ジューンベリーの品種
ジューンベリーにはたくさんの品種があり、品種名が明確でない苗木も多く流通しています。高さのない低木タイプの矮性(わいせい)品種でも、若いうちから開花し実をつける特徴があります。樹高が高くなる品種を選ぶ場合は、植え付け時に広いスペースを確保できるようプランしましょう。
樹高が高くならない品種
花の咲き方や色、葉の形、実の大きさなどさまざまな特徴があるジューンベリーは苗木選びも楽しいですね。まずは樹高が高くならない、鉢植えでも楽しめるコンパクトな品種を紹介します。育て方もかんたんで、初めて果樹を庭木として迎えるのにおすすめです。
品種名 | 特徴 |
リージェント | コンパクトな樹高/実は甘みの強い改良品種 |
スモーキー | 樹高が低くてもよく実をつける/実は小ぶり |
ティッセン(チーセン) | 香りがよい/うどん粉病に強い/実は大きい |
ネルソン | 他の品種に比べて遅咲き/実は大きく種が少ない |
ハニーウッド | 成樹時でもコンパクト/実つきがよい |
ペンビナ | ひと房に7から10個ほどの実をつける/実は小ぶり |
サクセス | 矮性/樹勢強健で育てやすい/実は小ぶり |
バレリーナ | コンパクトで暖かい地方向き/実は大きい |
プリンスウィリアム | 矮性/ベランダでの鉢栽培にも向く/実は中粒 |
ボタニ子
樹高が低い品種は、実の収穫がしやすいね!庭木としても、気軽に植えられそう。
ボタ爺
鉢植えでもよく育つ品種が多いのう!矮性の品種でも、環境があうと2mほどに育つんじゃよ。
低木タイプのメリット | 鉢栽培ができて手入れがしやすいところ |
低木タイプのデメリット | 収穫量の少なさと病害虫被害の受けやすさ |
樹高が高くなる品種
次に、樹高が高くなる品種を紹介します。樹高が高くなる品種は花と紅葉に見ごたえがあります。シンボルツリーとして広いスペースを確保し、大きく育てたい品種です。1本立ちにするとより高く、株立ちにすると樹高が抑えられ実の収穫がしやすくなります。
品種名 | 特徴 |
オータムブリリアント | 紅葉は真っ赤に染まる/樹高7mほどに育つ |
ロビンヒル | 桃色の花/樹高5から8mほどに育つ |
カナデンシス | 一般にジューンベリーの名で販売されることの多い品種 |
ラマルキー | 多花性/樹高5mほどに育つ/実つきがよい/実は大きい |
プリンセスダイアナ | 紅葉は真っ赤に染まる/幹を花で埋め尽くすほどの多花性 |
ボタニ子
大きく育つ品種は、マンションの植栽で見かけるよ!剪定するにも大きなはしごが必要だね。
ボタ爺
ラマルキーという品種がよく流通していたようじゃ。実を収穫するなら株立ちで育てたほうがよさそうじゃのう!
小高木タイプのメリット | 開花と紅葉の見ごたえと実の収穫量の多さ |
小高木タイプのデメリット | 剪定が必須で育て方に多少の手間がかかる |
次のページから、育て方と病害虫について紹介します!
出典:筆者撮影