カモミール(カミツレ)の花言葉!花の特徴や香り・用途もご紹介

カモミール(カミツレ)の花言葉!花の特徴や香り・用途もご紹介

カモミールの花言葉は力強さや可憐な雰囲気を感じさせ、人を癒やす力が強いことをうかがわせます。諸外国では薬草として用いられてきた歴史があり、それだけ身近な存在なのでしょう。カモミールの花言葉や、2種類のカモミールについてそれぞれの特徴や用途を紹介します。

記事の目次

  1. 1.カモミール(カミツレ)とは
  2. 2.カモミール(カミツレ)の花言葉
  3. 3.カモミール(カミツレ)の種類
  4. 4.カモミール(カミツレ)の特徴
  5. 5.カモミール(カミツレ)の用途
  6. 6.まとめ

カモミール(カミツレ)とは

Photo by Leszek.Leszczynski

カモミール(カミツレ)について、開花した状態よりも乾燥させたハーブのイメージが強いかもしれません。フルーツのような甘い香りが特徴で、ハーブティーを飲んだり、入浴剤やポプリなどで楽しんだりする草花という印象を持つ方もいるでしょう。どのような花なのか詳しく見ていきます。

カモミール(カミツレ)基本情報

名前 カモミール
学名

Anthemis nobilis(ローマンカモミール)
Matricaria chamomilla(ジャーマンカモミール)

別名

和名・カミツレ(加密列)
英語名・chamomile
フランス語名・camomille
流通名・カモマイル

キク科
大きさ(丈) 20cm~60cm程度
耐暑性 弱い
耐寒性

概ね強い

開花の色
開花の時期

ローマンカモミール:5月~9月
ジャーマンカモミール:3月~6月

主な用途 ハーブティー・芳香剤・染色・花冠
収穫時期 開花後2~3日(花が反る前)・お茶は花芯のみ
花言葉・誕生花

逆境に耐える・苦難の中の力
2月14日・3月14日・11月3日

カモミールの別名

Photo byDreamyArt

カモミールの別名に、カミツレやカモマイルなどがあります。カミツレは和名で、漢字表記では「加密列」です。カモミールは英語"chamomile"の発音に近く、フランス語では"camomille"で、カモミーユという読み方ですね。カモマイルは少し変化した読み方で、流通の際に品種名で使われることがあります。

開花時期や季節

カモミールには、ジャーマンカモミールとローマンカモミールがあります。ジャーマンカモミールが開花するのは、3月~6月と春から初夏の季節にかけてです。ローマンカモミールが開花するのは少し遅く5月~9月、季節は初夏~初秋にかけてです。ただし、8月くらい(真夏の季節)は開花せずに休止期に入ります。

カモミール(カミツレ)の花言葉

Photo by matsuyuki

カモミール(カミツレ)の花言葉は2つあり、どちらからも強い花という印象です。誕生花にも選ばれていますので、親しみをもたれているのがうかがえるでしょう。花言葉、誕生花からふさわしい人にプレゼントするのもおすすめです。

花言葉①逆境に耐える

カモミールは寒さに強く、雨や風にあっても枯れにくいです。環境が厳しい中でも生育するところから、強さを表す花言葉が付きました。

花言葉②苦難の中の力

カモミールは丈夫でグランドカバーに使われることもあります。踏まれても元気に育ち、良い香りを放つところから、苦しい中でも力を秘めているという意味で花言葉が付けられたのでしょう。

花言葉③清楚

Photo byOlga_968

近縁種も含めて白い花の色の種類が多く、素朴で清純に見えるのがカモミールの特徴です。花の可憐な姿に由来するといわれています。

花言葉④あなたを癒やす

カモミールといえば、りんごのような甘く爽やかな香りを想像する方も多いでしょう。リラックスできる薬草としても古来から知られ、人の気持ちを落ち着かせるところが花言葉にあっています。

英語での花言葉

英語での花言葉は以下の通りです。日本語と同様の意味ですね。

  • patience in adversity(逆境に耐える)
  • energy in adversity(逆境で生まれる力)

誕生花

フリー写真素材ぱくたそ

2月14日、3月14日、11月3日がカモミールの誕生花です。どの日も晩冬から早春の季節、秋が深まる季節にあたり、開花している時期と微妙にずれています。

花言葉と誕生花をギフトに活かす

花言葉をギフトに活かすなら、これから新生活を始める方への応援のつもりで贈るのもおすすめです。初夏~秋にかけての時期なら鉢植えがよいでしょう。誕生花の場合、ジャーマンカモミールは3月であれば開花時期が間にあいますが、それ以外は花の季節や時期が外れるので、ハーブティーや甘い香りが漂うサシェなども喜ばれます。

カモミール(カミツレ)の種類

Photo by Andres Papp

カモミール(カミツレ)は大きく分けて2種類です。同じキク科でも属名に違いがあります。ローマンカモミール(ローマンカモマイル)は園芸品種がありますが、ジャーマンカモミール(カモマイル)はありません。

ローマンカモミール(ローマンカモマイル)

Photo by Takashi(aes256)

科・属 キク科ローマカミツレ属
分類 草花(ハーブ)
形態 多年草
30cm前後
用途 常緑性がありグランドカバーに向く
原産 西ヨーロッパ・北アフリカ

ダブルフラワーカモミール

ローマンカモミールの園芸品種で、サイズは小さめでも花びらが重なってふんわりした姿に開花します。もともとのローマンカモミールに比べて花の香りが甘いです。香りの良さと形の可愛らしさで、ハーブティーにも好まれます。

ノンフラワーカモミール

花を咲かせないタイプのカモミールで、ロンドンのバッキンガム宮殿でできたといわれています。草に香り成分が含まれ、踏むと香りが立ちます。人が通る場所に芝生のように植えてもよさそうですね。開花目的ではなくグランドカバーのための品種なので、日陰でも栽培可能です。

ジャーマンカモミール(ジャーマンカモマイル)

科・属 キク科コシカギク属(シカギク属)
分類 草花(ハーブ)
形態 1年草
30~60cmくらい
用途 ハーブティーや香料に向く
原産 ヨーロッパ・中央アジア・中国・モンゴル・朝鮮半島

厳密にいうと、ジャーマンカモミールはローマンカモミールとは属が違います。園芸品種は特にありません。ローマンカモミールよりも耐寒性が強く、肥料を与えなくても生長しますので、初心者でも育てやすいといわれています。

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カモミール(カミツレ)の特徴

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