カモミール(カミツレ)の花言葉!花の特徴や香り・用途もご紹介

カモミール(カミツレ)の花言葉!花の特徴や香り・用途もご紹介

カモミールの花言葉は力強さや可憐な雰囲気を感じさせ、人を癒やす力が強いことをうかがわせます。諸外国では薬草として用いられてきた歴史があり、それだけ身近な存在なのでしょう。カモミールの花言葉や、2種類のカモミールについてそれぞれの特徴や用途を紹介します。

記事の目次

  1. 1.カモミール(カミツレ)とは
  2. 2.カモミール(カミツレ)の花言葉
  3. 3.カモミール(カミツレ)の種類
  4. 4.カモミール(カミツレ)の特徴
  5. 5.カモミール(カミツレ)の用途
  6. 6.まとめ

カモミール(カミツレ)の特徴

Photo bypapazachariasa

ローマンカモミールとジャーマンカモミール、それぞれの開花した状態や香り成分の違いについて、特徴を説明します。英語圏の人々がローマンカモミールを、ドイツをはじめとしたゲルマン民族がジャーマンカモミールを本物のカモミールだと主張して譲りません。現在では、ローマンカモミールを本流に位置づけているということです。

ローマンカモミール(ローマンカモマイル)

ローマンカモミールの香りの特徴、開花した状態の特徴について説明します。ジャーマンカモミールと似ていますが、葉からも香りがするかどうか、花の形が平たいかで見極められそうです。

香り成分

香りの成分はローマンカモミールの場合、花や葉にも含まれます。りんごの香りに似ていますが、ジャーマンカモミールに比べて、干し草のような素朴な香りも混じっています。草を踏むと香り成分が放たれ、「香る芝生」と呼ばれることもあるでしょう。

花の特徴

ローマンカモミールは茎の頂きに白い花を咲かせます。ジャーマンカモミールと比較してサイズがやや大きく、開花の季節は遅いです。花全体は平たく、花芯だけ盛り上がることはありません。開花する時期以外は丈が短く、芝生のように横に広がります。

ジャーマンカモミール(ジャーマンカモマイル)

ジャーマンカモミールの香り成分と開花した特徴について紹介します。香りがフルーツのように甘いか、黄色い花の芯が出っ張っているかで見分けが付くということです。

香り成分

ジャーマンカモミールの香り成分は花にのみ含まれます。ジャーマンカモミールのほうがりんごのような香りでも甘い感じが強いです。香りがよいためハーブティーやアロマオイル、入浴剤にも好まれるでしょう。乾燥した花から希少な青色のアロマオイルが抽出され、アロマテラピーや化粧品、食品に利用されます。

花の特徴

ジャーマンカモミールの花は直径2cm程度で、ローマンカモミールよりも小さめです。開花すると黄色い花の芯が盛り上がって、つまめるほどになるでしょう。白い花びらは外に反るような形です。

カモミール(カミツレ)の用途

外国の中では、カモミールを治療目的に認めている国があります。飲み物や香料、花冠などに広く使われている例が見られますね。具体的な用途を見ていきましょう。なお、キク科植物でアレルギーを起こしたことがある方は利用を控えたほうが望ましいです。

用途①ハーブティーで飲む

カモミールは薬草茶として諸外国で昔から用いられてきました。可愛らしい花をお湯に入れて蒸らしてから、体によいとされる成分を抽出します。甘い香りがストレスを解消できるといわれています。ジャーマンカモミールは苦味が少なく初めてハーブティーを口にする方でも飲みやすいでしょう。

Photo bysweetlouise

乾燥したハーブの入手が難しい方はティーバッグを試してみるのがおすすめです。いろいろなメーカーから発売されているので、好みの味を見つけられるといいですね。

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用途②煮出して入浴剤に

カモミールティーが残ったら、ハーブごと弱火で15分程度煮出してカモミールを取り除きます。そのままお風呂に入れると入浴剤代わりになりますね。浴室に広がる甘い香りが気分を鎮めてストレス解消につながるということです。手軽に市販のカモミール入りの入浴剤を使うのもおすすめですよ。

フットバスにも向く

カモミールの量が少ない場合、フットバス(足湯)にしてもよいでしょう。洗面器やバケツにお湯張り、ハーブティー用のパックを入れて足を浸すと血行がよくなり体が温まります。カモミールのアロマオイルがある場合は、2~3滴ほど入れるのもいいですよ。

用途③ポプリ(サシェ)で部屋や衣類に香りを

カモミールの花や葉を摘み、乾燥させて袋や容器に詰めるとポプリやサシェとして使えます。室内に置くと穏やかに香るため、芳香剤が苦手な方にも使いやすいでしょう。部屋にこもった嫌なにおいをさり気なくカバーできます。

タンスやクローゼットに

タンスに入れたり、クローゼットにかけておいたりすると、衣服にも甘い香りが移ります。香水よりも控えめに香りが付くので、オフィスなどの密閉した空間でも相手に迷惑になりにくいでしょう。

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用途④草木染めでおしゃれに

カモミールは草木染めにも利用でき、薄めの黄色の布に仕上がります。マスクやストールなどの小物、ブラウスなどのトップスにも向き、爽やかな色合いが素敵です。編んだり織ったりする前に、糸を染めて好みの小物や衣服を作る場合もあります。

ダイヤーズカモミール

鮮やかな黄色に染めたい場合は、近縁種のダイヤーズカモミール(学名:Anthemis tinctoria、和名:コウヤカミツレ)の花が使われます。別名イエローカモミールとも呼ばれ、6月~7月に黄色い花を咲かせます。

用途⑤花冠で豪華に

開花時期のカモミールを茎ごと切り、花冠を編んで豪華に飾るのもおしゃれです。花冠をダンスなどで付けたり、コスプレにしたりするのも可愛らしいでしょう。

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花嫁の花冠にも

Photo bymelancholiaphotography

ローマンカモミールもジャーマンカモミールも結婚式の多い6月に開花します。花嫁の花冠にするにも向いているでしょう。秋から冬にかけて季節外れに花冠を作るとしたら、造花やプリザーブドフラワーなどを利用する方法もあります。

まとめ

Photo bystevepb

ハーブや観賞用として用いられているカモミールは、日本ではお茶や芳香剤としての利用が主です。しかし、海外では薬用で使われることもある有益な草花です。自宅で観賞用に育てやすい種類もありますので、気になった方は試してみるとよいでしょう。

海辺のつばくろ
ライター

海辺のつばくろ

海辺の町で魚を干しながらのんびりと暮らしています。

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