹や酢を使って薬剤を使わない駆除液を手作りする方法もあります。

炭そ病

出典:写真AC

炭そ病はカビが原因で、葉っぱに灰色や黒くなる斑点が広がる病気です。放置すると、木全体に広がる恐れがあります。発見したらすぐ病斑があらわれた葉っぱをすべて取り除き、炭そ病用の薬剤を散布しましょう。早期発見が重要なため、普段からマンゴーの葉っぱをよく観察してください。

種から育てるマンゴーの栽培方法【増やし方】

挿し木の成功率は低め

マンゴーの増やし方には、挿し木が挙げられます。挿し木とは元になる親木の一部を切り取り、土に挿して増やす育て方です。しかし、挿し木の成功率は高くありません。挿し木にチャレンジするなら、1本だけでなく数本でチャレンジしてみまましょう。

挿し木の方法

葉が落ちた後の枝を使う挿し木と、新しく出た枝を使う挿し木の2種類があります。挿し木の適温は20℃以上のため、マンゴーが成長しやすい4〜9月に行うのがおすすめです。5〜7cmの長さに切った枝を水はけのよい土を使って挿し木にします。挿し木にしたあとは日陰で管理し、しっかり水やりしてください。

マンゴーの育て方Q &A

Photo byGuddanti

水耕栽培中に発芽したマンゴーが黒くなるのは大丈夫?

種から水耕栽培していると、発芽したマンゴーの種が黒くなることがあります。黒くなると一見カビが発生しているように見えるため、取り除くべきではと考える方も多いでしょう。しかし、黒くなるのはカビや傷んでいるためとは限りません。むしろ黒くなった部分を削ると種が傷つき、枯れる原因になることもあります。黒くなるのが気になっても、順調に成長しているようならそのまま育てましょう。

マンゴーの葉っぱが枯れるときは?

マンゴーの葉っぱが落ちてしまう、枯れるといった場合いくつかの原因が考えられます。鉢の置き場所や水やり、肥料の与え方など普段の管理方法を見直してみましょう。病害虫が発生している可能性もあるため、葉っぱの裏や枝の間を観察するのも重要です。種から発芽して間もないマンゴーの場合、強い日差しの下では葉っぱが枯れることがあります。種から育てるとき、十分成長するまでカーテン越しに日光が当たる明るい場所に置き、様子を見ながら育てましょう。

マンゴーの木の寿命はどれくらい?

マンゴーの木は非常に寿命が長く、樹齢300年を越えるものもあるといわれています。参考として鉢に種を植えるマンゴーではそれほど寿命が長くありませんが、一般的な作物として栽培されているマンゴーは樹齢20〜50年のものから収穫されているものがあります。

種から育てるマンゴー栽培に挑戦してみよう!

Photo byMOHANN

マンゴーは育て方しだいで、家庭菜園でも種から育てられます。実がなるまで時間のかかる上級者向けの植物ながら、しっかり管理すれば収穫や挿し木で増やすことも可能です。食べ終えたマンゴーから割れることのないよう、慎重に種を取り出して植えてみましょう。適切な種の取り方や種まきの方法、水耕栽培の方法を知れば、発芽に成功する確率が高まります。たっぷり日差しが確保できる場所で、気長に育ててみてくださいね。

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結城あまね
ライター

結城あまね

おっとりですが専業ライターをやってます。 高校生のころ3年間園芸部で過ごしたものの、ガーデニング・家庭菜園はまだまだ勉強中。 分かりやすく情報をかみ砕いてお伝えしていきます♪♪ 好きな花はアジサイです。

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