多年草のカヤツリグサ
多年草のカヤツリグサも種類がたくさんあるのでいくつかの名前を挙げます。有名な古代エジプトで紙として使われていたパピルスも多年草のカヤツリグサです。
和名ハマスゲ
学名はCyperusrotundusとなっています。あちこちでよく見かけるカヤツリグサと言えます。コウブシとかクグという名前でも知られています。高さは15~40㎝、細くて硬い茎をしています。
ホソミキンガヤツリ
ホソミキンガヤツリは近年急速に増えています。名前の由来はムツオレガヤツリ(別名キンガヤツリ)に似ていることと果実が細いところからつけられました。線状で密生した小穂を持っています。草丈は20~100㎝くらいです。花期は8月から10月で、湿地に生えています。
ユメノシマガヤツリ
原産はアフリカ南部やオーストラリアです。帰化植物で、日本では1984年に東京の夢の島で自生が確認されました。がっしりとして太い茎をしています。花期は8月~10月で、草丈は50㎝くらいです。
ミコシガヤ
特徴は花序の下の方の苞葉が長いことです。ミコシガヤという名前はこの円錐形の花穂を神輿に見立てて付けられました。花期は4月から5月で、草丈は30~50㎝です。花期は葉も穂も黄緑色をしていますが、少しずつに茶色に変わっていきます。
メリケンガヤツリ
長楕円形をした小穂です。熱帯アメリカ原産の帰化植物です。水辺や湿地の希少種を駆遂してしまう心配もあり、要注意外来生物指定となっています。
食用の塊茎をもつカヤツリグサの仲間
ジャガイモやサツマイモなどは地中の茎の一部に蓄えた養分を食用にします。だいたいのカヤツリグサの塊茎は食用になりませんが、食用にできる塊茎を作る種類もあります。塊茎を食べるために栽培する種類のカヤツリグサもあります。
タイガーナッツはカヤツリグサの塊茎
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塊茎を食用にできる種類のカヤツリグサは、ショクヨウカヤツリグサという種類です。おもに地中海や西アフリカなどで栽培されます。日本ではタイガーナッツという名前で売られています。食物繊維が豊富に含まれているので、健康食品として販売されています。
難防除雑草といわれる生態
カヤツリグサはあらゆるところに生えます。しかも丈夫なので、とてもめんどうな雑草です。たとえ土を掘り起こして根を細かくしても、その細かくなった根から芽を出します。防除するのが大変なカヤツリグサを駆除するために生態をよく知ることが必要です。
特徴その1 カヤツリグサの強い繫殖力
カヤツリグサは親株から約1ヶ月で子株また孫株と増えて、半年もすると2000以上の新塊茎を作ります。春の暖かい時期にあっという間に増えて11月の肌寒くなる秋の時期まで増え続けます。また小さく切れた根からも芽を出す特徴があります。
カヤツリグサの根は細くて長いひも状になっています。その根が他の植物の根に絡みつき、カヤツリグサを抜くと大切にしている植物まで一緒に抜けてしまいます。なかなか退治するのが難しい雑草です。
特徴その2 カヤツリグサには一年草のものと多年草のものがある
一年草と多年草の見分け方
見分け方は手で抜いてみると分かります。一年草は、手で簡単に抜けます。そして抜いたときに根がついてくるのが一年草の特徴です。多年草のカヤツリグサは抜いたときに根が切れて、根茎がついてくるのが特徴です。一年草は種子が生産されないように気をつけると繁殖を抑えられます。
カヤツリグサの駆除方法
カヤツリグサの見分け方や生態が分かったらいよいよ具体的な駆除方法をお伝えします。すぐにできるものから安全な農薬を使用する方法などを紹介します。
駆除方法その1 土壌を深く耕す
雑草は育てている植物の中に混じって生えます。それで植物を植える前の時期に、土壌を深くよく耕すのが駆除するコツです。土壌の表面あたりに雑草の種子がたくさん含まれているので土壌を深く耕して上層の土壌を下層の土壌に入れます。そうすると一年草のカヤツリグサなどの雑草は生えず駆除できます。
出典元:Ben KerckyによるPixabayからの画像