冬場に耕して塊茎を枯らす
カヤツリグサは浜辺や水田など水の多いところでよく育ちます。また温暖な気候を好みます。逆に言えば乾燥や寒さに弱い植物です。この特徴を利用して、寒くて乾燥する冬の時期にていねいに掘り起こして塊茎を外気にさらすと自然に枯らすことができます。寒い時期を上手に利用する良い方法です。
多年草のカヤツリグサは土の中にある根や塊茎からも芽を出すので、冬の時期に掘り起こしておくと効果があります。多年草の見分け方を参考にして対策してください。
駆除方法その2 見つけたらこまめに抜く
春の時期にカヤツリグサ科の雑草を見つけたらすぐ抜いて駆除すれば、他の植物を傷つけないで駆除できます。カヤツリグサの生態からすると、春の芽を出す時期に気が付いたらに抜くのが簡単で効果のある防除方法です。忙しくても花期の7月より前に、駆除した方が安心です。
駆除方法その3 遮光する
カヤツリグサを刈り後、遮光率を60%以上にすると再生率をかなり抑えられます。成長が早くてグランドカバーになる植物で覆ってしまうというのも良い方法です。また防草シートも効果があります。選ぶときは厚手で強度のあるものがおすすめです。厚みのあるものはきちんと光を遮断すると発芽を抑えてくれます。
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駆除方法その4 除草剤を使う
除草剤の注意点
カヤツリグサの多年草は、土壌に残った根や塊茎から春の時期に芽を出します。繫殖力が強くてやっかいな生態の雑草です。この場合、除草剤を使うのも手間や時間をかけずに防除する方法です。ただし除草剤も農薬なので、使う場合はよく気を付けて使用します。
- 除草剤が枯らしたくない植物にかからないように注意する
- 除草剤の成分や撒きかたなど表示されているものをよく読んで納得してから使う
- 隣家の植物などを枯らしてトラブルにならないよう気をつける
カヤツリグサ退治におすすめの除草剤
カヤツリグサの生態を考えると根からしっかりと退治できるタイプの除草剤を選ぶのがポイントです。また散布場所により有効な除草剤のタイプがあります。除草剤のをまいた後に、防草シートを引くとより効果的に退治できます。
カヤツリグサにおすすめの除草剤
いろいろなタイプの除草剤が売られていますが、今回は2種類ご紹介します。撒く場所や範囲などを考えて選んでみてください。安全に使えるものを選びましたが、それでも農薬なので気をつけて使用してください。
撒いてから2日めくらいから効き始めて6ヶ月ほど効果が持続します。地中の根から新しい芽を出すというカヤツリグサの生態を考えると、地下茎から効いて効果が持続するネコソギエースはとてもおすすめです。農林水産省の登録商品なので、土壌汚染対策法で決められた有害物質や毒物は入っていません。安心して使用できる商品です。それでも農薬なので、使用するときは使用上の注意をよく読んでから撒いてください。
サンフーロンは葉と茎の両方から入って根までしっかり枯らします。カヤツリグサだけではなく様々な雑草に効果があります。水で希釈して雑草に直接散布します。農耕地でも使用でき、地下水への汚染の心配もないので安心です。こちらも農林水産省の登録がある除草剤です。主成分はアミノ酸です。土に落ちた成分はすぐに薬効を失い、微生物により自然物に分解されます。それでも農薬ですので、よく使用上の注意を読んで使ってください。
育ててみたいカヤツリグサもある!
お家で育てたいカヤツリグサの仲間
増えてしまうとやっかいな雑草ですが、カヤツリグサの種類の中にはとても可愛らしい特徴のものもあります。魅力的なカヤツリグサを育ててみるのも楽しいかもしれません。
白玉カヤツリグサ
別名「雪坊主」とも呼ばれるカヤツリグサ科の植物です。沖縄や太平洋諸島が原産です。先端に白く色づく花序がとても可愛いです。草丈は約30~50㎝になります。根元が10㎝以上は水につからないようにします。原産が暖かい地方なので、冬は室内で管理します。
シラサギカヤツリ
シラサギカヤツリツリは、白い鷺が飛んでいるように見えるとても優雅な花が咲きます。花のように見える白くて細くて長い三角の部分は実は花ではなくて苞(ほう)です。実際の花はとても小さくて目立ちません。常緑の多年草で、育てやすいです。
ミニパピルス
水生多年草で、中央アフリカなどが原産です。涼しげでお家で育てやすいミニパピルスです。放射線状の葉の付け根から根が出てきて増やすこともできます。
シュロガヤツリ
とても丈夫で、日当たりを好みます。半日陰でも育ちます。腰水栽培すると元気に育ちます。水は切らさないようにします。寒さには強くないので、冬は室内で冬越しします。
まとめ
最後にカヤツリグサを効果的に駆除する方法をチェックリストにまとめてみました。ひとまとめにカヤツリグサと言ってもさまざまな種類があります。ぜひ自分にあった駆除方法を選んでガーデニングを楽しんでみてください。
最強雑草カヤツリグサを増やさないためにできること
- カヤツリグサの生態をよく知って、定期的に退治する
- 春の時期に芽が出ていたら大きくなる前にできるだけこまめに抜く
- 塊茎は冬の寒い時期に掘り返して枯殺する
- 防草シートやグランドカバーで遮光する
- 場合によっては除草剤も活用する
出典元:Free-PhotosによるPixabayからの画像