プランター菜園の種や苗の選び方
初心者にもおすすめの野菜を選ぶ
家庭菜園初心者は、「成長が早く育てやすい」「害虫や病気に強い」「気候に左右されにくい」、この3つのポイントをもとに野菜を選ぶと比較的簡単に育てられますよ。また「小ねぎ・しそ・ハーブ類」など、室内で小さな植木鉢で育てられる野菜から始めるのもおすすめです。
よい苗を見極めるポイント
- 元気できれいな本葉がある
- 虫食いや病気がない
- 茎が太く節の間隔が短い
- 花や蕾もある
- 根がしっかりして枯れていない
プランター菜園におすすめの野菜【室内編】
日当たりと風通しのよい場所で育てよう!
多くの野菜やハーブは、日光を好みます。また多湿を嫌うことから、風通しのよさも栽培場所を選ぶうえで大切なポイントです。夏は日当りのよい場所やエアコンのそばでは土の乾燥が早いため、水やりはこまめにしましょう。
ボタニ子
①バジル
味も香りもよく家庭菜園で人気のバジルは、種まき・苗の植え付けから約1カ月で収穫できます。「スイートバジル」は簡単に育てやすいため、初心者におすすめです。
栽培のコツ
バジルは、元気な緑の葉が密集し茎の太い苗を選びます。深型の鉢に植え付けましょう。水は、土の表面が乾燥したときに多めに与え、葉が萎れないように注意が必要です。
ボタニ子
バジルの種まきでは、覆土しないようにね!
②シソ
シソは爽やかな香りと味で素麺や冷や奴とも相性がよく、食卓で重宝する野菜です。種まき・苗の植え付けから約2カ月で収穫できます。簡単に育てられる「青ちりめんしそ」から始めるのもよいですね。
栽培のコツ
シソは、本葉が4枚以上で茎の太い苗を深型の鉢に植え付けましょう。種まきは、好光性種子のため、ごく薄く土をかぶせます。水は土の表面が乾燥したら多め与えてください。
③ルッコラ
独特な味や香りのルッコラは、サラダやパスタにもぴったりです。種まき・苗の植え付けから約1カ月で収穫できます。早生種のルッコラは成長が早くて育てやすいのが特徴です。
栽培のコツ
ルッコラの苗は、深型の鉢に植え付けます。種は、深さ1cm程度の直線の溝にまく「筋まき」が適当です。溝の間隔は10cm以上とりましょう。水は、土の表面が乾燥したときに多めに与えてください。
④茗荷(ミョウガ)
茗荷は、地下茎(球根)の植え付けから収穫までは約6カ月ほどかかりますが、一度地下茎の植え付けをしていれば毎年収穫できます。初心者は、成長が早く育てやすい「早生みょうが」から始めてみましょう。
ボタニ子
爽やかな香りとほどよい辛さで素麺や冷や奴と相性抜群!
栽培のコツ
茗荷は深型で丈夫な鉢に、長さが15〜20cmくらいで芽が4個以上ある地下茎を植え付けます。鉢の深さは30cm程度あると安心です。水は毎日与えて土が乾燥しないようにしましょう。
⑤ミント
爽やかな香りと清涼感が心地よいミントは、初心者向きのハーブとして知られています。どの品種も比較的簡単に育てられます。好みの香りや用途によって選んでみましょう。
栽培のコツ
ミントは、徒長していない葉が密集した茎の太い苗を選びましょう。種まきは、薄く覆土して霧吹きで水を与えます。どのようなプランターでも育てられます。水は、土の表面が乾燥したときに多めに与えてください。
⑥いちご
いちごは見た目もかわいらしく、インテリアのように育てることも可能です。一見、栽培難易度は高めですが、コツさえ押さえれば初心者でも育てられます。成長が早く、病気にも強い品種の「宝交早生」がおすすめです。
栽培のコツ
いちごは、元気な葉があり茎や根元が丈夫でランナーの切り残しや跡がある苗を植え付けます。植木鉢だけでなく、ストロベリーポットで育てるのもおしゃれですよ。水やりは、植え付けから1週間は毎日、その後は土の表面が乾燥したら多めにしましょう。
なぜランナーの切り残しや跡がある苗を選ぶのですか?
親株から作られたいちごの苗は、ツルのようなランナー(匍匐茎)の反対側に花や実ができます。植え付けるときにランナーの向きで日当りを調整できることから、切りの残しや跡がある苗がおすすめです。
ボタニ子
いちごは種まきから育てると難易度が高いから、苗から育てるのがおすすめだよ!
室内の家庭菜園なら日が差すキッチンや、明るい部屋の窓辺がいいね。20℃~25℃くらいの温度があると元気に育つよ!