ブラックベリーの種類・品種
ここからは、ブラックベリーの種類・品種を紹介しましょう。自分の好みや栽培環境を考えて、育てる品種を見つけましょうね。
ボイセンベリー
ボイセンベリーはローガンベリーとブラックベリー、あるいはローガンベリーとブラックベリーとラズベリーが交雑して生まれた品種とされています。トゲのある品種とトゲのない品種の両方があるのが特徴です。酸味が少なく良質な果実ができます。育てやすい品種ですが、つる性で大きく育つため、室内栽培には向かないのがデメリットと言えるでしょう。
トゲの有無を確認しよう
日本で流通しているのは、トゲのない品種が多いですが、先祖にトゲのある品種があるので、トゲのない品種でも育てているうちにトゲが出てくることがあります。作業時には、トゲの確認をしたほうがよいでしょう。
ボイセンベリーと安曇川町を広く知ってもらうために、「アドベリー」という名前のブラックベリージャムも作っています。
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ソーンフリー
ソーンフリーはトゲなしのつる性品種です。生長が早くたくさんの果実をつけるため、初心者にもおすすめの品種としてよく紹介されています。実をつけた枝は翌年になると枯れるので、年明けまでに切る必要があります。デメリットは寒さに弱いため、北海道などの寒冷地の栽培には向かないところでしょう。その分、暑さと乾燥に強いので、暖地ではよく育ちます。
果実をたくさんつけるが酸味が強い
1本でもたくさん果実をつけますが、酸味が強いです。ジャム作りにピッタリな品種と言えるでしょう。つる性植物なので、トレリスなどに誘引して育てます。
トリプルクラウン
「三冠」を意味する名前は、「風味」「生産性」「樹勢」の3つが優れていることに由来しています。半直立性の品種でトゲがなく、生育旺盛で育てやすい、大粒の実をたくさんつける上に、味も生食にできるほど酸味が少なくて甘いという、まさにメリットだらけの品種です。デメリットといえば、極早生品種のため、他品種と比べると収穫期が早いことでしょう。
トリプルクラウンの収穫時期は7月初旬から7月下旬頃。この時期って、梅雨時と重なるんだよね。
ベリー類の果実は水に濡れると傷みやすくなるので、雨の日の収穫はおすすめできません。だから梅雨時と収穫する時期が被ってしまうのは、意外と大きなデメリットなのです。
ブラックベリーの育て方
ここからは、ブラックベリーの育て方について紹介します。環境条件さえよければ、ほぼ手間いらずで育つと言われているブラックベリーですが、きちんと育て方のポイントを抑えて育てることで、より健やかに、美味しく育てられますよ。きちんと管理して、美味しい果実を収穫する喜びを存分に味わいましょう。
ブラックベリーの一年間の基本管理スケジュール
行う作業 | 作業の適期 |
植え付け・植え替え | 12月~2月 |
肥料(庭植え) | 6月・9月・2月 |
肥料(鉢植え) | 6月・9月・2月 |
剪定 | 12月~2月・収穫後 |
収穫時期 | 6月下旬~8月中旬 |
増やし方(挿し木) | 6月~7月 |
ブラックベリーの育て方①栽培環境
日当たりがよいことが絶対条件
庭植えで植え付ける場所でも、鉢植えやプランターの置き場所でも、日当たりがよくて風通しもよいことが絶対条件です。日に当たらないと花つきが悪くなり、果実の収穫量も減ってしまいます。ただし、実がついてからは、強い日差しに当たらないように工夫することが必要になります。ブラックベリーの実の皮は薄いので、強い日差しに当たると乾燥したり変色したりする恐れがあるからです。
用土・土
ブラックベリーは水はけも水もちもよい土であれば、どんな土でもかまいません。自分で作る場合は、赤玉土(小粒)7から8:腐葉土2から3の割合で作りましょう。庭植えの場合は、植え付け・植え替えの事前準備として土を耕す際に、元肥や腐葉土を混ぜ込んで水はけをよくしておきます。市販品を使用する場合は、果樹用や草花用の培養土でOKです。
鉢やプランターは大きめのサイズを用意する
鉢植えやプランター栽培でブラックベリーを育てる場合、鉢やプランターは大きめのサイズを用意しましょう。ブラックベリーは生育旺盛な植物なので、小さいサイズだと、すぐに根詰まりを起こしてしまうからです。夏は強過ぎる直射日光に当たると、水切れを起こしやすくなります。水切れが原因で枯れることもあるので、半日陰に移動させるなどして、株を守ってあげましょう。
ブラックベリーの育て方②植え替え
鉢植えの場合
ブラックベリーは通常、苗から育てます。苗を植え付ける適期は11月から3月です。ブラックベリーはすぐに大きくなるので、鉢植えにする場合は最低でも7号以上で深さのある、大きめのサイズを選びましょう。
- 鉢底に鉢底ネットと鉢底石を敷き、鉢の1/3まで土を入れます。
- 苗を置き、その周囲に残りの土を入れていきます。終わったら水をたっぷり与えて落ち着かせます。これで植え付け完了です。
庭植えの場合
- 植え付ける場所を決めたら、事前に30cmほどの深さの穴を掘り、土を耕しておきます。この時、腐葉土をたっぷりと混ぜ込んでおくと、水はけがよくなりますよ。終わったら苗木を植え付けます。苗木が安定しない場合は、支柱を立ておきましょう。
- 品種によって差はありますが、ブラックベリーは生育旺盛な植物です。すぐに大きくなるので複数の苗を植える場合、苗同士の間隔は1.5mから2mほどあけておきましょう。植え付けが完了したら、水をたっぷりと与えます。
植え替えする場合は?
植え替えに適した時期は11月から2月です。鉢・プランターのサイズや株の生育状態にもよりますが、基本的には2年から3年に1回の割合で植え替えします。手順は植え付け時と同じです。大きいサイズの鉢と、水はけと水もちのよい新しい土を用意して植え替えてくださいね。
日本では主に、滋賀県や香川県でボイセンベリーの生産が行われているよ。特に滋賀県の高島市安曇川町では、町おこしのためにボイセンベリーの特産化を進めているんだ。