無農薬でアブラムシを退治する方法③
身の回りにあるものではどうも効き目がいまいち、という場合は、市販のものを使う手もあります。農薬ではない、市販されているものでアブラムシを退治してしまいましょう。
市販の安心安全なもので対策
木酢液・竹酢液
木炭や竹炭を作るときに発生した煙を冷却するとできる液体が木酢液や竹酢液です。燻製のような香りの茶色の透明な液体で、この強烈な香りがアブラムシを撃退する重要な要素です。アブラムシだけでなく、猫やヘビなどの小動物も寄ってきにくくなりますが、植物や土壌を活性化させるうれしい効果もあります。
ニームオイル
ニーム(インドセンダン)の木からから採ったオイルは、昔から薬としても使われています。また、肌のマッサージオイルにも使われるので、安全性はお墨つき。種からオイルを絞ったあとの搾りかすは、土に混ぜて土壌改良材にも使われます。それを製品表示に従って希釈し、散布します。特にバラのアブラムシよけに使われるようです。
ニームスプレー
ニームオイルは油なので、水に混ざりにくく洗剤などの界面活性剤を少し入れて希釈するなどの工夫が必要です。それが面倒な場合は、ニームスプレーとしてそのまま散布できる製品が市販されていますので、それを使用するのもいいでしょう。
無農薬でアブラムシを退治する方法④
植物、特に家庭菜園で育てている野菜や花には何もかけたりつけたりしたくない、という方もいるでしょう。そういう場合は道具を使うことでアブラムシを駆除する方法もあります。また、予防的に使用すればアブラムシを寄生しにくくできます。
道具を使って対策
アルミホイル
虫は光に向かって飛んでいく習性があるので、アルミホイルを野菜や花の根元に敷き、太陽光を反射させるようにすると上下がわからなくなり、アブラムシが寄生しなくなるようです。使わなくなったCDやDVDを置いても光を反射して同じ効果があります。
黄色のもの
アブラムシは黄色いものに帰省する習性があります。それを使っておびき寄せ駆除してしまう方法があります。黄色の強力粘着テープにくっついたアブラムシをテープごと捨ててしまえばOK、という製品も出ています。
黄色のバケツでも
黄色のバケツやたらいなどを用意すれば、アブラムシは勝手に来てくれます。バケツやたらいの中に水を半分より少し多めに入れたら、油数滴とお酢を少し足せばアブラムシが集まってきて中に入り、おぼれ死ぬので手間なしです。広い家庭菜園ならば、いくつか用意すればよいでしょう。
防虫ネット
物理的に周りに防虫ネットを張りめぐらせてしまうのも手です。専用のものは日光を遮らないので安心。銀糸が織り込んであるものを使えば、反射光の効果もあり、効果が倍増です。
無農薬でアブラムシを退治する方法⑤
スナップえんどう、グリンピース、ツタンカーメンの芽かきをした。そら豆に支柱を立てて倒れないように紐で補助しました 。防虫ネットをかけているがアブラムシが侵入している(≧∀≦) pic.twitter.com/Fx1hBlTKux
— 知多半島 (@satohiro117) February 21, 2019
せっかくの家庭菜園なのにどんな手を使ってもアブラムシにやられてしまう方、まだあきらめてはいけません。直接手を使って取り除く方法があります。虫が苦手な方はちょっと辛いかもしれませんが、結局一番効果がある方法でしょう。
手で地道に対策
粘着テープ
ガムテープなどの粘着テープを適当な長さに切り、粘着面を外側にして輪にして手を入れ、アブラムシにペタペタ。ついたアブラムシはそのまま捨てられるので直接触れることはなく便利です。
直接手で
時間と根気が必要ですが、直接手で駆除するのが一番確実ではあります。アブラムシ自体が菌やウイルスを持っている場合があるので、ゴムやビニールなどの使い捨て手袋を使い、時々換えながら駆除してください。
割りばし
割りばしを使って、アブラムシをこそげ取って駆除する方法もあります。この場合も、時々割りばしを替えながら駆除をしてください。手で取るのはちょっと、という方も割りばしなら試しやすい方法ではないでしょうか。
まとめ
アブラムシの寄生を無農薬で予防する方法、来てしまったときの対策を見てきました。特に家庭菜園では、おいしい野菜が安心安全に食べられるようアブラムシを駆除していきたいですね。身近なものでできる対策がたくさんありますので、いろいろ試して野菜の収穫や花を楽しんでみてください。