デイジーとは
デイジーはキク科のヒナギク属で、日本名は雛菊です。寒い季節にも花をつけ、栽培しやすい花として知られています。いろいろな品種が出回っていますが、原種は下の3つです。
名称 | 特徴 | 開花時期 |
イングリッシュデイジー | 花径は2cmくらい。花弁は一重。 | 2月~5月 |
チロリアンデイジー | 花径は5cmくらい。丸い形。 | 2月~5月 (小ぶりな花より寒さに少し弱い) |
ポンポネット | 花径は3cmくらい。雛菊の基本形。 | 2月~5月 |
デイジーの花言葉
デイジー全体の花言葉と色ごとの花言葉があります。デイジーは原種以外にもさまざまな勾配種があり、種類が豊富です。そんなデイジーですが、すてきな花言葉をもっています。まずは、デイジー全体の花言葉を見ていきましょう。
花言葉の由来
デイジーはギリシャ神話の妖精だった?
デイジーの花言葉の由来は、一説にはギリシャ神話のベリデスという妖精といわれています。美しいベリデスには恋人がいましたが、ベルタムナスという果実の神に好かれます。こまったベリデスは、貞操の神様アルテミスに頼み、花のデイジーに姿を変えてもらいました。
「純潔」「美人」
デイジーの学名ベリスは、ラテン語の「bellus(美しい)」からきています。そのため、デイジーの英語の花言葉は「beauty(美人)」です。他にも、英語の花言葉として、「innocence(純潔)」があります。これは、花言葉の由来で紹介した、ギリシャ神話ベリデスの行動からきているのかもしれません。
「平和」「希望」
デイジーには他に「希望」「平和」という花言葉があります。デイジーの名前は、英語の「day’s eye(デイズ アイ)」が由来と言われています。お日さまが照っている日中に花を開き、形も太陽に似ていますね。まだ寒い季節から咲き始め、太陽に向かって花開く姿は、「希望」や「平和」の象徴と言えるでしょう。
色別デイジーの花言葉①白
品種改良が多く行われ、色も形も種類の多いデイジーですが、デイジーと言えば白、という人も多いのではないでしょうか。原種の白いデイジーや、20世紀の初めに交配されて作られたシャスターデージーが、一般的な白のデイジーと言えるでしょう。
白のデイジーは「無邪気」
白のデイジーは「無邪気」の花言葉を持ちます。「悪気のない」や「あどけない可愛らしさ」という意味を持っています。そのイメージ通り、ペンダントやピアス、イヤリングなどのモチーフに使われることも多いようです。他にシャスターデージーの花言葉として、「すべてを耐え忍ぶ」「忍耐」があります。
色別デイジーの花言葉②赤
赤いデイジーは、花径が大きいチロリアンデージーや、典型的なポンポネットでも、存在感が際立って、美しい花です。温かみがある色なので、一年で一番寒い2月頃、卓上花としてテーブルに飾ってみるのはどうでしょうか。
赤のデイジーは「無意識」
赤いデイジーの花言葉は、「無意識」です。この花言葉だけでは、意味を持たせるのはなかなか難しいところです。花束にして贈るときは、デイジー全般の花言葉と組み合わせて使ってみてはどうでしょう。「純潔・美人」や「平和・希望」と「無意識」を組み合わせると、なかなかすてきな使い方ができそうです。
贈り方はいろいろ
例えば、普段いつも一緒にいて、なかなか感謝の気持ちを伝えられない相手に、赤いデイジーを手渡してはどうでしょう。「いつも、当たり前のようになってしまって意識していないけれど、いつもありがとう。あなたがいてくれるから、平和な気持ちで過ごせます。」という気持ちをこめてはどうでしょうか。
色別デイジーの花言葉③黄
黄色のデイジーで一般的なのは、ダールベルグデージーです。暑さにも強く、春から冬の初めまで、ほぼ一年中、どの季節も咲き続けることができ、長く楽しむことができます。原産地はアメリカのメキシコ州からメキシコです。他にも、黄色いユリオプスデージーという花もあります。
黄のデイジーは「ありのまま」
黄色のデイジーには「ありのまま」という花言葉があります。きれいだけれど、次々と花を咲かせ、野に咲く強い花です。飾らない美しさをイメージできるのではないでしょうか。他にダールベルクデージーの花言葉として、「かわいい恋人」があります。
素朴だけど、恋人に贈るのにはうってつけのお花ね。
「ひなぎく」ではないユリオプスデージー
デージーと名前がついているけれど、ヒナギク属ではない、ユリオプスデージーという花もあります。ユリオプスデージーは雛菊に似ていることから、この名前がつきました。 アフリカ原産です。ユリオプスデージーには、「 明るい愛」という花言葉があります。
色別デイジーの花言葉④青
ブルーデイジーです。アフリカ原産で寒さには少し弱い花です。葉が肉厚なものが良く出回っています。斑点入りも人気がある品種です。湿気を嫌うので、雨の日や曇りの日など、湿気があると花弁が外向きに巻いてしまいます。晴れた日には、また元に戻るので大丈夫です。
青のデイジーは「幸福」
ブルーデイジーの花言葉は「幸福」です。ブルーデイジーはキク科フェリシア属に属します。フェリシアはラテン語で「恵まれている」という意味です。ここから、「幸福」という花言葉がついたのでしょう。
青と言っても種類はいろいろ
ブルーデイジーという名前で呼ばれていても、花弁の色は青ばかりではありません。白からピンク、紫まであります。また、薄い緑色の斑点入りのものもあります。「幸福」を意味するブルーデイジーですから、いろいろな種類を集めて、ウエディングブーケにしてみてはどうでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。身近な花のデイジーですが、さまざまな種類、花言葉があることが分かりました。花言葉はどれも前向きな、すてきなものばかりなので、ぜひ花束にして贈り物にしてみましょう。
出典:写真AC