ヒペリカムとは?
ヒペリカムは、ピンクや赤いイチゴ飴のような実で有名な植物です。花の色は黄色で、中国産のキンシバイやビョウヤナギなどの種類があり、かけ合わせてさまざまな園芸品種が作られています。
日本原産のオトギリソウやモエソウもヒペリカムと同じオトギリソウ属です。国内では、同じ種類でも外国から来た植物をヒペリカムとして分類しています。
ヒペリカム基本情報
学名 | Hypericum |
科・属名 | オトギリソウ科・オトギリソウ属 |
花の色 | 黄色 |
実の色 | 赤・ピンク・白・緑 |
分類 | 落葉~常緑低木 |
原産地 | 中央アジア~地中海沿岸(熱帯~温帯) |
大きさ | 15cm~1m程度 |
見頃 | 花・5~7月頃、実・10月~11月頃 |
好む環境 | 半日陰でも育ち耐暑性・耐寒性に強い |
ヒペリカムの特徴
ヒペリカムというと、切り花では実の印象が強いかもしれません。赤い実や黄色い花、葉などの特徴について詳しく見ていきます。
特徴①赤い実
花の真ん中の部分が膨らんで丸くなり、花びらが落ちた後は茎の先端部分に実がなります。もともとの種類では赤い実が多く、品種改良によって鮮やかな色が増えています。熟すと黒みを帯びた紫色になっていき、変化を楽しめるのも特徴です。
緑や白い実
パステル調のピンクやオレンジがかった色をしている実もありますが、品種改良により、白や緑の色をした種類も増えています。さまざまな色のヒペリカムの実だけを取り合わせてブーケにしてもよいでしょう。
特徴②黄色い花
ヒペリカムの花の色は、濃く鮮やかな黄色です。1つの枝の上部に多くのつぼみを付けて一気に開花します。花は直径が3~7cmくらいの大きさで5枚の花びらがあり、雄しべが多く上方向や放射状に広がっているのが特徴的です。開花後は数日で散ってしまいます。
特徴③しっかりとした葉
ヒペリカムの葉は濃い緑色、楕円形で整っています。葉をほかの花や植物ととり合わせ、ブーケのグリーンとして使われることもあります。
紅葉する葉
秋に紅葉した葉と季節の花を合わせて花束のアレンジメントにすると華やかさが加わります。ワインと一緒にテーブルセッティングすると、おもてなしの場面にもぴったりです。
真っ赤になった葉を切り花と合わせれば、生け花にも使えます。黄色や白、赤などの花と合わせると落ち着いた組み合わせになり、和室にも合います。
模様入りの葉
品種によっては葉の周囲に模様が入るものもあります。白い縁取りの葉は、緑色と白の組み合わせでスッキリと見えますよ。時間の経過とともに、模様の部分がピンクに変化する種類もあります。