4月に植える野菜④ほうれん草
おすすめ理由
ほうれん草は鉄分やマグネシウム、カルシウムなど、普段気にせずに過ごしているとつい不足しがちな栄養素を多く含んでいます。さらに病気に強く栽培しやすいためおすすめです。家庭菜園では春まきと秋まきの種類がありますが、今回は春まきのほうれん草を見ていきましょう。
育て方
(1)種まき
ほうれん草は、土が酸性ではうまく育ちません。そのため、植え付ける土に石灰を混ぜて準備をします。春まきのほうれん草の場合には3月〜4月に種まきをしてください。準備をした土に3cmくらいの溝をつくり、種同士の間隔が1cmはあくように種をまきます。発芽するまでしっかりと水やりをしましょう。
(2)育苗
ほうれん草は、発芽するまではしっかりと水を与える必要がありますが、発芽してからは土が乾いたらの水やりで問題ありません。あまり水やりが多過ぎると根が強く育たないため注意してください。ある程度育ってきたら土寄せをすると倒れにくくなります。
(3)収穫
草丈が25cmくらいになったら収穫します。品種にもよりますが、だいたい1カ月程度で収穫時期を迎えます。春まきのほうれん草は根がしっかりと張っているため、根元をハサミで切り取りましょう。葉が傷んでしまわないように優しく掴んで収穫します。
おすすめの品種【アクティブ】
アクティブ ほうれん草
参考価格: 297円
ほうれん草栽培でおすすめの品種は「アクティブ」です。病気に対してとても強いのが特徴です。また、種まき期間が長い品種でもあり、もし4月までに種をまきそびれてしまった場合にも、6月〜7月に種をまくことが可能です。味がよく、色も鮮やかなのも魅力です。
4月に植える野菜⑤ルッコラ
おすすめ理由
ルッコラは食用ハーブの中でも育てやすく初心者向けです。ごまにも似た風味が特徴的で、サラダやパスタ、サンドイッチなどに少し加えるだけで、おいしい一品に仕上がります。葉を食べるため場所をとらず、プランターで育てられる点も育てやすいポイントです。また、ルッコラには強い抗酸化作用があるとされ健康づくりに役立つでしょう。
育て方
(1)種まき
ルッコラは春まきの場合、4月〜6月くらいに種をまきます。土に深さ1cmほどの溝をつくり、そこに種を植えます。発芽率がよいため、この段階である程度間隔をあけて植え付けるとよいでしょう。上から軽く土をかけて水を与えてください。
(2)育苗
ルッコラは多湿が苦手です。土が乾き始めたら水を与えます。日光も好みますが、あまり当たり過ぎてしまうと葉が硬くなってしまいます。日差しが強い場合には、プランターなら日陰に移動しましょう。地植えの場合には、明るい日陰か遮光ネットの下で育てます。
(3)収穫
ルッコラは、葉が10cmほどの大きさまで育ったら収穫ができます。ルッコラを収穫する場合には株ごと引き抜くようにする方法と、下のほうの葉を摘む方法があります。春植えの場合には花が咲きやすく、花が咲くと葉が硬くなってしまいます。そのため、株ごと引き抜く方法がおすすめです。
ボタニ子
ルッコラはロケットとも呼ばれるの。種を買うときは、どちらかの名前が書いてあればOKだよ!
4月に植える野菜⑥カブ
おすすめ理由
カブは春の七草のひとつでもあり、昔から親しまれてきた野菜です。品種も多く、小さいカブであればプランターでも育てられます。また、カブは栄養豊富な野菜です。根の部分だけではなく、葉の部分にもビタミンや食物繊維が多く含まれています。胃腸にも優しく刺激が少ない食べ物で、漬物や煮物などいろいろな用途に使われます。
育て方
(1)種まき
カブは涼しい時期を好みます。4月まきはもちろん可能ですが、暖かい地域では2月〜3月くらいの時期を選ぶとよいでしょう。畝に1cmほどの深さの溝をつくり、1cmほどの間隔をあけて種をまきます。少しだけ上から土をかぶせてください。その後、水をたっぷりと与えます。
(2)育苗
間引きは本葉が2枚になったとき、4〜5枚になったとき、6枚になったときと3回行います。最終的に間隔が15cm〜25cmくらいになるような意識で間引いてください。間引いた際にはカブの白い部分が隠れるように土寄せをします。春植えのカブは害虫が発生しやすいため、殺虫剤を使うことをおすすめします。
(3)収穫
春まきのカブは、種をまいてから2カ月程度で収穫できます。土から出ているカブの根が直径5cm程度が目安です。周囲の土を掘ってゆっくりと引き抜きましょう。収穫が遅れるとカブが裂けてしまうことがあります。少し早めに収穫すると安心ですよ。
おすすめの品種【金町小カブ】
金町小カブ
参考価格: 330円
家庭菜園でおすすめの品種は「金町小カブ」です。根は白く形も整っており、きれいな見た目をしています。大きさは直径5cmほどとサイズが小さいため、プランターに植え付けて育てることもできます。甘みが強く育ちも早い特徴もあり、初心者でも作りやすいです。
4月は家庭菜園を始めよう!
春まきの野菜は夏には収穫できるようになるものがほとんどです。紹介した野菜はどれも栄養価が高く、夏バテや熱中症の対策としても一役買ってくれます。ぜひ春の野菜づくりを楽しんで、おいしい野菜を収穫してくださいね。
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出典:写真AC