ガーデニングで注意すべき害虫14選!効果的な対策方法もご紹介!

ガーデニングで注意すべき害虫14選!効果的な対策方法もご紹介!

ガーデニングや家庭菜園をしていると、どうしても対処しなければならないのが害虫です。ガーデニングで育てている植物によって、害虫の種類は異なります。食害する方法もそれぞれです。どのような害虫による被害なのか、対策はどうしたらよいのか見てみましょう。

記事の目次

  1. 1.ガーデニングの大敵の害虫
  2. 2.害虫の種類
  3. 3.ガーデニングで注意すべき害虫【地上で食害】
  4. 4.ガーデニングで注意すべき害虫【地上で吸汁】
  5. 5.ガーデニングで注意すべき害虫【地際部分をかみ切る】
  6. 6.ガーデニングで注意すべき害虫【地中で食害】
  7. 7.害虫を防ぐには
  8. 8.害虫を駆除して楽しいガーデニング生活を送ろう

ガーデニングの大敵の害虫

Photo byDaModernDaVinci

ガーデニングや家庭菜園、ベランダでのプランター栽培などをしていて植物の元気がなくなると、どうしたんだろうと心配になりますね。ていねいに世話をしてせっかく蕾をつけたのに花が咲かなかったり、青々としていた葉っぱに穴が開いていたりするのを見つけたら害虫の仕業かもしれません。ガーデニングの敵を知って、効果的な対策方法をとり駆除しましょう。

害虫の種類

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害虫と一口にいっても種類が多く、目に見えないくらい小さいものから、数cmの昆虫までさまざまです。食害のスタイルも違います。病気かと思っていたら、実は害虫による食害だったということもあります。まずは、大きくわけて2種類ある食害方法を見てみましょう。

食害性害虫

Photo bysandid

食害性害虫とは葉を食べる害虫、花を食べる害虫のことです。葉っぱのほかに茎、蕾などをかじったりこそげ取ったりして食害する害虫をさします。葉っぱにかじった跡や虫食い穴がついて目立つため、対策もとりやすいでしょう。なかには蕾のなかにもぐりこんで、花を食べる種類の害虫もいます。

吸汁性害虫

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吸汁性害虫とは、植物の栄養素である体液を吸う害虫をさします。数cmの昆虫もいますが、吸汁性害虫の多くは小さく発見が遅れがちです。植物の元気がないと気がついたときには、びっしりと繁殖していたということが少なくありません。数も多いため、1匹ずつ捕殺するのも大変です。日ごろからよく花や葉っぱを観察して、1匹でも見つけたら即座に対策をしましょう。

ガーデニングで注意すべき害虫【地上で食害】

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害虫によって好みの植物が異なり、食害する部分も違ってきます。地上部分の花を食べる種類や葉を食べる種類、茎や茎の芯などを好む害虫もいます。地上部分を食害する害虫は、虫食い跡が発見のポイントです。地上部分を食害する害虫と、駆除方法を見てみましょう。

①ウリハムシ

ウリハムシの成虫は黄褐色の甲虫で、幼虫はウジ虫状です。成虫は地中で越冬し、春に飛来してウリ科の植物を食害しつつ地中にもぐっては産卵をくりかえします。幼虫は、最初は地中の細い根を食べ、ひどくなると茎の中にまで入ってきます。成虫は丸い虫食い跡から葉っぱを食害するため、見つけ次第粘着テープで駆除しましょう。動きが鈍い早朝が狙い目です。防虫ネットの使用もよい方法です。

ボタニ子

ボタニ子

ウリハムシに効く、と書いてある農薬を使うのがおすすめよ。モスビラン細粒水溶剤や、マラソン乳剤などね。

ボタ爺

ボタ爺

ウリハムシはネギ類が嫌いだぞ。コンパニオンプランツとしてネギやワケギを育てるのも、おすすめだの。

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②オンブバッタ

オンブバッタは葉を食べる害虫です。春先はまだ被害は少ないですが、夏になると成長し食欲旺盛になり虫食いの葉っぱが急増します。シソ科、キク科、マメ科、アブラナ科のほかに、花の葉っぱも好んで食べるため注意が必要です。オンブバッタは強いため農薬でないと駆除が難しいですが、農薬を使用すると野菜類に影響がでます。使用するなら、100%天然の酢でできたものがおすすめです。

ボタニ子

ボタニ子

春先に見つけた小さいバッタも、駆除しておきましょうね。夏に大きくなったものを駆除するよりはよいかもしれないわ。

ボタ爺

ボタ爺

オンブバッタも防虫ネットが有効だの。

やさお酢(アースガーデン)

