生姜栽培で気をつけたい病害虫
根底腐敗病
根底腐敗病とは、種生姜が腐り実がならない病気です。生姜の実がなっても、収穫した生姜が溶けていたり腐っていたりして食べられません。根底腐敗病の主な原因として挙げられるのが、水のやりすぎと連鎖栽培によるものです。時期が来ても成長がみられない場合は、生姜を埋めた場所の土を少し掘って確認してみましょう。
シラフシ病
葉っぱに白い斑点がつくため、一目で病気だとわかります。生姜全体に栄養が行き渡っていないので実が大きくなりません。実がなっても成長が遅く、収穫量時期が遅れたり収穫量もぐんと減ってしまったりします。シラフシ病にならないためにも、土づくりの工程で土に肥料をしっかり混ぜ、追肥を欠かさないようにしましょう。
線虫被害
小さな線状の虫が生姜の中身を食べてしまい、生姜に小さな穴が開きます。線虫はどんなに駆除してもなかなか減らないため、生姜が土の中にある期間が長ければ線虫被害は大きくなるのです。また線虫は地植えに多く見られます。虫食いがあっても被害が低度の場合は食べられますが、被害によって生姜の中身が腐ってしまうこともあります。
育てた生姜の保存方法
常温保存
生姜の保存に適している気温は15℃、湿度は90%です。しかし、気温と湿度を生姜のためだけに維持し続けることは難しいため、密閉容器に入れて冷暗所で常温保存しましょう。ただし、湿度が高くなるとカビが発生する可能性が高いです。早めに食べ切るようにします。
冷蔵庫で保存
冷蔵庫で保管する場合は新聞紙や紙袋で生姜を包み、温度が高めな野菜室で保存します。生姜を包んだ新聞紙や紙袋が湿ってきたら、その都度新しいものに包み直すようにしましょう。
まとめ
生姜は香り高く料理にも最適で、健康にもよい野菜です。スーパーで簡単に手に入れられる野菜ですが、育つ過程でなかなか味わえない筆生姜や葉生姜を楽めます。プランター栽培もできるため、ベランダなど空いているスペースを利用して生姜栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。