菊芋の栽培方法
菊芋の栽培は、思っているより手間がかかりません。菊芋は大きくなる植物ですので、植え方にはちょっとしたポイントがあります。植え方とともに、栽培方法を紹介します。
土作り
植え付けをする2週間前に土作りを始めましょう。植え付けをする場所をよく耕し、畝を作ります。畝を作る理由は水はけをよくするためです。菊芋は日当たりのいい場所を好みます。そのため、日当たりのいい場所を菊芋の栽培するところにしましょう。
畝は幅を80cmを目安にするとベストです。
菊芋は酸性土壌を嫌う
耕すときに、苦土石灰を一緒に入れて耕しましょう。苦土石灰を入れる理由は、菊芋は酸性の土壌を嫌うからです。そのため、苦土石灰を入れて土壌を中和させます。
苦土石灰を入れた1週間後に堆肥と化成肥料を入れて土をもう一度耕します。
植え付け
植え付けは4月下旬から5月中旬までの時期に行います。植え方は、たくさんの量を植えたい場合には、株間をあけて植えるのがポイントです。菊芋は大きくなるので、株間は50cmくらいあけるのがベストです。苗を植えるまえに、植える場所に穴を掘り、その穴に菊芋の苗を植えます。苗を植えた後は、根元を軽く手で押さえてください。そのあと、たっぷりと水やりをします。
株間が狭いと、根が横に広がるので成長してから隣同士で根が絡まることがあります。
植え付けの時期
植え付ける時期は地域の気温差によって変わってくるので温暖な地域であればもっと早めの時期に植え付けることが可能です。逆に寒い地域ですとこの時期より遅い時期になることもあります。
種芋で植え付ける場合
種芋での植え方をする場合にも、植え付けの時期などは変わりません。種芋で植え付けを行った場合、保存状態の悪い種芋ですと芽がでないこともあります。
種芋で植え付けを行った場合でも、たくさんの量を植え付けるときは株間をあけてくださいね。
肥料・追肥
菊芋はたくさんの量の肥料が必要な野菜です。そのため、最初の追肥は植え付けをしてから約1か月後に化成肥料を株間へと与えます。その後は、1か月に1回、追肥を行うのがベストです。
管理方法
水やり
土の表面が乾いていたら水をあげるようにしましょう。湿っているようであれば、雨の水だけで大丈夫です。
間引き
菊芋は天候に関係なくぐんぐん成長します。葉も繁り、根元からは新しい芽がでてきます。そのため、根元が混んできたら間引きを行ってください。間引きを行うことで風通しをよくします。
支柱を立てる
菊芋は大きくなるので7月~8月に、倒れることを防ぐために支柱を立てます。菊芋を囲うように支柱を立て、紐をはります。こうすることによって、菊芋は倒れなくなります。
除草
菊芋の葉は、しげるので根元は日陰になります。そのため、除草がたいへんな量の雑草はあまり生えてきません。それでも、生えているのを見つけたら除草するのがベストです。除草は、雑草を見つけ次第こまめに行ってください。
収穫
収穫は10月下旬以降です。収穫のやり方は、菊芋の根元を20cmくらい残して鎌などで茎を切ります。切ったあとは、根元から約30cmくらい離れたところにスコップを入れ、そのまま掘りあげます。掘りあげると、たくさんの量の菊芋がついているので収穫してください。収穫したものは保存して、次の年の種芋として利用できます。
収穫の時期は、温暖な気候の場所であれば、もっと早く収穫することもできます。寒い地域の場所でも、霜が降る時期の前には収穫を済ませるといいですね!
菊芋のプランターでの栽培方法
地植えでの育て方を説明しましたが、菊芋はプランターでも育てることが可能です。小さなプランターや鉢では難しいですが、プランターのサイズを選べば問題なく育てることができます。ここでは、プランターでの育て方を紹介します。
大きめのプランターで栽培する
菊芋は大きくなる植物なので、大きめのプランターを用意してください。目安は、深さ30cm以上、直径40cm以上のプランターですと一株の菊芋を植えることができます。複数植える場合には、地植えと同様株間を開ける必要があるため、一株で使うプランターよりも大きいプランターを用意してください。
植え方
地植えのときと同じで穴を掘り、その穴に菊芋を植え付けます。植えたあとは、たっぷりを水をあげてください。複数植え方も地植えのときの株間と同じです。
使用する用土
プランターで栽培するとき、用土は販売されている培養土を使うのがいいでしょう。販売されている土には肥料が含まれていることもあるので確認してください。
プランターでの育て方
プランターでの育て方も基本的には地植えでやる育て方と同じです。ただし、水やりの頻度は地植えより多くなるかもしれないので注意が必要です。また、プランターでの育て方をした場合にも葉がしげり、大きくなるので支柱を立て、紐でしばるのがポイントです。菊芋は連作には向かないので、翌年も同じプランターで植える場合は使用する土を変えてください。
地植えよりは、収穫量が減りますがその後の管理が楽なのがプランターでの育て方のメリットです。
次のページでは栽培する上での注意点、保存方法をご説明します!
出典:写真AC