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アースガーデンのやさお酢は食酢を100%使用したもので、殺虫作用や殺菌作用がありながら、口に入れる野菜類やハーブ類に優しい殺虫スプレーです。ほぼすべての植物に使用できます。

③チャドクガ

とても危険な害虫

チャドクガはツバキ科の植物を好んで食害する害虫です。チャドクガの幼虫はツバキ、サザンカ、チャなどの葉を集団で食害し、幼い苗は虫食いだらけの丸裸にされて枯れてしまいます。食害も迷惑ですが、チャドクガの怖さは1匹に60万本~500万本もあるといわれる毒針です。触れるとひどくかぶれ、痛痒さが続きます。駆除する場合は眼鏡・ゴーグル、長袖長ズボン、手袋、マスクなどをつけましょう。

ボタニ子

ボタニ子

チャドクガは脱皮した皮、幼虫、成虫、卵をおおう成虫の毛すべてに毒があるのよ。

ボタ爺

ボタ爺

毒針はとてもぬけやすくての、風にのってきたものでも触るとかぶれるぞ。

チャドクガの駆除

  • 同じ場所に発生する傾向があるため、冬のうちに卵を駆除するのが効果的
  • 毒針を抜けないようにする薬剤もあるので、使用するのがおすすめ

チャドクガ毒針毛固着剤(金鳥)

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金鳥のチャドクガ毒針毛固着剤は、直接チャドクガの幼虫にかけることで抜けやすい毛どうしをくっついて、抜けにくくするものです。駆除する際、一本あると安心です。

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④ニジュウヤホシテントウ

ニジュウヤホシテントウは、多いと年に3回発生する草食系の害虫です。害虫を捕食する肉食性益虫のテントウムシとの違いは、体全体に灰色の毛が生えていることです。幼虫、成虫ともにウリ科やナス科の植物を食害します。葉の裏側をこそげとって食べるため、虫食い跡はバーコードのような模様になるのが特徴です。卵は葉の裏に産みつけるため、見つけ次第駆除しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

成虫は少しの刺激ですぐに落ちてくるから、バケツなどに集めて駆除しましょう。

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⑤モンシロチョウ

アオムシとはチョウ類の幼虫で毛がなく、緑色をしているものの総称です。モンキチョウの幼虫もアオムシですが、食べる植物が違います。モンシロチョウはアブラナ科の植物の葉の裏に1粒ずつ100個~200個の卵を産み、孵化した幼虫が食害します。小さいうちは葉の裏から小さい虫食い穴を開ける程度ですが、成長すると葉脈を残して葉を食べつくすほどの大食漢です。

ボタニ子

ボタニ子

モンシロチョウがひらひらしていたら、即座に葉の裏をチェックよ。寒冷紗や防虫ネットで産卵を予防するのもいいわね。

ボタ爺

ボタ爺

小規模なら、ハシやピンセットでこまめに駆除しよう。広範囲に発生してしまったら、植物にあわせた農薬使用も検討だの。

SOS物質

  • アブラナ科の植物はアオムシに食害されると、アリルイソチアシアネートというSOS物質を分泌する
  • アリルイソチアシアネートは辛い揮発性の物質でアオムシの天敵の寄生バチ、アオムシコマユバチを呼び込む
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⑥ヨトウガ(ヨトウムシ)

ヨトウガの幼虫は孵化したてのころは集団で、葉の裏の柔らかいところをこそげ取って食べます。表から見ると白くレースのようになります。成長すると葉を食い破って虫食い穴を作りますが、この時期はまだ昼行性です。老齢化すると夜行性になり、単独行動をします。昼間は地中にいて夜に這い出してくるのが「夜盗虫」の名前の由来です。ハーブや野菜、花を食べる大食漢です。

ボタニ子

ボタニ子

こまめに葉の裏をチェックするのが、対策の基本ね。幼虫が小さいうちは集団行動をしているから、すぐにわかるわ。

ボタ爺

ボタ爺

春と秋に幼虫が孵化するから、そのころに観察しよう。老齢化した幼虫は夜動き回るから、懐中電灯で探すのも対策の一つだの。

ヨトウガ対策

  • 成虫に卵を産ませないために、苗を植えるタイミングで防虫ネットや寒冷紗をかける
  • 薬剤を使う場合は、植物にあったものを選ぶ
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ヨトウガ(夜盗蛾)の食害にあった場合の対処法は?飼うことはできる?
ヨトウガという虫をご存知でしょうか。名前は知らなくても、写真を見れば知っていると思う方も植物好きには多いでしょう。花や観葉植物、樹木や野菜など、ほぼあらゆる植物を食べてしまう厄介な害虫です。そんなヨトウガの食害の対処法や予防法、生態などをご紹介しましょう。

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ガーデニングで注意すべき害虫【地上で吸汁】

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