ごぼうについて
ごぼうはユーラシア大陸原産のキク科ごぼう属の植物で、平安時代に中国から薬草として伝わったとされています。常温保存も可能な日持ちのする根菜です。ごぼうの仲間は世界各地に自生していますが、根を食用とするのは日本や台湾などごく少ない地域です。現在は日本各地で、秋~冬が旬の一般的なごぼうだけではなく、初夏に出回る新ごぼうなどさまざまな種類が生産されています。
ごぼうの保存方法と賞味期限
ごぼうには、火を通す、常温、冷蔵、冷凍などさまざまな保存方法があります。どの方法も乾燥させないことが大切です。計画的に献立を決めて、食べ方にあった保存方法を選んでください。
保存方法と賞味期限①常温保存
土付きごぼう
ごぼうは土付きのほうが日持ちするので、すぐに使う予定がなければ土付きごぼうを選び、そのまま洗わずに保存します。買ったときの袋入りの状態では乾燥が進み、長持ちしないので気をつけましょう。
- ビニール袋から出して、土がついたまま新聞紙に包む
- 直射日光などの当たらない暗くて風通しのよい場所に立てて保存する
賞味期限は約1カ月です。夏の暑い時期は蒸れるので常温保存は避けてください。
ごぼうは根っこなので、横に寝かせて保存すると縦に伸びようとして長持ちしません。できるだけ縦にして保存しましょう。
洗いごぼう
洗いごぼうはすぐに調理できるのでとても便利です。しかし日持ちしないのでなるべく早く使い切りましょう。使いきれなかった場合、常温での保存も可能です。
- 水で濡らしてよく絞ったキッチンペーパーや霧吹きなどで湿らせた新聞紙に包む
- チャック付き保存用袋などに入れ、できるだけ空気を抜く
- 直射日光などの当たらない暗くて風通しのよい場所に立てて保存する
冷暗所とは、室内で直接日光があたらず、風通しがよく湿気の少ない場所で、かつ温度は14℃以下で一定に保たれている環境を指します。
保存方法と賞味期限②冷蔵保存
土付きごぼう
ごぼうの土を軽く落とし、冷蔵庫の野菜室で保存します。ごぼうを立てて保存するのに半分ほどに切りますが、切り口から乾燥するのでできるだけ長い状態で保存しましょう。
- 冷蔵庫の野菜室に立てて保存できる高さにカットする
- 断面に土をつけ、キッチンペーパーや新聞紙で包む
- 土が落ちないようチャック付き保存袋などに入れ、できるだけ空気を抜く
- 冷蔵庫の野菜室に立てて保存する
調理に使うときは、使う分だけ洗ってカットしましょう。
洗いごぼう
洗いごぼうは乾燥しやすいので、できるだけ早く食べ切ったほうがよいですが、残った場合は冷蔵庫の野菜室で保存できます。
- 洗いゴボウを半分か1/3くらいにカットする
- ごぼうの切り口まで全体をラップに包む
- 冷蔵庫の野菜室に立てて保存する
賞味期限は約2週間です。
カットしたごぼう①酢水に漬ける
ごぼうは調理用にカットした状態でも冷蔵庫で保存できます。料理するときの時短になります。
- ごぼうをささがき、千切り、乱切り、小口切りなどにスライスする
- 保存容器に薄い酢水を入れて「1」を漬ける
- 冷蔵庫に入れ、毎日、水を入れ替え保存する
カットしたごぼう②包んで保存
調理用にカットしたごぼうは、乾燥しないようにパックして冷蔵庫で保存できます。できるだけ空気に当たらないように包みましょう。
- ごぼうをささがき、千切り、乱切り、小口切りなどにスライスする
- お酢をふりかけたり、酢水にさっとくぐらせる
- キッチンペーパーで水気を拭き取ったものをチャック付き保存袋に入れるか、空気に触れないように、しっかりとラップで包む
- 冷蔵庫に保存する
調理済みゴボウ
ごぼうは火を通してからでも冷蔵庫で保存ができます。
- ごぼうをささがき、千切り、乱切り、小口切りなどにスライスする
- 薄い酢水にしばらく浸けて置く
- 茹でてしっかり水気をきる、または油で炒める
- バットなどで拡げて冷ます
- 保存容器やチャックつき保存袋に入れて冷蔵庫で保存する
保存する際は、保存容器やジッパー付き保存袋に「保存日」を記載しておきましょう。
出典:写真AC