ハナズオウとは?
ハナズオウは北海道から沖縄まで全国各地で栽培されています。花色が「蘇芳(スオウ)」で染めた色に似ていることが、名前の由来になっています。
ハナズオウの基本情報
通常栽培されているものは、樹高が2~5mの落葉性低木です。基本情報は以下の通りです。
科名 | マメ科 |
属名 | ハナズオウ属 |
学名 | Cercis chinensis Bunge(ケルキス キネンシス) |
和名 | ハナズオウ |
別名 | スオウバナ |
原産地 | 中国中部以北から朝鮮半島 |
開花期 | 4月 |
ハナズオウの特徴
ハナズオウは他の花木に比べ、とてもわかりやすい特徴があります。どのような特徴があるか説明します。
特徴①花
桜が散り始めるころ、葉が開くのに先立って2cmほどの美しい花を咲かせます。枝にびっしりと咲かせる姿は、ウメにも似ています。
特徴②葉
花が終わると、10cmほどのハート形の葉が開き始めます。斑入りやカラーリーフとしても利用される種類としては、同属のアメリカハナズオウが多く見られます。
特徴③莢
マメ科らしい特徴ですが、花のあとには結実してたくさんの莢をつけます。樹にマメがついている姿はとても目を引きます。
ハナズオウの種類
ハナズオウといえば、ピンクの花が一般的ですが、他にもさまざまな園芸品種の仲間があります。どのような種類があるか、いくつか紹介します。
シロバナハナズオウ
学名は「Cercis chinensis ‘Alba’」で、ハナズオウの白花園芸品種です。白の花がたわわに咲く姿はとても美しいですが、家庭で見かけることはなかなか難しいかもしれません。
アメリカハナズオウ
学名は「Cercis canadensis」で、斑入り葉や葉色が美しいものなど、さまざまな園芸品種が流通しています。ワインレッドの葉の「フォレストパンシー」、黄葉の「ハートオブゴールド」、斑入りが美しい「シルバークラウド」や「フローティングクラウド」は人気があります。
次ページからはハナズオウも育て方の紹介します。