ハナミズキとは
誰もが一度は耳にしたことのあるハナミズキは、シンボルツリーとしても人気があります。白やピンクの美しい花を咲かせてくれる魅力的な花木です。街路樹などにも使われていて、馴染みのあるハナミズキの名前の由来や手入れのやり方などをご紹介します。
ハナミズキの基本情報
科名 | ミズキ科 |
属名 | ミズキ属 |
別名 | アメリカヤマボウシ、ドッグウッド |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや弱い |
ハナミズキの特徴
高い位置まで伸びるのが特徴のハナミズキは、10mほどまで大きく成長します。葉はカサカサとしているのが特徴で、楕円形の実をつけますが毒性があるので注意が必要です。白やピンクのかわいらしい花を咲かせる人気の花木として、親しまれています。
ハナミズキの名前の由来
ハナミズキはミズキ科の花木です。そのミズキ科の中でも特に花を多くつけることから、ハナミズキと呼ばれるようになりました。大きな木にきれいなハナミズキの花がたくさん咲いている様子は、とてもきれいで魅力的です。
ハナミズキの剪定方法
ハナミズキが大きくなりすぎてしまったり、高さが気になったりしたら剪定が必要です。いつかやろうと思い放っておくと、剪定位置が10m以上の高さになってしまい、手入れが大変です。剪定のときにどの位置を切るのかや、切り口の処理など、ハナミズキの剪定のやり方をご紹介します。
剪定方法①高さを決める
ハナミズキは樹高が高いので、剪定のときには刈り込みバサミを使用します。理想よりも小さく低く剪定すると、葉が伸びて茂ってきたときに、思いえがいていたくらいの高さになります。一番上の位置を切り揃えると、花が咲いたときの見た目がきれいです。
剪定方法②樹形を決める
太い枝を中心に切り、だいたいの樹形を決めます。小さく低く切ってしまっても、ハナミズキはまたすぐ大きくなるので、思い切って剪定しても大丈夫です。少し遠くから離れて見ると、樹形がわかりやすく、イメージ通りきれいに仕上がります。
剪定方法③仕上げ
細い枝を、必ず付け根から剪定します。手入れの方法は、剪定した枝がY字になるようなやり方です。ハナミズキ全体が小さく低くなるように、花芽は残しそれ以外の枝は切り落とします。このときに枝の途中で切ってしてしまうと、花が咲かなくなる恐れがあるので注意してください。
剪定方法④切り口の処理
ハナミズキを剪定すると、その切り口から菌が入ってしまうことがあります。菌が入ると病気に感染し、最悪の場合ハナミズキが枯れてしまうので、切り口の処理が必要です。ホームセンターなどに売っている癒合剤を塗って、切り口を保護すると菌の侵入を防ぐことができます。
ハナミズキの剪定時期
ハナミズキをいつ剪定するのが適しているか知っていますか?間違った時期に剪定をしてしまうと、ハナミズキが枯れる原因になってしまうので、注意が必要です。ハナミズキの剪定に適している季節がいつなのか、また剪定に向いていない季節もご紹介します。
夏の剪定
夏に剪定をしてしまうと、ハナミズキが枯れる恐れがあるのでおすすめできません。どうしても樹形を整えたいときのみ、5月の下旬ごろ花が終わったときに剪定が可能です。しかし6月~7月の暑い時期は樹勢が衰えやすいので、ハナミズキの剪定は避けたほうがよい時期です。
冬の剪定
ハナミズキの剪定は冬の時期に行うと、木にあまりダメージを与えずに手入れをすることができます。花や葉が落ちて、木だけになっているときが一番剪定に向いている時期です。冬の時期に剪定を済ませておいて、他の時期にはそっとしておくとハナミズキを枯らしてしまうこともありません。
まとめ
ハナミズキの剪定方法や剪定時期などをご紹介しました。大きく育つハナミズキなので、冬場に小さく低く剪定することが重要です。とてもきれいな花はシンボルツリーにもよく合います。ぜひハナミズキを育ててみてはいかがでしょうか?
出典:写真AC