アブラナ科の野菜一覧!特徴や効果・効能にはどんなものがあるの?

アブラナ科の野菜一覧!特徴や効果・効能にはどんなものがあるの?

アブラナ科の野菜は、スーパーで見かける身近なものがたくさんあります。値段も手ごろで調理もしやすいアブラナ科の野菜には、健康維持や病気の予防に効果が期待できる栄養素も豊富です。近年はアブラナ科の野菜が持つ効果・効能に、専門家も注目しています。

記事の目次

  1. 1.アブラナ科の野菜とは?
  2. 2.アブラナ科の野菜の種類【根菜類】
  3. 3.アブラナ科の野菜の種類【葉菜類】
  4. 4.アブラナ科の野菜の種類【花菜類】
  5. 5.アブラナ科の野菜の栄養と特徴
  6. 6.アブラナ科の野菜で体の中から健康になろう

アブラナ科の野菜の種類【花菜類】

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花菜(かさい)類とは、花や蕾を食用とする野菜のことです。アブラナ科野菜の果菜類は根菜類や葉菜類とは異なる食感が特徴で、辛味や苦みがほとんどなく、いろいろな料理に使えます。主に花菜部を食べますが、茎も工夫次第で食用可能です。

花菜類①ブロッコリー

ブロッコリーは、同じアブラナ科のキャベツを祖先に持つ花菜類です。キャベツの花と蕾が肥大したのがブロッコリーの原種なので、ブロッコリーとキャベツの栄養成分はよく似ています。ブロッコリーは抗菌作用の強いアリシンと相性がよいため、アリシンが豊富なニンニクのブロッコリー炒めは健康面でもおすすめです。

主な栄養素 イソチオシアネード、エストラジオール、ビタミンB群、ミネラル類
特筆すべき効能 抗酸化作用

食べすぎに注意

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ブロッコリーは豊富な栄養成分を含んでいますが、中でもゴイトロゲンの含有量は多いです。ゴイトロゲンには甲状腺ホルモンの分泌を妨げるリスクがあります。そのため安全にブロッコリーの栄養成分をとるなら、一日の摂取量に注意しましょう。

甲状腺機能低下症の人は、アブラナ科の野菜(キャベツ・ブロッコリー・かぶなど)と、納豆などの大豆製品は極端に食べ過ぎないようにした方がよいとされています。

アブラナ科の野菜に含まれるゴイトロゲンという物質や大豆サポニンには、甲状腺ホルモンの分泌をさまたげる働きがあります。

引用元URL:http://www.hokko.or.jp/thyroid/yod-10.html
引用元:社会医療法人社団カレスサッポロ北光記念病院
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花菜類②カリフラワー

カリフラワーは、突然変異したブロッコリーから品種改良して誕生した花菜類です。ブロッコリーはキャベツから生まれた野菜なので、カリフラワー・ブロッコリー・キャベツは同じ特徴を持っています。低カロリーかつ食物繊維が豊富なことから、近年は米状に加工したカリフラワーライスが人気です。

主な栄養素 グルコシノレート、ビタミンB群、カリウム、葉酸、食物繊維
特筆すべき効能 抗酸化作用

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花菜類③ロマネスコ

ロマネスコは、別名「緑のカリフラワー」と呼ばれる花菜類です。カリフラワーの食用部が丸みを帯びているのに対して、ロマネスコは中心部が尖っています。そのため縦半分にカットすると、樹木のような形になるのが特徴です。短時間で加熱できるロマネスコは、カリフラワーとは異なりほくほくした食感があります。

主な栄養素 ビタミンC
特筆すべき効能 肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時

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アブラナ科の野菜の栄養と特徴

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アブラナ科の野菜には、健康維持や美容に効果のある成分が多く含まれています。野菜の種類によって含まれる栄養成分は異なりますが、抗発ガン作用がある栄養成分を含むのが共通点です。効果を発揮させるには継続した摂取が重要です。

栄養成分①ミロシナーゼ

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ミロシナーゼは、グレコシノレートを分解し体内の解毒や抗酸化を促す栄養成分です。アブラナ科野菜のミロシナーゼは、ワサビや芽キャベツの特徴である辛味や苦みの原因物質です。

栄養成分②グルコシノレート

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抗発ガン作用が期待できるグレコシノレートを多く含んでいるのが、アブラナ科野菜の特徴です。グレコシノレートはミロシナーゼに接触することで分解し増殖しますが、そのままの状態でもガン細胞に作用します。グレコシノレートは、発ガン性物質が正常な細胞をガン化させるのを防ぐため、ガン予防に効果的だといわれています。

アブラナ科植物が作るグ ルコシノレートは、病害虫を寄せつけない働きをするとともに、発ガンを予防します。

引用元URL:https://www.kyushu-u.ac.jp/f/38125/20_02_13_01.pdf
引用元:九州大学

栄養成分③エストラジオール

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アブラナ科野菜にはエストラジオールも含まれており、女性ホルモン(エストロゲン)の代謝を促す作用があります。女性ホルモンは妊娠・出産・月経など、女性に欠かせないホルモンです。ただし女性ホルモンの量が急激に変化すると、生理不順・PMS(月経前症候群)・更年期障害の原因になります。

摂取量に要注意

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いろいろな効果が期待できるアブラナ科野菜ですが、摂取量には要注意です。推奨される一日の摂取量を超えて食べ続けると、甲状腺ホルモンが不足するといわれています。また女性ホルモンへの影響も避けられません。過去には、大量のアブラナ科野菜を長期間摂取し続けた高齢女性が、甲状腺機能低下症を発症した事例が報告されています。

キャベツやカブなどのアブラナ科野菜を非常に多く摂取すると、動物は甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモン不足)を起こすことがわかっている。数ヶ月にわたって推定で1.0~1.5kg/日の生のパクチョイを食べた88歳の女性が、重篤な甲状腺機能低下症を発症し昏睡状態になったという報告がある

アブラナ科の野菜で体の中から健康になろう

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アブラナ科野菜には、調理しやすい身近な野菜が多いです。そんなアブラナ科野菜にはさまざまな栄養成分が含まれており、健康維持や病気の予防にも役立ちます。これらの栄養成分は継続的に摂取することが重要ですが、食べすぎは逆効果となるので注意しましょう。

Akemi
ライター

Akemi

自然や植物と楽しく暮らすヒントを、わかりやすく紹介していきます。

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