生姜とは
生姜は、ショウガ科ショウガ属の植物で、日本だけでなく世界中で利用されている香辛料の1つです。インドやマレーシアなどの熱帯アジアが原産とされていて、日本へは奈良時代ごろに中国から伝わり、その後栽培が始まったとされています。古くから漢方薬や香辛料として使用されている野菜の一種です。
生姜の分類
生姜の分類は、その大きさによる「大生姜・中生姜・小生姜」という分類方法と、栽培・収穫方法による「根生姜・葉生姜・矢生姜」という分類方法の2種類がありますが、具体的にどのように区別をしているのでしょうか。また普段目にしている生姜はどれに分類されるのかを見ていきます。
大きさによる分類
大生姜
大生姜とは晩生の生姜で、茎や葉も大きく成長し、根茎も肥大しています。一般的に国産の生姜といえばこの大生姜をさしますよ。栽培量も一番多い種類です。日本国内では、高知県が大生姜の栽培日本一の県となっています。
中生姜
中生姜は中生~晩生、500g前後で大生姜よりは小ぶりです。有名な品種には「三州生姜」や「黄生姜」があります。中生姜は、大生姜よりも辛味が強いのが特徴で、漬物などの加工品にして出荷されることがほとんどです。
小生姜
小生姜は生姜の早生で、名前の通り300g前後の小さい生姜です。葉生姜や矢生姜として出荷されます。「金時生姜」や「谷中生姜」が小生姜では有名な品種です。
栽培・収穫方法による分類
根生姜
普段よく目にする生姜は根生姜とよばれるもので、土の中にある肥大した根の部分だけが出荷されます。一般的に、秋の収穫後にすぐ出荷されるものを「新生姜」といい、茎のつけ根が赤色になっているのが特徴です。しばらく貯蔵してから出荷される生姜は「ひね生姜」と呼びます。一般的に出回っているのはこちらのひね生姜で、黄金色をした皮を持ち辛味も強めです。
葉生姜
葉生姜は、新生姜が小指ぐらいの大きさになった時点で収穫し、葉をつけたまま出荷される生姜です。「谷中生姜」が葉生姜では有名で、6月〜7月が葉生姜の一番おいしい季節とされています。
矢生姜
矢生姜は、別名を筆生姜ともいわれますが、太陽を当てずに育てて、葉茎が15cmぐらいになったら太陽を当てて根元を赤色に染めてから出荷されます。葉生姜よりも早く収穫され、焼き魚などに添えられているはじかみは、この矢生姜を甘酢につけたものです。
ボタニ子
次からは生姜の効能やカロリーについて詳しくみていきます。
出典:写真AC