イヌホオズキの見分け方
日本にはイヌホオズキの仲間が数種類自生しています。これらはどれも非常によく似ていて、正確に種類を見分けるのは至難の業ですが、毒性があるという特徴は共通しています。また食用や園芸用に栽培されるガーデンハックルベリーもイヌホオズキの仲間で、やはり見た目がそっくりなため勘違いされることが多いようです。
アメリカイヌホオズキ
学名 | Solanum ptychanthum |
分類 | ナス科ナス属 |
形態 | 一年草 |
開花時期 | 7~10月 |
北アメリカ原産で、昭和に日本に入ってきたと考えられています。花の色は白だけでなく、紫色の個体もあります。イヌホオズキの実がわずかに縦長で光沢がないのに対し、アメリカイヌホオズキの実は真ん丸でやや光沢があります。
テリミノイヌホオズキ
学名 | Solanum americanum |
分類 | ナス科ナス属 |
形態 | 一年草 |
開花時期 | 7~10月 |
テリミノイヌホオズキのなかには異なる特徴を持ついくつかのタイプがあり、判別が非常に難しい種類です。一般的には実がやや横長で、強い光沢を持つものが多いとされています。花の色は白か淡い紫色です。
オオイヌホオズキ
学名 | Solanum nigrescens |
分類 | ナス科ナス属 |
形態 | 一年草 |
開花時期 | 7~10月 |
白か紫色の花を咲かせます。ほかの種類と比べて花が大きめで、花柱が長いという特徴があります。実にはあまり光沢がありません。イヌホオズキよりも種子が小さめです。
ガーデンハックルベリー
学名 | Solanum nigrumなど |
分類 | ナス科ナス属 |
形態 | 一年草 |
開花時期 | 5~8月 |
食用に栽培されるイヌホオズキの仲間で、いくつかの種類が含まれます。若い実には毒がありますが、完熟した実からは毒性が消えるため、ジャムなどに加工して食べられます。一般的におしべの色が黄色ではなく茶色です。育てる場合は必ず食用品種であることを確認しましょう。
まとめ
イヌホオズキはとても身近な雑草でありながら、毒のある危険な植物です。小さなお子様やペットが誤って食べてしまわないよう気をつけましょう。またガーデンハックルベリーと勘違いされることが多いことも注意すべき点です。植物を食用にする際は、品種や入手元の確認がとても大切です。
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