無農薬でアブラムシを退治する方法①
アブラムシを好んで食べる昆虫、いわゆる天敵を近くに置けば、アブラムシを退治してくれます。薬などに頼らなくてすむので、安心安全に駆除できて楽ですね。日常的に家庭菜園などでよく見る昆虫の中でも数種類いるので、覚えておくとよいでしょう。
アブラムシの天敵で対策
テントウムシ
アブラムシの天敵として有名なのはテントウムシです。テントウムシの中でも肉食性のものは、アブラムシの幼虫も成虫も一年中よく食べます。特に食欲旺盛なテントウムシは、「ヒメカメノコテントウ」「ナミテントウ」で、一日に50匹以上のアブラムシを捕食する、優秀な天敵です。
カメムシ
クロハナカメムシの仲間?日本には六種いるらしいが、採集していないので全くわからんな…
— 松毬屋敷 (@mushi_mezuru) January 14, 2020
クロハナカメムシはケヤキフシアブラムシの虫こぶに入り、アブラムシを食べるとか。面白い。 pic.twitter.com/C3CDZanBW4
カメムシの仲間にも、アブラムシを大量に捕食してくれるものがいます。食欲旺盛なので、「生物農薬」として製品化されています。生物農薬とは、有効な農薬として微生物や昆虫などを生きたまま製品にしているもののことを指します。
その他の天敵
- 寄生バチ類の幼虫
- ヒラタアブの幼虫
- クサカゲロウの幼虫
- ショクガタマバエの幼虫
- カマキリの幼虫
このように、他にもアブラムシを食べて退治してくれる昆虫がいます。しかし、天敵をアブラムシのいる場所にとどめておくことは難しいでしょう。ネットで覆うなど工夫が必要です。
無農薬でアブラムシを退治する方法②
先ほど述べたように、天敵を使ってアブラムシを駆除するのはなかなか難しいもの。ここからは、身の回りにあるもので安全にアブラムシを退治する方法をお伝えします。普段から使っているものであれば、安心して使用できますね。
家庭にあるもので対策
オイルや牛乳で窒息させる
オイルや牛乳をそのまま、または少し薄めてスプレー容器に入れてアブラムシに吹きかけることにより、膜ができてアブラムシが窒息するといわれています。ただし、そのままにしておくと植物にもダメージを与えてしまうので、アブラムシを退治した後は水でよく洗い流しましょう。水の勢いでアブラムシを吹き飛ばす効果もあります。
オイルと石けんで
オイル1・石けん1~2を混ぜ、水で50倍くらいに薄めます。液体が乳化して白濁するまで容器をよく振ったり泡立て器で混ぜたりします。これをアブラムシのいる植物に散布すれば、駆除できます。野菜などの場合は、よく洗い流してから食べましょう。
コーンスターチや片栗粉でも
コーンスターチや片栗粉を水で溶いたものでも、アブラムシを窒息させられるようです。この場合も撃退したあとはしっかり水で洗い流しておきましょう。キッチンで余りがちなものでアブラムシを退治できるのはいいですね。でんぷんが主成分の駆除剤も商品化されているくらい効き目があるようです。
強めのお酒で
梅酒などをつけるときに使う焼酎やブランデー、ウォッカなどの強めのお酒(35度以上目安)があれば、それを使ってアブラムシを退治できます。お酒に唐辛子やにんにくを漬け込み、2週間くらい置いたら液体を300倍以上に薄めて散布します。アブラムシ自体に吹きかけるのはもちろん、定期的に散布すれば予防にもなります。
ビールや酢でも
余ったビールや酢を薄めて、アブラムシのいる植物にスプレーしておくと、いつの間にかいなくなってしまうようです。これは、ビールや酢のにおいをアブラムシが嫌っているからのようです。こちらも定期的に散布していれば、予防できそうです。