生姜とは
生姜の特徴
多年草の生姜は熱帯アジアが原産とされており、暖かい場所に生息する野菜です。奈良時代から健康のために食べられきたという歴史があります。香辛料や辛み付けに使われていることが多いですが、生姜には殺菌作用や身体を温める効果もあることから、冷え性の解消グッズや風邪などの薬にも配合されています。
収穫時期で3つの種類に分けられる
一口に生姜といっても、収穫時期によって「筆生姜」「葉生姜」「根生姜」の3種類に分けられます。3種類の生姜は1つの種から収穫でき、風味も利用方法も違います。スーパーで販売されている生姜は根生姜が多いですが、家庭菜園では筆生姜や葉生姜を気軽に楽しめるのもうれしいポイントです。
生姜の育て方
生姜はポイントを押さえれば初心者でも育てられます。ここでは生姜の育て方を見ていきましょう。
育て方①土づくり
たい肥を混ぜる
生姜を育てるうえで、土はとても大切です。土づくりができていないと生姜は育ちません。植え付けの3週間前に、たい肥をまいて土の環境をよくします。1㎡あたり2kgほどのたい肥をまき、畑の土としっかり混ざるように耕しましょう。栄養のあるたい肥を土壌に混ぜることで土が改善され、生姜の発育を促し病気の抑制が期待できます。
石灰・肥料をまく
たい肥を施し1週間が経ったら、次は苦土石灰をまきましょう。アルカリ成分が多く、マグネシウムが豊富な苦土石灰を混ぜることで生姜栽培に適した酸度に調整できます。地植えの場合の苦土石灰の量は1㎡あたり150gです。同じタイミングで肥料もまきます。肥料も1㎡あたり150gの量が目安です。
育て方②植え付け
時期
生姜の植え付けの時期は、暖かくなり始める前です。最終的な植え付けは4月下旬が適期のため、逆算してスケジュールを組むとよいでしょう。また、生姜はじゃがいもと同じように種生姜を利用し栽培していきます。食用の生姜では栽培できないため、必ずホームセンターなどで販売されている種生姜を利用しましょう。
芽出し
種生姜の繊維を傷つけないように手で割るように分割したら、分割した部分を乾かしましょう。乾いたら、発泡スチロールや育苗箱に作った土を適量入れ、種生姜を埋め水をかけたらビニールで覆い暖かい場所で管理します。約1週間で芽が出てきますが、芽出しの最中は気温が20℃以上の日の当たる場所に置きましょう。
植え付けの手順
芽出しが完了したら、いよいよ植え付けです。出た芽が上を向くように土に置き30cm間隔で並べ、5~6cmの厚さの土をかぶせていきましょう。出た芽を下に植えてしまうと生姜が育たなくなってしまうため、根っこと根の方向に注意をして作業を行います。
プランター栽培の場合
使うプランターの大きさは、20~30Lの大容量のものがおすすめです。後の追肥や土寄せができるようプランターの大きさには気を付けましょう。野菜用の培養土と鉢底石を準備したら、プランターの底に石を敷き上から10cmのところまで土を入れ、種生姜の芽の部分を上にして置きます。20cmの感覚で並べて土をかぶせ、日当たりのよい場所に置きましょう。
次のページでも育て方のポイントを見ていきましょう!