タイガーナッツとは？スーパーフードと噂のナッツの効果・効能や食べ方は？

スーパーフードとして話題のタイガーナッツは、ショクヨウガヤツリの塊茎（地下茎が栄養を吸って肥大化したもの）です。古代エジプトではとても珍しく貴重な財産とされ、石桶の中にいれられて埋葬されるほど重宝されていました。

タイガーナッツは、草丈が約30cm～40cmまで成長する多年草です。タイガーナッツは、大豆のようなかたちをしていますが、ナッツ類ではなく根菜に分類されます。

タイガーナッツの主な原産地は、北アメリカです。近年はスペインのバレンシアなどの乾燥地帯で栽培されています。産地では「チュファ」と呼ばれて愛されている根菜です。タイガーナッツは日本でも栽培しやすく、ネット通販や店頭でも購入できます。

タイガーナッツの味は、ほんのり甘いことが特徴ですが、なかにはえぐみや酸味を感じられるものがあります。噛めば噛むほどココナッツに似た甘みが出てきて、クセになる味と評判です。食感は、皮が少し硬めでサクサク感はあまりなく、不思議な食感と感じる人も多いです。皮がついていないタイガーナッツも売られています。食感に違いがあるため、好みにあわせて購入しましょう。

タイガーナッツは、豊富な栄養分を含んでいることからスーパーフードといわれ、日本国内でも健康食品として人気を集めています。タイガーナッツの効果・効能をみていきましょう。

タイガーナッツは、難消化性デンプンを多く含んでいることが特徴です。難消化性デンプンは、小腸で吸収されずに大腸で消化されます。この作用によって血糖値の上昇をふせぎ、満腹感を感じられます。よく噛んで食べるとよいでしょう。また、身体に脂肪を蓄積しにくくするため、太りにくい効果が期待されます。

タイガーナッツにはビタミン類が豊富に含まれていて、なかでもビタミンEはアーモンドの約2倍とされています。ビタミンEは活性酸素を除去する働き（抗酸化作用）があり、肌の老化をふせぐ成分です。特に、夏の紫外線によってできた吹き出物や肌荒れを軽減するのにも役立つとされます。

タイガーナッツは、食物繊維の含有量がごぼうの約14倍で、非常に多いことから注目を集めています。食物繊維は腸内環境を整え、便秘解消に繋がる成分といわれます。ただし、食物繊維を過剰に摂取すると腹痛や下痢を引き起こしてしまう可能性があるのです。健康状態を確認して、摂取量に注意しましょう。

タイガーナッツに含まれているオレイン酸は、コレステロール値や中性脂肪値を抑えるとされ、心臓病やガンなどの生活習慣病の予防になるといわれています。また、体内の血液をサラサラにするアミノ酸アルギニンが含まれており、疲労回復の効果が期待できます。

タイガーナッツは、カリウムを多く含みます。カリウムは、体内の塩分を体から排出する働きがあり、むくみを改善するといわれる成分です。塩分を排出することで、高血圧を予防できるでしょう。